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さてさて、ギリシャといえば古代文明、民主主義やアルファベッド文字の起源だけでなく、自然療法の発祥の地とも言われている国です。日頃、自然療法の仕事をしている身としては、行ってみたくなるのも当然の場所。
サントリーニ島では、火山を歩きながら石のエネルギーを感じ取ったり、ワイルドフラワーから元気をもらったり、伝統のキクラデス様式のスパでトリートメントを体験してみたりと、ゆっくりとリラックスをしながらも、大自然を満喫して充実した日々を過ごすことができました。
息子のことを常に優先的に考える毎日から、ふと、自分ひとり、自分だけの時間を過ごせたことで、一人の女性として自分自身と向き合える、とても貴重な機会になるだけでなく、家族や両親、会社のことも頭に浮かび、日頃への感謝も、とても純粋な気持ちで行うことができました。旅の様子はブログ(http://saga-log.jugem.jp/)でも紹介しましたので、ここでは旅で感じたこと、気づいたことを、少し書いてみようと思います。
家族で食卓を囲んで、どのくらいの時間を一緒に過ごしていたかな?
ギリシャ人の家庭では家族の時間がすごく大切にされています。食事もゆっくり時間をかけ、おしゃべりを楽しみながら、ゆっくり味わうこと。日本での共働きや忙しい生活では難しい・・・といってしまえば簡単です。
日頃は保育園のお見送り、息子を早く寝かせることに意識した生活が習慣化している自分に、気づき反省しました。家庭教育の統計では子どもが食事をしている間、親が途中で席を立ち、家事をしているケースが多いと言われていますが、実は、私もその一人だったのです。イギリス留学時代には、ゆったり家族で過ごすヨーロッパ人をみていて、私も、そんな家族をつくろうと思っていたのに、いつの間にかそのアイディアがどこかに消えてしまったのですね。
1年、1ヶ月のうち、どれだけ自然に触れていたかしら?
本物の自然の美しさをみて、感じて、体験すること、これほど貴重なことはありません。いつも人、電車、パソコンをみての繰り返しでは、地球に住んでいる動物として、あまりに悲しすぎることかもしれません。島で野生の草花に触れたり、自分の足で大地を歩いていると、みるみるうちにエネルギーが足の裏から伝わり、たった1日で心も身体も、そして脳もパワフルに活性する体験をしました。自然療法というと効果とか安全性、技術に話が集中する傾向がありますが、もっと、ダイナミックなところを意識して、自然療法を伝えていきたいなと感じました。
これからの仕事・育児はどんな風にしてみようかな?
真っ青な海を見ながら過ごしていると、「今まで、子どもから高齢者、癒しのスパからスポーツ施設と、幅広い対象で運動指導、自然療法の仕事をしてきたけれど、私のどんなところが、人の役に立つのかな?」とか、「どういうことを仕事につなげていこうかな?」と新たに考えるきっかけに。日本ではけっして、見られないような非日常的な景色を眺めることで、脳が白紙の状態になって、いろいろなイメージが浮かんできました。自分の幼少期、学生時代を思い出すことから始まり、ママ、子ども、身体、脳ということから、ポジティブ、楽しく、みたいな形容詞のようなものまで・・・そんな考えの中で、人間にとって、幼少期の過ごし方がその後の人生に多大な影響があること、そして、それをサポートするのは家族なのだということ。自分と同じ境遇にいる母親、ママ達が元気になるような仕事をしたいな、という力強いメッセージも沸いてきたのです。
トリートメントを行なう時は、もっと気持ちよく動けるんじゃないかな?
