2019.05.21
膝が痛い!という方のための自然療法
以前、70代のクライアントさん(Aさん)と、
こんな会話を交わしたことがありました。
Aさん「膝が痛くて、病院に、痛み止めの注射を打ちに行っているのよ。
その注射が、骨に注射針を刺すものだから、痛くて痛くて・・・」
私「ええ~?! 骨に刺すんですか!?」
Aさん「そうなのよ~」
私「で、その痛み止め注射を打ちにいったら、膝の痛みは治まるんですか?」
Aさん「いや、それが、あんまりよくならないのよ・・・」
私「で、その注射、いつまで続くんですか?」
Aさん「・・・。」
実際は、骨に注射針を刺している訳ではないと思います。
ただ、Aさんにとっては、骨に刺していると思えるほど、苦痛な注射なのですね。
その注射を我慢すれば、膝痛が治まるならまだしも、全然良くならないなんて・・・!
やはり、Aさんの膝の痛みの根本の原因は、別の所にあるのかもしれないのです。
腎、脾、肝、胃、胆、膀胱と、足を通る6本の経絡すべてが、膝を通っていることを考えると、
膝の痛みも、臓器と無関係ではありません。
臓器は、いきなり病気になる訳ではなく、
不調を起こすと、経絡を通って、身体の表面に色々な形で現れます。
ちょっとした痛みや不快感などの症状は、
まさに「臓器からのメッセージ」なのです。
経絡は、身体表面と内臓を結ぶ道ですから、
膝に対して施した施術は、結果的には内臓にアプローチすることになるのです。
私たちセラピストは、医師のように治療はできませんが、
東洋医学的にアプローチすることで、内臓に働きかけることは可能なのです。
「で、膝痛には、どのツボがお勧めなの!?」という声が聞こえてきそうですが、
一人ひとり、「生きたツボ」を見ていく必要があるので、
「ここですよ~!」と、ブログで簡単にお伝えすることが難しいのです。
「生きたツボ」とは、同じ圧をかけても、他の部位よりも敏感に感じるところ。
先述のAさんも、膝回りを見ていくと、肝の経絡上に「生きたツボ」がたくさんありました!
(生活習慣を見ても、膝痛の方は、「肝の方、多いな~!」というのが、個人的な印象です)
その後、Aさんには10回ほど施術をさせていただきました。
ずっと膝ばかり施術していたわけではありませんが、ホリスティックなアプローチで、
かなりの改善が見られましたよ。
「膝痛には、これが効く!」と決まった手法はお伝えできませんが、
アロマセラピストは、アロマセラピーで、
リフレクソロジストは、リフレクソロジーで、
ディエンチャンセラピストは、ディエンチャンで、
それぞれ、きちんとした結果を出すことができますので、
セラピストの皆さんは、しっかりと極めて学んでいただきたいな~と思います。