2023.03.23
IFPA活動報告フォーラム 開催報告
2023年2月11日(土)、東京の自然療法の国際総合学院IMSI、大阪のJEAジャパン・エコール・デ・アロマテラピーの2拠点、そしてオンラインのハイブリッドで、IFPA会員活動発表フォーラムが開催され、国内がより180名以上の方が参加されました。ご参加くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
このイベントは、日本人の英国IFPA認定アロマセラピストたちによるアロマセラピーに関する症例や研究、ビジネスなどの活動報告で、公募により集まった8名の講演者と、ゲストスピーカーの和田文緒氏の9名による講演が行われました。
内容については、以下の通りです。
基調講演
「日本産精油の魅力:臨床に取り入れて思うこと」和田 文緒氏(アロマセラピスト・シーズ代表
講演
「禁煙治療とインヘーラーによるアロマセラピーの併用療法の臨床研究について」 畑 亜紀子氏(京都医療センター、臨床研究センター研究員)
「ウクライナ避難民支援としてのアロマセラピー」 MAMIKO氏(プライベートサロンLORVE セラピスト)
「精油吸入によるマインドフルネス瞑想~瞑想に好まれる精油の統計と瞑想実演~」 中村 智美氏(真宗大谷派僧侶、(株)木花代表取締役社長)
「医療機関でのアロマセラピストの役割~コロナ禍で継続した院内ケア~」 松尾 薫氏(Holistic AromatherapyTrees 主宰、JEA講師)
「セラピストサービスソレイユ 「ソレイユメディカルCafé」の活動紹介」 亀井 由美氏(高槻赤十字病院 看護師)
「やまなし水源地ブランド「みずともり」成立の事例研究」 京ヶ島 弥生氏(有限会社フロスヴィータ代表取締役)
「アロマとキャリアカウンセリングの融合」 松本 久美子氏(Private Salon K オーナーセラピスト)
「『命を活かす、そのために。』~薬剤師のつぶやき~」 頓宮 美樹氏(株式会社 la vita 代表、薬剤師、医学博士)
講演の中には、アロマセラピーを使用したクリニカルな症例のほか、コロナ禍での院内のアロマセラピスト活動や、ウクライナ避難民へのボランティアとしてのアロマセラピーなど、タイムリーな内容もありました。また、キャリアカウンセリングと融合させたアロマセラピーや、日本精油ブランド立ち上げのビジネスモデルの紹介もあり、アロマセラピスト資格を取ったその先の仕事が、アロマサロンだけではないということが、参加者にも明確に伝わったようでした。
また、活動内容はもちろんのこと、「さまざまな現場でアロマセラピー行っていく道をどうやって切り開いたのか?」といった質問も多く聞かれ、参加者はこれからの活動の一歩を踏み出すために役立つヒントがたくさん得られたようでした。
各会場では、シールにブレンド精油を垂らしてマスクに貼った状態での瞑想体験や、国産精油のテスティング、アロマディフューザーとして使える色とりどりの折花(一枚の紙でさまざまな花の形をつくるアート)の展示なども行われました。また、イベントの風物詩である、会場のあちこちで旧友との再会を喜び合う姿や、初めて会う方々同士の名刺交換や互いの自己紹介などが行われる姿が見られ、コロナ前のカンファレンス等イベントでよく見られた景色が戻ってきたようでした。
しかしながら、コロナ前との違いは、実際には9割近くの方が、来校ではなくオンラインでの視聴だったことで、イベント参加や学びのスタイルも、コロナをきっかけに大きく変化したことを感じました。遠方からわざわざ足を運ぶ必要がなく、交通費もかからないのがオンライン参加の魅力ではありますが、新しい出会いや再会ができないというのが、オンライン参加の少し寂しいところだと感じました。でも、もちろん北海道から沖縄、そして海外からもオンラインでご参加くださった皆様に、心より感謝申し上げます。
IFPAでは、2023年11月に久々の対面のカンファレンスが英国で開催されます。内容や詳細については、IFPAのホームページや会報誌等で案内される予定です。どうぞ、お楽しみになさってください!