ギリシャではスパでのトリートメントも体験しました。セラピストのタッチがあまりにも心地よく、ダイナミックだったのですが、彼女が、その動きに対して、「私の施術はfrom my heartなのよ 」と語ってくれました。考えてみれば、これはボディワークの基本ですが、改めて自分の施術が「from my Heart 」で行なっているかというと、そうではない部分もあるのではと気づきました。でも、その気づきがあっただけでも大きく、帰国後は、家族にするにも、友人にするにも、仕事でするにも、タッチも繊細かつダイナミックになった気もします。
● 9日ぶりの帰国
帰国後、家について真っ先に保育園に息子を迎えに行きました。目が合ったときには、いつものお迎えとは違う、ほっとした笑顔まじりで、にこっと笑って抱きついてきてくれました。ギリシャで感じた「ゆったりとした気持ち、ゆったりとした食事と会話」を意識しての初日でしたが、実践してみると、じつに美しいエネルギーが流れる感じです。
家族に話を聞くと、「ママがいなくても寂しくないよ」と応えていたようでしたが、帰国後3ヶ月間は、赤ちゃん返りしたように、オッパイにへばりついて眠るという日々が続きました。
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今回の旅について、子どものことが心配で旅が楽しめなくなるかな?・・と予想もしていたのですが、本当のことを言うと、それが、びっくりするほど、あんまりなかったのです(笑)。これは、予想外でした。旅に向かう途中、そして旅先で、目にするもの、耳にするもの、皮膚で感じるもの、口にするもの、そのすべてが
「最高! これが、ずっとしたかったのよ。 幸せ!」
といった感激ばかりで、久しぶりに母でも妻でもない自分自身の楽しみに没頭してしまったようです。ただ、弁解ではないのですが、思う存分旅をした分、「帰ったら子どもに、もっとのびのび接しよう」とか、「家族でもっと時間をつくろう」とか、「息子にもいろいろなものを見せて、体験させてあげたいな」と素直に思えたり、夫への感謝の気持ちと共に育児アイディアが次々に沸いてきたりと、久しぶりにそんなことを考える「心の余裕」ができたのでしょう。
「あんまり、こんなママいないよな?」と思いながらも、思い切って実行したヨーロッパへの旅。日々の生活をリセットするような貴重な体験したことで、脳が刺激され、クリアになって、育児や仕事にも、新たな気持ちで向かいあうことが出来ているように感じています。
● マザー&ベビー科主任講師として
今年はIMSIの仕事で新しいタスクを任命されています。それは、マザー&ベビー科を新設して、ママとベビーに役立つプログラムをスタートさせること。
日頃、ママとの出会いから知ることは、自分の子どものために何か自然療法やエクササイズを学びたいと思っているけれど、何から始めてよいか分らない、というママが多くいます。
私自身は、大学で学んだスポーツ科学や中高年の健康運動指導に携わってきたこと、職業をセラピストに代えてからも、アロマセラピー、リフレクソロジー、リンパドレナージュ、ヘッドスパ、フラワーエッセンスなど多くの自然療法を学び、実践してきた経験からは、「どの自然療法も、それぞれに素晴らしい効果があるけれども、これひとつで完璧なものはない」という考えをもっています。その意味では、今、この状況ならアロマセラピーを、また、違う状況ではリフレクソロジーを、というように選択すること、または、効果のあるものを組み合わせることが大切と考えています。
産後のママのケアにしても、ベビーにしても同じ。やはり、状況別に自然療法やタッチセラピーを選ぶことが出来たら、真の日常生活に密着したケアにつながると信じています。
加えて自然療法の世界では、出産後にママになるというよりは、お腹の中に赤ちゃんがいるときから、ママが始まっているという考えがあります。ブレインジムの創始者、ポール・デニッソン博士も
「妊娠中のブレインジムは母子ともに大変良い。是非するべきだ」
といっていましたが、私自身も、まさにそのとおりという体験を妊娠期に体験しました。そういう意味では、妊娠中からママの健康状態を保つことの重要性も実感しています。
ということで、新設のベビー&マザー科では、産後ママ、赤ちゃんへのケア、エクササイズに加え、マタニティへとメニューを増やして行く予定です。特に、私自身と同様に、育児に時間がかけられない働くママにも役に立つプログラムや、子どもが自分の夢にむかって成長するためのサポートとして、その土台となる脳の発達にも注目していきたいと思っています。また、海外との太いパイプを持つIMSIならではのプログラムも「子ども・セラピー」というテーマで紹介できればと感じています。
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