2019.05.21
昔のベトナム人の姿が、自然療法を学ぶ原点
初めてベトナムを訪れたのは、1992年の春。
その後、バックパック旅行を繰り返し、
1994年~1995年にかけて、1年間暮らしていました。
質素で慎ましいベトナム人の生き方・暮らし方、
その健康的な身体と豊かな心に感動したことが、
その後、セラピストを志し、東洋医学を学ぶ力にもなったのです。
私の原点を、秘蔵写真と共に、公開~!
都市には一応電気は通っていましたが、よく停電していました(笑)。
一歩郊外に出ると・・・。
↓ 友人のご実家に連れて行ってもらったら、こんな感じ。
「お風呂に入りなさい」と言われ、
カメの水(雨水を貯めたもの)をコップ1杯渡されました。
物陰に隠れて、コップの水で全身を洗うことが「お風呂」なのです。
水道がなく、水が貴重でした。
↓ 台所は、こんな感じ。
日本昔話に出てきそうな台所でした。
↓ こちらは、水上生活のお宅。
↓ 「ちょっとお買いもの~」は、小舟で行きます。
お腹が減ったら、皆で網で魚を取って、料理しました。
↓ お散歩風景。
喉が乾いたら、その辺の果物を採って、食べました(勝手に採って良い)。
皆さん、本当にスリムで、
私はどこでも「トミノは太っていて素敵~」と褒められていました(苦笑)。
上の女子たちは、小中学生に見えますが、大学生です。
↓ バイクでベトナム最南端のカマウ省まで3日かけて行き、力尽きてバスで帰ることに。
地元の人が、あっという間に、私のバイクをバスの上に乗せてくれて、ビックリ!
「細いのに、怪力!
そして、元気で若々しく、よく働く!」
そんなベトナム人が、いつの間にか私の理想の姿に。
そういえば、
食堂や店なんかは、朝7時に行っても、夜21時に行っても、
同じ人が働いていて(しかも正月以外毎日)、
その働きっぷりに、感激したものです。
そんな、ベトナム人家庭での食生活を想い出してみると・・・、
●女子でも、ドンブリご飯を3杯食べていた。
1杯目は、塩辛いおかずをのっけて、2杯目はスープをかけてと、
バリエーションを付けながら。
ちなみに玄米ではなく白米でした。
●ご飯には、いつも汁物がついていた。
青菜を塩ゆでして、そのまま茹で汁ごと食卓に乗った感じのスープなど。
●メインのおかずは魚、肉、卵などの煮つけ。しっかりした味付け。
少量のおかずを大家族で分けるため、メチャクチャ味が濃い!
塩は海からの天然塩で、甘味があって、美味!
●乳製品は、摂らない。
牛乳を飲む習慣は無し。
そうそう、病人にのみ、家族が缶のコンデンスミルクを調達していました。
●おやつは、果物とか、種(スイカとかヒマワリなど)とか。
女子たちは、いつでもどこでも、小動物のようにおやつを食べていました。
●水分は、薄いお茶を、チビチビと。
生水を飲む習慣はなく、大きなポットに少量の茶葉を入れて、
小さな湯呑で一日中飲んでいました。
冷蔵庫がないため、その日の食材はその日に調達が基本。
何を食べても、素材の味が本当に美味しかったです。
どこも大家族で、
元気なお爺ちゃんお婆ちゃんがいましたが、
寝たきりの人は、見たことありませんでした。
高齢者でも、塩辛いものを平気で食べて、
高血圧など生活習慣病を気にしている人もいませんでした(塩の質が、良いですからネ)。
妊婦さんも、出産のその日まで、ガンガン働いていました。
赤ちゃんは、大きな子どもが面倒を見ているのですが、
オムツをしていなくて、お尻丸出し(生まれた時からトイレトレーニング)!
使い捨ての、紙オムツなどは当然なく、
そういえば、生理用ナプキンも、
田舎では、見かけませんでした(都市には、素朴なものがありましたが)。
病気になっても、病院に行くこともなく、
皆さん民間療法で治していました。
もちろん、現代のベトナム人の生活は、ずいぶん違っていると思いますが、
今でも時々、自分の原点を想い出しているのです。
セラピストとして、
「どうしたら人が健康になるのか」を、いつも考えていますが、
昔のベトナム人の生活習慣に、ヒントがあるのではと思っています。
秘蔵写真は、まだまだありますので、追ってご紹介しますね。