2025.04.15
医療現場でアロマセラピーを導入したい方必見のアロマ資格:英国IFPA認定アロマセラピスト
目次
アロマセラピーの本場ヨーロッパでは、多くの医療機関でアロマセラピーが実践されています。医師は手術や薬で病気そのものを治療をしますが、治療の副作用やメンタルの問題などには、できるだけ医師は介入せずにアロマセラピストが対処し、とても良い結果を出しているのです。
ヨーロッパでの医療現場におけるアロマセラピーの現状を見ていきましょう。

海外での医療の中のアロマセラピー導入例
ロンドンのロイヤルフリー病院
手術前のアロマセラピー
アロマセラピストはその日手術を受ける予定の患者さん一人ひとりを訪ね、アロマセラピートリートメントおこないます。緊急手術であったとしても、できるだけアロマセラピストが呼ばれ、僅かな時間でもアロマセラピートリートメントをおこないます。より安定した状態で手術がおこなえるため、医療従事者からも大変重宝されているのです。
集中治療室でのアロマセラピー
緊急な治療が必要な現場でも、アロマセラピストが活躍します。医師や看護師がモニターを見守る中、セラピストが少しの間アロマセラピートリートメントをするだけで、異常に高かった心拍や血圧の数値が落ち着いたり、血中酸素量がアップしたりすることがよくあるのです。
痛みや苦痛の緩和のためのアロマセラピー
抗がん剤や人工透析など、辛い治療の時も、セラピストが傍らに寄り添います。アロマセラピートリートメントを受けることで、最も気分がふさぎ込むはずの時間に、少しでも気分が和らぐのです。注射針が苦手な患者さんには、セラピストがタッチングで気を紛らわせている間に看護師が注射をおこないます。患者さんから「まったく痛みを感じなかった」という声も聞かれます。
感染症病棟でのケア
日本では、アロマセラピートリートメントによって感染症が拡大するリスクを心配する人もいますが、イギリスでは、抗菌・抗ウイルス作用のある精油の適切な使用と、心身の健康を促進させるアロマセラピーは、むしろ感染症対策にも効果的だと解釈します。ロイヤルフリー病院では、エボラ出血熱の患者さんにもアロマトリートメントがおこなわれました。
エディンバラ西部総合病院
がん患者さんへのアロマセラピー
足、手、背中、顔など希望の部位を患者さんに選んでいただき、アロマセラピートリートメントが行われています。トリートメントを希望されない場合でも、病室の芳香浴が行われ、いつでも病棟はフレッシュな香りで包まれています。
小児病棟におけるアロマセラピー
入院中の子どもに対しては、病気の治療だけではなく、メンタルケアが重要だと考えられていて、アロマセラピストが常駐しています。入院中であっても子どもらしい明るさ、快活さを失わせないことは、その後の発達にも良い影響を与えるとされています。
ガイズ&セント・トーマスNHS財団ディンブルビーがんケアセンター
がん患者さんへのアロマセラピー
がんの診断を受けた瞬間から、専属のアロマセラピストがサポートする体制が整っています。化学療法や放射線療法を受けた患者さんに対して、アロマスティックでの吸入のサービスや足、手などへのアロマセラピートリートメントが行われています。また吐き気の緩和には、患者さんが自分でセルフケアができるように、セラピストがアロマとツボを使ったセルフトリートメントを伝授しています。
サルフォード病院
人工透析患者さんへのアロマセラピー
サルフォード病院の人工透析室では、透析治療中の患者さんたちにアロマセラピートリートメントがおこなわれ、痛みやこり、かゆみや炎症などを和らげ、患者さんのQOLを高めることに成功しています。アロマセラピストが常駐することで、人工透析治療であっても、患者さんに笑顔が見られるのです。
オランダのライデン大学医療センター
自閉症、ADHD、うつ、トラウマを持つ方へのアロマセラピー
臨床心理士としてうつ、トラウマ、発達障がい、自閉症、ADHD、コミュニケーション障がい等を持つ方へのケアに携わっていたジョナサン・ベナビデス氏は、研究を重ねた結果アロマセラピーが最適であることに気付き院内でのケアにアロマセラピーを導入。ジョナサン・ベナビデス氏は、更に緩和ケアやターミナルケアの領域にもアロマセラピーを導入し、患者さんやそのご家族に大変喜ばれています。
医療現場におけるアロマセラピストの多くが所属する英国のアロマセラピー協会IFPA
IFPA(The International Federation of Professional Aromatherapists)は、英国に本部を置く国際的なプロフェッショナルアロマセラピー協会で、補完療法士として医療現場で活躍するアロマセラピストを多数輩出しています。さまざまな医療現場での臨床報告が行われる国際的なカンファレンスには、必ずと言っていいほどIFPA認定アロマセラピストが登壇しています。
また、IFPA認定アロマセラピストが活躍するイギリスの補完療法の現場には、世界から多くの方が視察に訪れています。
医療現場でアロマセラピーを導入したい方に絶対におすすめの資格:英国IFPA認定アロマセラピスト資格
日本においても、医療現場でアロマセラピーを導入を希望するアロマセラピストや医療従事者が増えてきました。医療現場でアロマセラピーをおこなうことを希望しているのであれば、英国IFPAアロマセラピスト資格を取得することが絶対におすすめです。なぜなら、IFPA資格は世界的にも認知度が高いだけではなく、世界中で実績を持つアロマセラピスト達と繋がることができるからです。
日本で、現在、以下のようなアロマセラピーを導入している医療の領域があります;
- 統合医療クリニック
- 産婦人科・助産院
- 心療内科、精神科
- 緩和ケア
- ターミナルケア
- 老人医療、認知症
- がんケア
- 訪問看護、訪問介護
- 歯科
- 小児科、子どもの発達ケア
- リハビリテーション
- 美容医療 など
また、IMSIでは定期的にイギリスやオランダなどの医療現場の第一線で活躍するIFPA認定アロマセラピストによるアロマセラピーの国際セミナーを開催しています。海外の事例を日本の皆様に伝えることで、少しずつ、日本の医療現場にもアロマセラピーの可能性を広げることに貢献できたら……と考えています。
トリートメントも含めて総合的に学びたい方は、国際プロフェッショナルアロマセラピーディプロマコース<IFPA資格対応>
オンラインで精油についてじっくり学びたい方は、国際プロフェッショナルアロマセラピーコンサルタントコース<英国IFPAアロマセラピスト資格対応>