医療現場でアロマセラピーの導入をお考えの方へ~メディカルアロマセラピーの現状~

「メディカルアロマ」という言葉が、近年日本でよく聞かれるようになりましたが、アロマセラピーの本場イギリスでは、30年以上前から医療の中でアロマセラピーが行われています。
アロマセラピーを取り入れている多くの医療機関では、医師は、病気そのものを手術や薬で治療することは行いますが、「痛み」「不眠」「吐き気」「便秘」「メンタルの落ち込み」など不快な症状には、できるだけ薬は出さずに、アロマセラピストが対処し、とても良い結果を出しているのです。ある病院では、「セラピストが15分仕事をすればナースの手が1時間空く」と言われています。なぜなら、患者さんが気持ち良くスヤスヤと眠ってしまうからです。アロマセラピーのトリートメントは、患者さんのQOLを高めるだけではなく、医療チームにとっても、なくてはならない存在なのです。
IMSIの学院長と副学院長は、日本では「持病のある方にはアロマは禁忌」と言われていた時代にイギリスに渡り、アロマセラピーを学びました。そして、アロマセラピーを医療現場で導入することができれば、多くの患者さんの苦痛を軽減し、回復の助けにつながることを確信しました。以来20年以上に渡り、イギリス式のアロマセラピーを日本に伝え続けています。

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「メディカルアロマセラピー」とは?
実は、アロマセラピーの本場イギリスでは「メディカルアロマセラピー」という言葉はあまり使われていません。何故なら、精油(エッセンシャルオイル)は「メディカルハーブ」又は「メディシナルハーブ」と呼ばれる薬草から抽出されたもので、全ての精油は、何らかの薬理作用を持っています。そのため、病院や介護など医療、福祉の現場でアロマセラピーが補完療法として活用されるのが当たり前となっているので、わざわざ「メディカルアロマセラピー」とは呼ぶ必要はないのです。
海外での医療の中のアロマセラピー導入例
[ ロンドンのロイヤルフリー病院 ]
手術前のアロマセラピー
アロマセラピストは、毎朝、その日手術を受ける予定の患者さん一人ひとりを訪ね、アロマセラピートリートメント行います。手術の内容は同じであったとしても、事前にアロマセラピーを行なうことで、患者さんの回復力がアップするのだそうです。
集中治療室でのアロマセラピー
緊急な治療が必要な現場でも、アロマセラピストが活躍しています。医師や看護師がモニターを見守る中、セラピストが少しの間アロマセラピートリートメントをするだけで、異常に高かった心拍や血圧の数値が落ち着いたり、血中酸素濃度がアップしたりすることがよくあるのです。
痛みや苦痛の緩和のためのアロマセラピー
抗癌剤や人工透析など、痛くて辛い治療の時も、セラピストが傍らに寄り添っています。アロマセラピートリートメントを受けながら、治療を受けることで、最も気分がふさぎ込むはずの時間が、楽しく、気分の良い時間に変わるのです。
隔離病棟でのケア
日本では、感染症や熱がある人には禁止と言われるとこもありますが、イギリスでは、セラピストがきちんとグローブやエプロン、防護服を着用したうえで、感染症で隔離されている患者さんにもアロマセラピートリートメントが行われます。ロイヤルフリー病院では、エボラ出血熱の患者さんにもアロマトリートメントが行われました。

[ エディンバラ西部総合病院 ]
がん患者さんへのアロマセラピー
足、手、背中、顔など希望の部位を患者さんに選んでいただき、アロマセラピートリートメントが行われています。トリートメントを希望されない場合でも、病室の芳香浴が行われ、いつでも病棟はフレッシュな香りで包まれています。

どちらの病院でも「アロマによって救われた!」「1日の内最も素晴らしい時間だ!」「不安を解消できた!」など、患者さんから喜びの声が届いています。また、患者さんの家族からは、「家族が喜んでいるのを見ることで自分も癒される」という声が聞こえ、医師や看護師など医療従事者からは「アロマセラピストが院内で活動すれば、患者さんがリラックスしてよく眠れ、回復の助けになっている」いう声が聞かれています。
このように、医療現場でアロマセラピーを導入することは、患者さんにも、家族にも、そして医療チームにとっても大きなメリットがあるのです。
日本での医療現場におけるアロマセラピーの導入
20年前、日本では「リラクセーション」としての効能しか謳われていなかったアロマセラピーですが、現在は徐々にその効果が認められ、医療の現場にも浸透しはじめています。IMSIのIFPAコース卒業生をはじめとする、多くのIFPAアロマセラピストたちの多くが、医療現場で活躍しています。
[ アロマセラピスト資格を取得し医療現場で活躍している卒業生の声 ]

