冨野学院長のブログ

2020.08.22

真のメディカルアロマセラピーとは?

オランダのマデレイン先生から、10月31日~11月2日にオンラインで開催される「医療現場で行うクリニカルアロマセラピー」のテキストが送られてきました。

なんと、3日間で321スライド(字がギッシリ)!

「患者さんにもっと有効なアロマセラピーは何だろうか?」と、探求し続けてきたマデレイン先生のテキストには、長年の臨床経験の中で最も効果的であったと言えるアロマセラピーの手法やブレンディングレシピが、惜しみなく披露されています。

このギッシリと内容の詰まった渾身のテキストは、永久保存版。

マデレイン先生の生の体験談を聴くことは、アロマセラピスト人生において、プライスレスな価値がありますよ!

 

最近「メディカルアロマ」という言葉がよく使われていますが、一体どういう意味なのでしょうか?

人が病気になったら、専門の医師の所に行き、手術や化学療法、放射線治療などの医療を受けることになるでしょう。

でも、その専門医は、ホリスティックな視点で苦痛を取り除いたり、副作用によって起こる不快な症状を緩和したりすることついては詳しくありません。

例えば、放射線照射後に起こる皮膚炎に対して、どういうケアが最良かといったアドバイスは専門外のことです。

 

マデレイン先生が伝えているアロマセラピーとは、医療も自然療法も両方熟知したアロマセラピストによる「患者さんを中心に据えた全人的なアロマセラピーのケア」です。

「精神のリラクセーション」「痛みの緩和」と限定するのではなく、もっと包括的に、患者さんの心・身体・精神の全体にアプローチして、患者さんに生きるパワーを与えることができるアロマセラピーです。

 

 
そのためには、有効な化学成分や科学的なエビデンスを重視しながらも、人の持つ温かさや、心の触れ合いも大切にしていきます。

これこそが、真のメディカルアロマセラピーではないでしょうか。

 
今回は、マデレイン先生の素敵な計らいで、北海道モミ、ヒノキ、温州みかん、シソ、杉、月桃など、和精油を活用した院内におけるアロマセラピーの活用法も紹介する予定です。
 
「懐かしい香り」は、特に高齢者医療や認知症ケアの領域で効果を発揮してくれるのだとか。
 

 

今回のセミナーは3部構成になっています(1日ごとの受講も可能)。

それぞれの回で扱う内容を簡単にご紹介します。

◆ Day1:10月31日(土)高齢者ケアと認知症患者へのアロマセラピー

香りと認知に関する最新の考察
記憶を呼び覚ますアロマセラピー
諸症状に対するアロマセラピーケア;
不安、恐怖、落ち着きのなさ
ケアする側のストレス、喪失感
高齢者特有の痛み(抹消神経性、関節痛、筋肉痛など)
アルツハイマー、血管性認知症
こむら返り、むずむず脚、
腹部のひきつり
ヘルペス、帯状疱疹後の痛み
老化肌、痒み、真菌感染症
皮膚の感染防止と創傷治癒
ドライマウス
口臭
 

◆ Day2:11月1日(日)がん患者へのアロマセラピー

がんについての情報と諸症状に対するアロマセラピーケア;
口渇、口内炎
カンジダ症、真菌感染症
放射線治療後の食道の炎症や痛み(食道、肺、乳)
胃の不快感、吐き気
術後の患者さんが食べられるようになるまでのサポート
呼吸困難
がんの痛み
放射線療法後の皮膚症状(痛み、灼熱感、痒み、赤み)
手足症候群(化学療法の副作用による手足の皮膚障害)
爪の変形、炎症、痛み(化学療法の副作用による)
脱毛、頭皮ケア
感情、恐怖、絶望、怒り、悲しみ、罪悪感
うつ、スピリチュアルな痛み
疲労感
睡眠の問題
 

◆ Day3:11月2日(月)ターミナルケア、緩和ケアの中で行うアロマセラピー

人生の最も印象的な時間を過ごすにあたり本人や愛する人々に役立つアロマセラピー
部屋の悪臭の除去、雰囲気の改善
諸症状に対するアロマセラピーケア;
恐れと不安、悲しみ、うつ、落胆
介護者の慢性疲労、絶望感
不眠、落ち着きのなさ
せん妄、意識の混乱、思考力低下、見当識障がい、悪い記憶、失語、幻覚
スピリチュアルな痛み
呼吸困難
皮膚の問題、創傷
平和的な心地良さを提供するためのホリスティックなアロマケア
死後のケア

マッサージは有効なアロマセラピーの応用の1つですが、このセミナーでは、拡散(ディフューザーなど)、吸入(インヘーラー、パッチなど)、ローション・オイル・ジェルの塗布、温/冷湿布、入浴・足浴など、マッサージ以外の手法を中心に紹介していきます。

セラピストから一方的に「してもらう」だけのアロマセラピーではなく、患者さん自身や愛する人々でケアを行うことも重要なことなのです。

 

医療や介護の現場で仕事をされている方は勿論、アフターコロナの時代においてトリートメント以外にコンサルタント業務を行っていきたいアロマセラピストの方にも是非おすすめの講座です。

ご家族を看病・介護されている方も歓迎です(アロマセラピー初心者の方はご相談ください)。

 

次回はいつ開講するかは未定のこの講座、是非今回の機会にご受講ください!

 

★お知らせ

早割締め切りは8/31!

「患者さん中心の医療」が当たり前の国・オランダより医療現場で行うクリニカルアロマセラピー

2020年10月31日(土)〜2020年11月2日(月)10:00〜17:00 オンラインでLive開催します。

詳細はこちらをご覧ください。

自然療法の国際総合学院IMSIにご興味がある、もっと知りたいという方は、是非資料請求をしてみてください。
 
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