冨野学院長のブログ

2020.11.01

がんケアのためのクリニカルアロマセラピー

オランダのマデレイン先生による医療現場で行うクリニカルアロマセラピーDAY2。
テーマは、がんケア。
 
「私のオイルは治療グレードだから飲んでも良い?」
「アロマは自然のものだから、無害だが効果もない?」
「アロマの効果は、プラセボ?」
「アロマはがんを消滅させる!?」
「マルチ商法のトレーニングを受けたら知識が豊富!??」
 
 
そんな‟神話”のような噂話にも、キッパリと明確な答えをくれるマデレイン先生。
 
やっぱりすごい人ですね。そして、カッコイイです!
 
 
がんケアにおいて大切なのは、アロマセラピスト自身が、アロマセラピーで出来ること/出来ないことを明確に理解し、オープンにすること。
それに、時には直感で精油を選ぶこともありますが、やはりバックグラウンドとなる科学的な知識やエビデンスについての情報収集は必要不可欠なのです。
 
 
アロマでがんを消滅させる訳ではないけれども、アロマセラピーで不快な諸症状を緩和することによって、患者さんの気力、エネルギーを高め、回復に向けて元気づけて差し上げることは十分可能なのだそうです。
 
口腔ケアのお話では、ドライマウスや口内炎、口臭、飲食物の飲み込にくさなどを解消するための秘策を学びました。
 
 
↑ アロエベラジェル(食品グレード)、シーバックソーンパルプCO²エクストラクト、カレンデュラCO²エクストラクトを使った口腔ケアジェルの作成デモンストレーション。
 
なんと、このジェルを応用して、アイスキャンディーを作るのだそうです。
 
少しずつ舐めることで、口腔と食道の不快な症状に対する素晴らしい安らぎとなるのですよ!
 
吐き気のケアには、ジンジャーのCO²エクストラクトなどを使ったケアが、最高に良く効くとのこと。
 
アロマパッチ(精油を含んだシール)の利用で、大掛かりながんの手術後、24時間後には普通食を食べ、予定よりもずっと早く退院できた方がいるそうです。
 
 
呼吸困難には、チェストバームやインへーラーを活用。
 
足浴も、足に意識を向けることで困難から気を逸らすのにおすすめだそう。
 
深く吸い込むことで、精油分子の吸入はもちろんのこと、深呼吸がリラックスをもたらす効果もあるそうです。
 
 
 
がん独特の、痛みのケアには、やはり炭酸浴が有効。
 
昨日同様、炭酸浴のデモンストレーションがありました。
 
重曹と硫酸アルミニウムまたはクエン酸で簡単につくれるから、家庭でもすぐにでも活用できますね!
 
 
放射線治療後の火傷や手足症候群、爪のトラブルなどの緩和には、かなりアロマセラピーの基材が役立ちそうです。
 
気をつけることも色々とありますが、きちんと学べば、アロマセラピストが貢献できることも多いのです。
 
 
化学療法を利用している方に見られる、脱毛。
 
アロマで脱毛防ぐことができませんが、アロマのケアで頭皮の状態を良く保っておけば、化学療法が終了して新しい髪の毛が生えてくるときにとても役立つのだそうです。
 
アボカドオイル、タマヌ、ホホバオイル、ココナッツオイル、シーバックソーン、ホワイトカオリンなどを利用した、頭皮パックやマスク、頭皮の美容液などのスカルプケアのレシピも学びました。
 
 
    
 
感情サポートについて。
 
どんな患者さんにも感情面のケアは必要ですが、がんの患者さんの感情はまさにジェットコースターに乗っているようなもの。
 
そのようながん患者の持つ不安やうつ、疲労感についても、エビデンスを元に効果的なアロマセラピーのケアを学んでいきました。
 
感情面のサポートについては、患者さんの好みや背景を深く知り、精油選びに役立てていくことも重要です。
 
日本人なら温州みかん、それに森林が好きならヒノキや北海道モミの香りもおすすめだそうです。
 
ただ嗅ぐのではなく、インへーラーを患者さん自身で持ってもらい、今森の中にいることをイメージしてもらいながら嗅ぐというのは、シンプルだけれども大変有効です。
 

 
何もかも医師のいうがままで、「自分の人生を変えることができない!」という気持ちが疲労感につながっている患者さんには、何か小さな役割を与え、「自分が役立っている」という達成感を感じていただくことも、サポートの1つだそうです。
 
アロマセラピストは、単に「アロマセラピーを施す人」ではないのですね!
 
今日のスライドは117ページもあり、ボリュームたっぷり。
 
すぐに実践できそうな、素晴らしい内容がたっぷりと学べました。
 
 
 
ご参加の皆様、ありがとうございました!
 
 
 
明日は最終日。3日目は、ターミナルケア、緩和ケアのアロマケアです。
 
 
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