ココロに効くアロマで五月病の予防をしよう

「春はデトックスの季節」と聞いたことがありますか？

これは、東洋医学的な考え方に基づいています。

東洋医学では、「身体は自然界の縮図」と捉えていますが、ポカポカ陽気になってくると活発に活動を始める臓器は「肝」です。

肝は、「身体のお掃除屋さん」であり、活発になると、それまでに身体に蓄積されていた様々な毒を解毒し始めるのです。

春先に蕁麻疹やアトピーなどの皮膚トラブルや、花粉症、発熱など、思わぬ体調不良に見舞われた方もいるかもしれませんが、それは肝によるデトックスかもしれません。

肝のお陰で体内の毒素が排泄できたと、有難く受けとめましょう。

肝はまた、「身体の頑張り屋さん」でもあります。

春になって肝がイキイキと活動すると、人の精神面にも変化が現れます。

向上心に溢れ、計画的になり、目的意識を高く持ち、頼もしくなり、逞しく成長していきます。

もちろん素晴らしい事なのですが、「競争社会」「成果主義」と言われる現代社会においては、「頑張りすぎ」という状態に陥ってしまうことがあります。

日本では、春は、入学、入園、進級、入社、転勤、昇進、引越しなど、変化が多い季節ですね。

普通に過ごしているつもりでも、どうしても「頑張りすぎ」モードになってしまう季節でもあります。

頑張りすぎると、人間の身体には「振り子」のような機能が備わっているのですから、「休まなくっちゃ！」というモードに自然に入るのも、当然です。

GW頃にこういうモードに入る方も多くいらっしゃるため、「五月病」という名前も付けられています。

「眠くて、だるくて、仕方がない」という方もいるかもしれませんし、「集中力、記憶力が低下した」と感じる方もいるかもしれません。

人によっては、抑うつ気分に陥ってしまう人もいるかもしれません。

誰とも会いたくなくなって、一日中布団を被ってしまうなんてことになると、「ダメな人間だ！」と感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

むしろそのお陰で、私たちの身体は、より大きな病気になることを防いでいるのです。

身体って、スゴイですね！

私がトリートメントでよく使っている技術であるアロマティックメリディアンは、英国IFPA会長のガブリエル・モージェイ先生直伝のテクニックで、精油とツボと併用することで、ココロや内臓への効果を高めていきます。

この時期、精油とツボの併用は五月病の予防に本当にお勧めですので、少しだけ紹介しますね。

◆疲労感、動悸、集中力低下、記憶力低下などに勧められる精油とツボ；

東洋医学的には、「心気虚」と言われる状態で、

おすすめの精油ブレンドは、ローズマリーとスパイクラベンダーです。

心の気を強壮し、血を循環させ脳への血流も高めます。

（高血圧と癲癇をお持ちの方は、プロのアロマセラピストに代わりとなる精油をご相談くださいね。）

よく似た効果を持つおすすめのツボは、心経5番　通里（前腕の内側、小指のライン、手首のシワより親指一本分）です。

◆イライラ、緊張、肩こりなどに勧められる精油とツボ；

東洋医学的には「気滞」と言われる状態で、

おすすめの精油ブレンドは、ラベンダートゥルーとローマンカモミールです。

心の気を調整し、心火を冷ますと共に、肝の気をスムーズに流す助けになります。

よく似た効果を持つおすすめのツボは、心包経6番　内関（前腕の内側、手首のシワより指3本の幅）です。

◆　ワーカホリック、焦り、不安、恐れ、寝汗、更年期障害による気分のムラに勧められる精油とツボ；

東洋医学的には「腎陰虚」と言われる状態で、

おすすめ精油ブレンドは、ベチバーとゼラニウムです。

心を癒して鎮静させ、グラウンディングを促して、心身の回復を助けてくれます。

よく似た効果を持つおすすめのツボは、腎経１番　湧泉（足の踵から第二・第三趾の付け根までの1/3）です。

いずれも家庭に常備しておくと他の症状にも役立つ精油と、セルフケア、ファミリーケアでも簡単に使うことのできるツボですので、是非お試しくださいね。

東洋医学を学ぶと、不快な症状だと思われることにも、その意味があることを知り、感謝して受け止めることに繋がります。

東洋医学＝身体を愛おしむ医学。

多くの方に伝えていきたいと思います。

東洋医学と精油を取り入れ、精神面に対してアロマセラピーで深くアプローチする講座も、続々開講中です！

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