2022.12.07
アロマセラピー用ディフューザーのタイプと使い方
「自然療法フェスティバル2022国際シンポジウム」が無事に終了しました!
ご視聴くださった皆様、ありがとうございます!!
「自己愛は最高の周波数!」「自分の中の光を輝かせる!」など、心に残る良い言葉がたくさんありました。福田純子先生の講演を聴き終わった後は、運気が爆上がりな予感が(笑)!
録画視聴は1月4日まで可能ですので、見逃した方は、今からでもお申込みいただけます!
私も、ゆっくりと復習して、役立てていきたいと思います。
さて、今日は色々ある「アロマセラピー用ディフューザー」について、ご紹介したいと思います。
ガブリエル・モージェイ先生による「ディフュージョン・アロマセラピーと香りの風水」のクラスで、コロラド在住アロマセラピスト、ローラ・カンテレ先生が登場し、さまざまなアロマセラピー用ディフューザーについてご紹介くださったのです。
ローラ先生は、以前IFPAカンファレンスでご一緒したことがあります。長年クリニカルアロマセラピストとして活躍されながらも、病院内の空間芳香も手掛けるディフュージョンアロマセラピーのスペシャリスト。ディフューザーについて知り尽くしている人物です。
そもそも「ディフューザー」とは、精油を霧状にして空気中に飛ばし、香りを「拡散(ディフュージョン)」させるための道具。
空気と共に私たちの鼻から吸い込まれた精油成分は脳へ運ばれ、さまざまな心理作用、薬理作用を発揮します。同時に、鼻から呼吸器へと精油は取り込まれ、呼吸を深めたり、喉や気管支、肺への作用ももたらします。もちろん精油成分は、肺から血液中にも取り込まれます。更に、空気中では精油の抗菌、抗ウイルス、抗真菌効果が発揮され、部屋の空気を浄化させる作用にもつながります。
精油の種類を選ぶことも重要ですが、「どのタイプのディフューザーを選ぶか」ということも、使う目的や部屋によっては、重要な要素です。ディフューザーは私たちアロマセラピストにとって、精油と同様重要な道具ですが、これまでディフューザーについて詳しく紹介する講座はありませんでした。
ローラ先生によると、最も小さく手軽なディフューザーは、ファン(扇風機)タイプ。水も熱も使わず、充電式か乾電池式なので電源も要らないため、医療の現場では大変重宝するのだそうです。
フィルターに精油を垂らし、スイッチを入れると、ファン(扇風機)が回って精油を飛ばします。中にはモーションセンサーが内蔵されていて、人の動きを検知して香りを飛ばすものもあるそうで、この機能は、小児病棟で夜使うときに重宝したそうです。眠れずに起きてしまった子供のベッドをほのかに香らせてくれるからです。ほかにも、とにかく小さいので車の中や旅行に持参するのにも最適です。ただし、手軽なだけに、広いお部屋には不向きです。
より広い部屋で使うには、ポータブルではなく、電源に接続するタイプのファン(扇風機)ディフューザーもあります。
次に、超音波式のディフューザーです。これは、水と数滴の精油を使います。水を超音波で振動させ、精油の層で包まれた水のミストが空気中に広がっていきます。電源と水が必要ですが、熱を使わないのが特徴です。
水のミストは、部屋中の細かい場所にも届きやすいため、空気の浄化にも最適だそうです。電源につなぐことが可能でさえあれば、病院内の使用にも勧められます。音も静かです。空気中の菌、ウイルス、真菌対策はもちろんのこと、ほのかな芳香によりリラックス作用が得られ、病院っぽい匂いを抑えることができるので、喜ばれます。
注意点としては、水を放置すると雑菌がたまってしまうため、必ず2日以内に水を変え、1週に1度はディフューザーの洗浄をする必要があるということです。水は、水道水ではなく、蒸留水や精製水がおすすめです。
3つ目のタイプは、「ネビュライザー」と呼ばれるもので、「噴霧式ディフューザー」と訳しておきます。これは、水や熱を使わず、内蔵されているポンプ機能により精油原液を直接ミスト状に変え、空気中に飛ばすタイプです。精油の量をかなり使うため、精油の吸入を心身の症状改善に役立てるクリニカルアロマセラピーにおいては最も効果的なタイプです。パワフルな力で遠くまで精油を飛ばすことができるため、ホテルのロビーやホールなど、広いお部屋の空間芳香にも向いています。一般的には目的や部屋の広さによってボリュームをコントロールすることが可能で、2分間噴霧したら、1分間休止し、120分後に自動停止するなど、予め設定して使用します。
効果は高いのですが、注意点もあります。精油原液がミスト状になって飛び出してくるわけですから、直接覗き込んだりすると、精油原液が皮膚に付いたり、目に入ってしまうリスクがあり、危険です。お子さんや高齢者の手の届かない所で安全に使うと良いでしょう。また、ガラス容器のタイプは、時々アルコールによる容器の洗浄が必要です。サンダルウッドやベティバーなど、粘性の高い精油は、ポンプの管を詰まらせるリスクもあるので、シングルでの使用は不向きで、ブレンディングで使うと良いです。噴霧式ディフューザーの中には、精油のボトルを直接ディフューザーに差し込むタイプもあり、これは洗浄の必要はありません。
因みに、熱で香りを飛ばす「アロマライト」や「アロマキャンドル」などは、熱による精油成分の変化もありますし、クリニカルの現場では使用されていません。ご自宅で、リラクセーション目的に留めるのが良いと思います。
講座の中では、ガブリエル先生が精油の監修をしている最先端のディフューザーの紹介もありました。4つのボトルを直接ディフューザーに差し込み、スマホのアプリでコントロールできるのだそうです。あらかじめ4つのお気に入りブレンディングを創り、ディフューザーにセットしておけば、朝の目覚めの香り、日中の能率の上がる香り、夕方のリラックスタイムの香り、睡眠中の香りなど、1日中好きな香りに包まれて過ごせますね。さすが、アメリカ!!早く日本に上陸すると良いですね!
ガブリエル先生のディフュージョンアロマセラピーのコースは、精油を「嗅ぐこと」による抗酸化作用などの最先端のエビデンスと、伝統的、東洋医学的な精油の作用の両方をじっくりと学んでいきます。40年かけてガブリエル先生が築き上げてきたアロマセラピーの集大成で、香りのスペシャリストとして、大切な学びがたくさん詰まっています。
全クラスアーカイブ受講も可能で、途中入校も受け付けています。
第一期生にジョインしたい方、是非ご連絡くださいね。
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