2017.01.25
東洋医学とアロマセラピーワークショップ
東洋医学とアロマセラピーワークショップとは、
精油とツボを楽しく学ぶワークショップです。
その実態は、
施術者の手の感覚を研ぎ澄ませて、
へこみ、ゆるみ、張り、ざらつき、盛り上がり等の「生きたツボ」を探すトレーニングでもあります。
「ツボの正確な位置が知りたい!」
「労宮って、2指と3指の間と、3指と4指の間と、両方本に載ってるけど、正しくはどっちなんですか!?」
と思ってワークショップ参加に臨んだ生徒さんは、
「へ?生きたツボ?」
と、皆さん驚かれます。
そもそも、ツボも経絡も解剖学的に形があるものではありませんから、
「ナントカ骨の骨端より何寸・・・・」と、教科書通りに覚えても、ホントのツボは見つからないのです。
ツボは漢字で「壺」、もしくは「穴」と書きます。
(ベトナム語でも、ツボは「穴」です)。
そもそもは、自然と指が吸い込まれるような、「くぼみ」を意味します。
(実際のツボの反応は、くぼみだけではないのですが)。
セラピストは、筋肉のコリをほぐしたり、リンパを流したりするのは得意ですよネ。
このワークショップでは、皆さんそれぞれ普段使っている手技をやって頂きながら、全神経を集中して、皮膚上にあるくぼみや、その他様々な反応点を探して頂きます。
(↑IMSIの教室、日当たり良すぎですネ・・・。後光が差しているように見えます)
風邪ぎみや皮膚のトラブルがある方には、手の親指の延長線の肺経に、
腸のトラブルや花粉症などがある方には、手の人差し指延長線の大腸経に、
ストレスや不眠など精神のトラブルがある方には、手の中指の延長線の心包経や小指の延長線の心経に、
あるわ、あるわ・・・・。
どんなセラピストでも、意識すれば、必ずツボが見つかります。
ツボの反応が見つかりすぎて、
「私、大丈夫ですか~!???」
と、心配になる生徒さんも・・・。
でも、ご安心を!
「そのツボの反応を、アロマセラピートリートメントでもって、変化させよう!」
というが、今回のワークショップの目的なのです。
●肝経の反応には、五行の木のエレメントに属するローマンカモミールやベルガモット。
イライラや、目の疲れ、筋肉のコリにも効果的です。
●心経の反応には、五行の火のエレメントに属するイランイランやネロリ。
不眠や精神のお疲れ、ストレスにも有効です。
●脾経の反応には、五行の土のエレメントに属するペパーミントやレモン。
考えすぎや心配性、消化器系の症状にもお勧めです。
●肺経の反応には、五行の金のエレメントに属するパインやユーカリ。
悲観的な気分、そして呼吸器系のトラブルに効果的です。
●腎経の反応には、五行の水のエレメントに属するジンジャーやシダーウッド。
滋養強壮をし、身体を温めてくれます。腰痛や冷え症にお勧めです。
皆さん、思い思いの精油ブレンドを使ってアロマトリートメント。
すると、わずか数分で
「あ、へこみが消えた!!」
「皮膚にハリが出た!」
「弾力が戻った!」
と、嬉しい声が・・・。
皆さん、ツボの変化をバッチリ確認することができましたヨ。
皮膚の反応は、身体の内側からのメッセージ。
だから、反応を変化させることは、身体の内側にメッセージを返していくことにつながります。
これは、ベトナムのディエンチャンにも共通する考え方です。
2日目は、お腹と背中のツボを紹介。
アロマトリートメント+α、
セラピストのセルフケアの必須アイテムとして、お灸と吸玉も紹介させて頂きました。
皆さん、皮膚上の反応とその変化が実体験として確認できて、よりツボと経絡についての理解が深まったそうです。
そして、セラピストとして人体に触れるのに、とっても自信が付いたのだそうです!
良かったです!
「日本のセラピストが東洋医学を学べば、もっと結果を出すことが出来る!」
そんな思いで創ったこのワークショップ。
共感して下さる生徒さんが増えてきて、とっても嬉しく思っています。