【繊細さ、敏感、過敏がある場合に】

さまざまなことに対して繊細に感じる、音や光に敏感でストレスを感じやすい、周囲の態度に過敏に反応するなど、感覚が鋭敏であることが原因で、心身の不調を感じる方も多くいらっしゃいます。感覚が鋭敏なこと自体は問題ではありませんが、日常生活に負担がかかるようになると、パフォーマンスの低下や心身の不調をひき起こします。

このような場合で原始反射の統合を促すことによって、繊細のマイナス影響から改善する事例が多くあります。原始反射のセミナーやコース、セッションを受講された方の感想では、

・少しでも雑音があると、その音に引きずられ、集中するのが難しかったけれど、今は、周りの音が少し大きくても、あまりきにならず、集中して作業できる時間が増えました。

・人の混雑や照明の光が苦手で、外出するだけで、ものすごく疲れていたけれど、原始反射で習った身体のワークをするようになってから、いつのまにか、人の多い場所にいても疲れにくくなりました。

・感覚過敏があり、触れられることが苦手だった子どもにマッサージをしてあげられるようになり、以前よりも親子のコミュニケーションが高まったと感じています。今では、疲れたときや調子が悪そうなときにリクエストしてくるようになって、親の私も喜んでセラピーをしています。

など、があります。

【なかなか改善しない姿勢のくずれ、体幹の弱さが気になる方へ】

意識しても、すぐに姿勢がくずれがち、猫背や反り腰、ストレートネックなど、子どもから大人まで年齢に関係なく、姿勢に関する悩みは多いものです。

よい姿勢をキープできず、一般的な筋トレでは変化がみられない場合は、乳幼児期の発達、原始反射の影響をうけているかもしれません。その場合は、発達の土台ともなる原始反射の統合アプローチをしてみましょう。

手法はタッチケアのような触覚を刺激する統合セラピーや、エクササイズ、セルフケアなどがあります。現在は筋力が全くないと感じている方や運動やトレーニングが苦手な方でも、安心ください。いくつかの取り組み法を優しくお伝えしています。

セミナーやセッションで学んだ方からは「姿勢がシャンとして、みえる景色がかわった！」とか、「万年猫背だったけれど、今が人生で一番姿勢がいいです！」というような言葉がよく届きます。このようなご自身の変化に加えて、家族へのケアをした結果、子どもの姿勢変化や、ご高齢のお父様、お母様への変化などについてもご感想を多くいただいています。

原始反射のエクササイズは心地よくて、自分の脳や身体への感覚がより一層スムーズに感じられ、動きやすくしていくためのワーク。ユニークですが一度体験したら、その日から一生の間活用していただきたい脳と身体の使い方を整える最良ケアのひとつです。

【不器用、運動が苦手、いろんなことが、上手くできない･･････という方に】

他人と比べるのはよくないと、とわかっていても、周りについていけない、できない、ということが多いと、誰でも落ち込んだり、イライラしたり、自分に自信がもてなくなってしまったり、ということがあるでしょう。

さまざまな学習や日常生活で困難さがあり、意識してもなかなか改善しないというときには、原始反射の残存や発達の問題が関わっていることが多くあります。

数多くある原始反射のうち、どこの発達で不足があるかは、実際には動きのワークや統合セラピーやエクササイズをしてみるとみえてきます。

原始反射の統合を促すことで、例えば手先を細かく使えるようになったり、運動スキルがあがったりと、一人ひとり、それぞれに成長がみられます。

また、幼いころから不器用で、そのまま大人になり、今でも苦労が絶えないという場合でも、ワークをすることで、成長が促されます。

担当の講師も、決して器用といえない子ども時代を過ごしましたが、30歳を過ぎてこのワークに出会い、海外のパイオニアの先生方から「今日から、だれでも、成長することができる」と声をかけてもらいました。それから20年近く月日が過ぎる中、原始反射統合や身体アプローチで、イキイキと年齢を重ねながらも、自分自身も成長し、そして、自分と同じように大人なってから始める方の変化をサポートし、人生の楽しみを共有しています。

シニアの方でも「身体がラクに使えるようになった」「日常が楽しくて、前より若返った感じ！」という喜びの声が届きます。不器用さがあって、今まで頑張ってきた方は、これからラクになると実感できることは嬉しいものです。大人でも、あきらめるのはまだ早いかもしれません。

【ボーっとする、やる気ができない、覚醒が弱いという方へ】

実際にセミナーやコースに参加されている先生や保護者の方からよくきく「多動はないのですが、その反対というか、集中が続かなくて、ボーっとしている。すぐ眠ってしまう、覚醒が弱いんですが……」という声。

頭がボーっとする、集中できない、勉強しようとしても、すぐ眠くなるといった場合は、睡眠不足や疲労が原因なこともあるでしょうが、日常的にその人が持つ覚醒レベルが低いというケースが多くあります。

このようなケースでは、脳と身体の間の神経的な発達が未熟だったり、なんらかの強いストレスの影響で、脳と身体がうまく使えていなかったり、といった原始反射の影響をうけていることがあります。

セッションで確認をしてみると、背筋をのばし、脳にしっかりと情報が届かせるために必要な、姿勢維持に関係する原始反射が統合していないことがよくみられます。

覚醒と原始反射にはつながりがあり、統合セラピーやエクササイズを日常に取り入れることで、今までよりも頭がはっきりした状態で思考できるでしょう。また、身体も以前よりも軽く、ラクに動くため、行動面での成長が促されることでしょう。