今井 美帆さんブルークリニック青山勤務
人の役に立てる喜びを感じて
母が寝る前によくディフューザーでたいてくれたアロマが今でも時々ふわっと香ることがあります。思春期の波をアロマと共に乗り越え、家族や友人に合う精油を勧めるようになり、役に立てる喜びを感じました。日本のアロマセラピー協会の資格取得後にセラピストとして働き始めましたが知識や技術に自信がなく、IMSIで学ぶことに。IMSIの授業では、先生方が真剣に熱心にお話してくださり、教室の空間も居心地が良いので、集中力が途切れない環境で、毎回自身が癒されています。IFPAの資格取得後は統合医療のクリニックで患者様の不調緩和のお手伝いをして経験を積み、新たなステップとしてイギリス留学を検討しています。

濵田 寿美さん在宅クリニック 訪問看護師/産婦人科医院 アロマセラピスト
アロマセラピーでスタッフも癒され、患者さんやご家族のケアも
先輩ナースのモデルになったことでアロマと出会い、一緒にボランティアなどを経験していくうちに自分自身が癒されていくことを体感し、ナードのアドバイザー資格を取得。イギリスでホスピス研修を受けた後、IMSIで受講。海外での経験が豊富な先生方は想像以上の指導をしてくだり、修了後も病院へのアロマ導入の相談に乗ってくださり、今でも頼りにしています。IFPA資格取得後、病棟の患者さん、ご家族、スタッフへのアロマセラピーを実践した成果を報告し、院内スタッフ対象のアロマサークルをスタート。看護師として直接ケアに取り入れていきつつ、在宅や施設にこだわらず、アロマケアが患者さんやご家族さんの心と体の安寧にとても有効であることを医療スタッフの方に伝えていく機会を作っていきたいです。
上記の他にも、様々な現場でメディカルアロマセラピーが活用されています。
[ メディカルアロマセラピーの活用現場 ]
- 統合医療クリニック
- 産婦人科
- 心療内科、精神科
- 緩和ケア
- ターミナルケア
- 老人医療、認知症
- がんケア
- 訪問看護、訪問介護
- 歯科
- 小児科、子どもの発達ケア
- リハビリテーション
- 美容医療 など
IMSIでは「認知症とメディカルアロマセラピー」の講座が定期的に開講されていますが、高齢化社会における予防医学としても、アロマセラピーはそのエビデンスが認められ、効果を発揮しています。また、定期的にイギリスやオランダなどの医療現場の第一線で活躍するスペシャリストによる来日セミナーを開催しています。
2019年3月には日本初のIFPAアロマセラピストによる症例報告会が開催されました。発表者の中には、看護師や薬剤師など医療従事者もいれば、医療資格を持っていない一セラピストとして、日々クライアントに向き合っている方もいました。どの症例報告も、日本の中でアロマセラピストが活躍し始めたことを象徴する素晴らしい内容でした。
日本では「リラクセーション」と言われていたアロマセラピーが医療の現場に浸透するのには時間がかかっていいますが、IMSIのIFPAコース卒業生をはじめとする、多くのIFPAアロマセラピストたちの多くが、医療現場で活躍しています。
[ 2019年IFPAアロマセラピストによる症例報告会内容 ]

