冨野学院長のブログ

2020.10.22

痛風と自然療法

「風が吹いただけでも痛い!!!」

そんな名前を持つ病気、痛風。

足の第一趾の付け根に激痛が走るのが主な症状で、「お酒が好きな美食家の中高年の男性に多い病気」というイメージがありますよね。

 

実際、IMSIの受講生さんご自身ではなく、「お父さんが・・・」とか「旦那さんが・・・」ということで、ご相談をいただくことがあります。

発作が起こると、立てない程の激痛ですから、なんとか和らげてあげたいですよね。

 

実は、身近な例では、うちの夫(←美食家)が痛風になったことがあるのですが、興味深い発見がありました。

 

昨年、ある病気の薬の服用中に痛風が起こり、その薬をやめると、痛風も治まりました。

今年もまた、ある病気の薬の服用中に痛風が起こり、その薬をやめると、また痛風も治まったのです。

 

「なぜ痛風は足の第一趾に出やすいか」ということは、西洋医学的には説明が難しいのですが、東洋医学的に考えてみると、明らかです。

東洋医学の経絡では、足の第一趾は肝経、肝臓の経絡。

そして、東洋医学の五行論によると、肝が苦手とする気候は、「風」。

つまり、痛風は、その名前からも、痛みが現れる部位からも、「肝の問題」と言えるのです。

 

うちの夫が薬の服用中に痛風になるというのは、「薬の解毒や代謝のために肝臓がくたびれてしまっていた」というのが、どうやら原因のようです。

 

もちろん、必要な薬は飲まないとならないのですが、普段から肝臓のケアをしておくことが大切ですよね。

(因みに、肝経は、膝も通っていますので、「膝痛」が起こりやすい人も、肝がくたびれている可能性が大です。)

 

「肝臓のケア」と言うと、難しく感じる方もいるかもしれませんが、とにかく肝が嫌がることをしないこと。

(東洋医学的に)肝が嫌がることには、

・寝不足

・イライラする、怒りを抑制する

・目を酷使する

・筋肉を極度に緊張させる

ということが、挙げられます。

 

ですから、

・良く寝る

・リラックスする

・目を休める

・筋肉を休める(入浴、アロマトリートメントを受ける、ヨガ、ストレッチなどもおすすめ)

といったことが、肝のケアに繋がっていくわけです。

 

アロマセラピーでは、肝の気を整える精油として、ベルガモット、グレープフルーツ、スイートオレンジ、ローマンカモミール、トゥルーラベンダーなどが挙げられます。

 

ディエンチャンでは、目の周りや眉頭、顎回り、右頬のあたりをよくケアすると良いでしょう。

 

足のリフレクソロジーは、痛風の症状の出ていない時に大変お勧めです。

足の第一趾はもちろんのこと、甲側の第一第二中足骨の間の溝をしっかりとケアしてくださいね。

全ての症状は、身体からのメッセージ。

セラピーをするということは、大切なメッセージを受け取って、身体にお返事をしてあげることなのです。

 

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