冨野学院長のブログ

2021.04.17

アロマセラピーを痛みの緩和に役立てる

今更ですが、「アロマセラピーとは、何ですか?」と訊かれたら、なんて答えますか?

香りを使った自然療法?

精油を使った健康法?

色々な解釈や答え方があって良いと思います。

 

私が今まで見た中で、最も美しいアロマセラピーの説明は、こちらです;

 

アロマセラピーとは:

与え手と受け手をつなぎ、結び付け、お互いを認識し、ポジティブな記憶を蘇らせる力を持ち、急速に落ち着かせ、静けさと心の平安を生み出し、幸福感を与えることができる癒しの方法である。

 

 

これは、GWに行われるジョナサン・ベナビデス先生による「医療・介護の中で行う痛みのマネジメント」のテキストの中にある一文です。

自閉症や発達障がいを持つ人々のケアを専門としている心理学者のジョナサン先生は、誰にも理解されない苦痛や孤独感が、時に攻撃性や拒絶反応となって現れるという特性が、自閉症や発達障がいのみならず、痛みを持つ患者さんにも見られるということに気づきました。

 

そこから、長年の自閉症や発達障がいのケアで培ったスキルを、がんやうつなど病と共に生きる患者さん、様々な痛み、苦痛を持つ患者さん、ターミナルケアに入られている方など、多くの必要な方に届けています。

 

ジョナサン先生の使うツールの中でも、特に重要なのが、アロマセラピーとタッチングです。

香りは、一瞬で「幸せな記憶」を蘇らせる最適なツールの1つです。

フレッシュな森林の香り、甘い花の香り、爽やかな果物の香り、それだけでなく、昔使っていた香水の香りや、赤ちゃん時代のベビーバス用品の香りなど。

人によっては「石油の匂い」だって、思い出の香りになるのです。

 

タッチングも、「幸せな記憶」を呼び覚ましてくれる、素晴らしいツール。

赤ちゃんや子ども時代、撫でられたり、抱っこされたりして安心した記憶や、親に髪を梳かしてもらったり、きょうだいでお風呂で遊んだりした楽しい思い出を持っている人も多いことでしょう。

身体の痛み、心の痛み、スピリチュアルな痛み、慢性痛、急性痛、鎮痛剤が切れたときに急に起こる突出痛、がんの痛み、神経痛など・・・、様々な痛みがありますが、「鎮痛作用のある香り」を手っ取り早く選んで使うことが、アロマセラピーの痛みケアではありません。

セラピストが、痛みを理解し、寄り添い、患者さんにとっての「幸せな記憶を呼び起こす」サポートすることこそが、最高の痛みのケアとなります。

それには、精油の種類を覚えるだけではなく、絶妙な声かけやイメージの誘導など、シンプルですが大切なスキル、そして何より患者さんのことを大切に思うセラピストの姿勢も重要です。

 

GWに3日間かけて丁寧に学んでいく、痛みのケアのオンライン講座は、ジョナサン先生の長年に渡る臨床経験の賜物が詰まっていて、数々の症例の紹介とともに、実技の実習も行っていきます。

赤ちゃんからターミナルケアまで、家庭でも、教育現場でも、病院やホスピス、介護現場でも、いつでも何処でもできるケアです。
 

※3日間のライブでの参加を基本としますが、3日間通しでのご受講が難しい方は事前にご相談ください。

 

6月5日(土)発達障がい、ADHD/ADDとアロマセラピー

※「リフォーカシング」というワークを行います。

発達障がいのみならず、不眠、不安、集中できないなど、様々なお悩みをお持ちの方に役立ちます。アーカイブ視聴もあります。

 

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