2015.11.11
出産・入院のはなし
妊娠中は、セラピーをたくさんして、
思い切り仕事もして、
たくさん身体を動かして、
思い通りに過ごしてきましたが、
出産・その後は、
「え~!? 聞いてないよ???」という、
全く想定外のことの連続でした。
「できるだけ、自然なお産で」
「陣痛促進剤はなるべく使わないで」
「分娩台に精油とツボ押しグッズを持参して良いですか?」
なんて、言っていたのですが、
夜中に陣痛が来て、明け方、病院に行ったら、
医師たちが急にバタバタとし始めて、
「赤ちゃんの心臓が弱ってきているので、帝王切開です!」
と言われ、
「えええー???」ということに。
アレヨアレヨと言う間に、色々と説明を受け、同意書などを書かされ、
慌ただしく、手術室へ・・・。
抗生物質を点滴されながら、
「大事に育ててきた腸内フローラがぁ!」
と残念に思いましたが、
一方、生まれて初めての開腹手術に、なんだか興味津々でもあり、
手術室に入ってからも、目は皿、耳はダンボの状態でした(笑)。
麻酔は、横になって背中を丸め、
まず「硬膜外麻酔」で、背骨の間の硬膜外腔にカテーテルを入れて薬剤を注入、
これで術後の痛みを取るそうです。
次に、「脊髄くも膜下麻酔」で、脊髄液の中に麻酔薬を注入し、
下半身に痛みを感じなくさせます。
どちらもチクッとはしますが、イメージ程は、痛くありません。
「一体、いつ切るのかな? 麻酔は効いているんだろうか・・・?」
なんて思っていたら、
突然、看護師さんに
「はい、赤ちゃん来ますよ」と言われ、
視界に赤ちゃん・・・
そして、「オギャーッ!!!」
(あら~、いつの間に、切っていたのね!)
という訳で、
あっという間に帝王切開手術が終了しました。
医学に興味があって、知識では聞いたことがあるものでも、
実際体験してみて「へぇ~」の連続でした。
傷は、恥骨の上あたりに、横にくっきりと。
以前は縦に切っていたそうなのですが、
最近では、ビキニが着られるようにと、美容の観点から、縦に切るのだとか。
「別に、ビキニ着ないし。
それに横だと、任脈と腎経、胃経の経絡が、ぶっちぎれちゃうよ~。縦でも良かったのに!」
というのが本音でした・・・。
産後、ベッドで対面したのもつかの間、
我が子は、NICU(新生児集中治療室)へ・・・。
私は、人生最大のものすごい頭痛に襲われ、その後約7日間苦しむことに・・・。
(後に、麻酔の影響による「脳脊髄液減少症」と判明しました)
激しい頭痛と戦いながらも、3時間おきにNICUに這うようにして行き、授乳をすることになりました。
因みに、
分娩台に持っていこうと計画していた精油は、
37週に入ってから、自分の感覚をテストしつつ、五行の観点から選びました。
気楽さを促す(木):ラベンダー、オレンジ
喜びの感情に(火):ジャスミン、ローズ、パルマローザ
明晰さを与える(土):スペアミント、レモン
変化の波に乗る(金):サイプレス
滋養する(水):シダーウッド
ローズやジャスミンは、女性ホルモンに作用するとも言われており、
「分娩中に嗅いだら、どのように感じるのかな?」と興味があったのです。
レモンとスペアミントは、
痛みが繰り返し襲ってくる時に、我に返るための香りです。
結局は、分娩台に上ることはありませんでしたが、
産後、頭痛で辛い時にはレモンとスペアミントが、
短い間に良質の睡眠をとるのにオレンジスイートの香りがとても役立ちました。
使ったのは、ティッシュに数滴垂らして、枕元に置いておくというとてもシンプルな方法です。
そして、分娩台に持っていく予定だったディエンチャングッズは、
●彗星棒
彗星棒を使って行うディエンチャンの万能テクニック「6リンパマッサージ」は、
全身の気血の流れを促進して、痛みの緩和にも役立ちます。
●横並び棒(小)
ディエンチャンの救急救命術「線引き」というテクニックがありますが、
この横並び棒を使うと、通常の3倍速で線引きが行えます。
身体の状況を今すぐ変化させたい!という時に大変おすすめです。
●4つの道具が一つになったキーホルダー
陰陽のツボ押し棒に加えて、陰陽のローラーがセットになっています。
ほてりや痒みには陰、冷えや痛みには陽と、使い分けられるのが便利です。
●コロコロ球の陰陽セット
どんな痛みが襲ってくるか分からない、未知の出産に備えて、
両手の中に入れてコロコロしたり、
背中や腰に当ててコロコロしたり。
より激しい刺激が必要な時、これで顔をコロコロしても良いかも?と思って準備しましたよ。
どの道具も、産後の頭痛や傷の痛みの緩和と体力回復に、
とーっても役に立ちました!
残念ながら、分娩台で使うことはありませんでしたが、
入院セットとしては、最高のチョイスだったのではと思います。
ところで、
食事は、栄養士さんに
「産後すぐに、乳製品、小麦粉はできれば摂りたくない」
とお願いしていたので(??という顔をされましたが)、
別メニューにして頂きました。
和食で、なかなか美味しかったです。
こうして、イメージしていたのと全く違う出産を何とか終えたのでした。