- 緩和ケアチームで行うアロマセラピーマッサージの有効性
- 産後うつに対するアロマセラピートリートメントの効果
- 上顎洞がん患者へのアロマ口腔ケア
- 花粉症と香りの思考の因果関係に関するpreliminaryな検討
- 緩和ケア病棟でのアロマセラピーの有効性の検証
- 頸椎椎間板ヘルニアによる夜間疼痛緩和に対するアロマテラピー
- 真正ラベンダーの可能性について 毛孔性角化症、カンジダ症他の症例
[ 医療資格を持たない方が、病院でメディカルアロマピストとして働くには ]
IMSIでIFPAアロマセラピスト資格を取得し、医療現場で活躍しているセラピストの中には、元々看護師など医療従事者だった方もいれば、医療資格を持っていない人もいます。医療資格を持っていない方が病院など医療現場でアロマセラピストとして働くことは、20年前には夢のような話でした。現在では、多くはありませんが、医療機関から「セラピスト」の求人をいただくこともあります。
ただ、新卒でいきなり病院へ就職することは、IMSIではおすすめしていません。医療資格をお持ちでない方で病院など医療現場でアロマセラピストとして働きたい方は、まずはIFPAの資格を取得し、スパやサロンなどで経験を積むことをおすすめしています。その上で、病院や福祉施設、仮設住宅などでボランティアを経験すると良いでしょう。ボランティアの内容は、必ずしもセラピーでなくても構いません。ボランティアでは、患者さんや利用者の方と触れ合う中で、人との関わり方、寄り添い方、傾聴などをしっかりと学ぶことができます。そして、自分の適性をしっかりと見つめるきっかけにもなります。
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アロマセラピスト資格取得のためのカリキュラムと年間スケジュール
英国最高峰のIFPA学習基準に基づいたカリキュラムと、東洋医学や英国病院で行われているセラピー実習などオリジナルのカリキュラムを融合させた、IMSIだけで学べる国際ディプロマコースです。心身に働きかける技術力・応用力を身に付け、医療・介護・福祉の現場や個人サロン、スパなど、多様な分野で活躍できる自然療法の専門家を育成します。12,500人に自然療法をお伝えしてきたIMSI自慢のカリキュラムです。
① アロマセラピー理論
目 的 | 知識を身に付けるだけでなく、「自分で考え、判断できる力」を養います。 |
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内 容 | アロマセラピー概論、精油・キャリアオイル理論、70種の精油プロファイル・嗅覚トレーニング、クリニカルアロマセラピー理論・スペシャルニーズ・症例問題、アロマクラフト作成 |
② アロマセラピー特別カリキュラム
目 的 | IMSIにしかないカリキュラムで、個性を活かし、様々な現場で活躍できるアロマセラピストを育成します。 |
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内 容 | 東洋医学とアロマセラピー、英国クリニカルアロマセラピー実習、国内外の補完療法事情とアロマセラピー、セラピストのための英会話 |
③ トリートメント実技
目 的 | 即戦力として仕事ができる一流のテクニックとホスピタリティが身に付きます。 |
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内 容 | スウェディッシュマッサージ理論&実技、アロマセラピートリートメント理論&実技、フェイシャル&デコルテ理論&実技 |
④ プロセラピスト養成課程
目 的 | 専門家として活動する上で必要不可欠な、実践的理論を学びます。 |
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内 容 | コンサルテーション法、関連法規、リサーチ方法論 |
全16回(通学10回、オンライン6回)の授業のほか、解剖生理学&病理学(65時間相当)、 アロマセラピー理論(60時間相当)、 法律(7時間相当)、ビジネス(7時間相当)、 リサーチ(7時間相当)のディスタンスラーニングが必修科目です。
このほか
- 実技トレーニング(50回)、ケースヒストリー(50ケース)
- 試験(アロマセラピー理論、解剖生理学、アロマ実技)
が含まれます(初回の試験料は受講料に含まれます)


受講時間・受講料
950,000円(税込)
※100,000円相当のオーガニック精油セットつき
受講料には、教材費、IFPA試験受験料(3科目各1回分)、IMSIコースディプロマ発行費が含まれます。
※免除・割引制度
下記に該当される方がIFPA認定アロマセラピストの資格取得を希望する場合は、免除・割引制度があります。
- 医療国家資格をお持ちの方
- 南アフリカDI認定セラピューティック・リフレクソロジーディプロマコース修了生
- 他協会のインストラクター、セラピスト資格をお持ちの方については、お問い合わせください。
英国IFPA資格認定について

必修科目修了、試験合格後、IMSI卒業証書が発行されます。英国IFPAへ申請手続き後、IFPA認定正会員資格が与えられ、証書が送られます。
IFPA認定アロマセラピストの資格を持つということは、世界レベルの知識と技術、豊富な臨床経験を持つセラピストとしての証となり、心身の健康の専門家として活躍するチャンスにつながります。
英国IFPAのことを知りたい方は、IFPA(The International Federation of Professional Aromatherapists)とはをお読みください
国際プロフェッショナルアロマセラピーディプロマコース<英国IFPA資格対応>にご興味のある方は、是非アロマセラピーオープンキャンパスに足をお運びください。個別相談、電話相談も随時承っています。
【 お申込・お問い合わせ先 】
自然療法の国際総合学院IMSI事務局
E-mail: info@imsi.co.jp
Tel: 0120-458-234
厚生労働省 職業情報提供サイトへの取材協力
アロマセラピストの仕事が厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)・職業名「アロマセラピスト」に紹介されました。
「アロマセラピスト」ページ動画にて当学院が撮影協力をさせていただきました。
URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/420
出典:「厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」より
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