2019.05.21
「甘いものがやめられません!」とクライアントに言われたら・・・?
「むくみ、冷え症、倦怠感、頭痛、肩こり、胃腸の不調、月経不順・・・」
セラピストのもとには、たくさんの不定愁訴を抱えたクライアントがやってきます。
そのようなクライアントにセラピーを提供して、
クライアントの自然治癒力で健康を取り戻すお手伝いをするのが
セラピストの役割ではありますが、
クライアントの食生活を訊いてみると、
「毎日アイスクリームを食べています!」
「チョコレートがやめられないんです!」
という方も・・・。
そんなときは、正直、セラピーの効果だけでは足りないことも多いのです。
セラピーは、身体の正常な機能を取り戻し、
排毒機能を高める効果があるのですが、
身体の排毒脳力を遥かに超える「毒」を身体に入れてしまっては、
セラピーの効果も、思うように得られません。
「毒!?」と驚く方もいるかもしれません。
古代東洋では、「適度な甘味は、脾に良い」と言われていましたが、
数千年前の甘味とは、穀類やイモ類のこと。
砂糖や添加物がたくさん入っているような加工品は、自然界にはない「毒」と言えるのです。
ただ、「ストレスで甘いものやめられないです・・・」というクライアントに対して、
「やめてください!」とは、言いにくいセラピストもいるのではないでしょうか?
そこで、私がおすすめしているのは
「お試し実験で、2週間だけやめてみませんか?」という提案です。
大抵な方なら、2週間限定だったら我慢できるのです。
難しそうな方には、代替案を与えてあげます。
アイスがやめられない人であれば
「凍らせたバナナと豆乳をミキサーにかけたものなら食べて良いですよ(少々シナモンを振ったら尚美味)!」
チョコがやめられない人であれば
「オーガニックココアに、少しハチミツを加えて飲んでも良いですよ」。
それで、もし、クライアントが2週間アイスやチョコをやめてみたら・・・、
身体の状態を隈なくチェックしてみましょう。
気になる主訴はもちろんのこと、その他の部分にも着目すると・・・?
きっと、変化があるはずです!
その変化に自分で気づけるようになれば、多くのクライアントが、2週間たっても、良い食生活をキープしようと努力してくれるのです。
南アフリカのインガ・ドーガン先生は、
自分は食生活を変えようとせず、セラピストに病気を治し欲しいと思っている
他力本願なクライアントは、お断りするそうです。
そのくらい、食生活って、大事なのですね。
逆を言うと、食生活を改善し、しっかりとセラピーを受ければ、必ず身体が変わると言っても良いのです。
セラピストの皆さん、クライアントに食生活の指導もできるよう、学びましょうね。
もちろん、セラピスト自身が、食生活を見直さないと、ですね。
時々だったら、アイスやチョコを食べても良いと思いますよ。
でも、美味しく食べるには、せめて添加物の入っていない、オーガニックのものを選ぶと良いですネ!