2021.06.07
アロマセラピーを効果的に使って発達障がい・ADHD・ADDと共に生きる
オランダの心理学者でクリニカルアロマセラピストのジョナサン先生による「発達障がい・ADHD・ADDとアロマセラピー」オンラインセミナーが開催されました。
今年の春から、コミュニケーション障がいと痛みの緩和ケアについてジョナサン先生から学んで来ましたが、セラピストとしてのジョナサン先生の姿勢は、対象が大人でも子どもでも、どのような人であっても、一貫しています。
– まずは、相手を理解して、尊重する。
– そして、徹底的に寄り添う!
-家族を含め、丸ごとサポートする!!
30年間の臨床経験で培った知識と技術を惜しみなく伝授してくださるジョナサン先生から、今回も多くのことを学びました。
学校で落ち着いて座っていることができず、走り回ってしまう・・・
宿題を何時間やっても、終わらせることができない・・・
大人になって、さすがに机でジャンプはしなくなったけれども、注意力散漫で失敗が多い・・・
感覚が、通常の人と違うようで、生きづらい・・・
このような人々に対して、ジョナサン先生はアロマセラピーを使った「リフォーカシング(集中力を取り戻す)」というアプローチを用います。
精油選びは、必ず本人が参加して、「自分の香り」を創ってもらうことが重要です。
そして、朝用の活性ブレンド、落ち着きたい時に使うリラックスブレンド、学習中や仕事中に使うブレンドなど、複数のブレンドを用意します。
アロマセラピーの使用法は様々ですが、携帯用のインへーラー(アロマスティック)を使うと、周りに香りが広がることなく、パーソナルに香りを楽しむことができます。
学習に取り組む際は、例えば、歴史はベルガモット、数学はマンダリン、国語はスペアミントなど、科目ごとに異なる香りを使うと、記憶の定着に役立ち、試験勉強にもおすすめです。
これは、大人になってから仕事をする時にも、役立ちそうですね!
「わぁ~!良い香り!」と脳が感知すると、一日中揺れ動いていたマインドがふと一瞬止まり、内側に向かうのだそうです。
一旦マインドが内側に向かうと、それを今度は外の世界に向けることができるようになり、何かに集中することができるようになるのです。
嗅覚が記憶や認知などの脳機能に大きな影響を及ぼすということは周知の事実ですが、アロマセラピーを使うことは、その人の脳に良い影響を与え、落ち着きや集中力を取り戻すというのは勿論のこと、ストレスを軽減し、睡眠の質を高める効果もあります。
自律神経やホルモンのバランスを取ることにもつながり、QOLの向上、よりよく生きることにもつながります。
気分と感情のバランスを取り、記憶力と集中力を高め、免疫まで高めてしまう、脳のα波を出すサポートをする呼吸法とアロマを使ったトリートメントを学びました。
ADHD/ADDを持つ方は、「自分だけの儀式」にすることが大切だそうですが、このシンプルで素晴らしいテクニックは、多くの人々使っていきたいです!
「ハートとマインドを繋いで統合することができるのが、アロマセラピーである」ジョナサン先生のこの言葉が、とても印象的でした。
私は20年以上アロマセラピストとして仕事をしていますが、ジョナサン先生の影響で、仕事中も、家庭でも、母として子どもにも、益々香りを活用しています。
そして、「LOVE THEM ALWAYS!(いつでも愛する!)」というのも、シンプルですが、もっとも大切で素晴らしいジョナサン先生からの教えです。
知識やテクニックも大事ですが、ジョナサン先生の根底に大きな愛があること、だからこそ、ジョナサン先生のアプローチがこうも効果的なのだと感じました。
ジョナサン先生から、今回も、セラピストとして、人として、大切なことをたくさん教えていただきました。
ご参加の皆様、ありがとうございました!!!
全国各地からセラピスト、医療従事者、福祉関係者、教育者、発達や心理の専門家、子育て中の方など、たくさんの方々にご参加いただき、この分野への関心が高まっていることを感じました。
それぞれの現場で、役立てていきましょう。
オンラインセミナーではありましたが、ご一緒できて嬉しく思いました。
2021年のジョナサン先生のコースは終了しましたが、2022年も引き続きコミュニケーション障がいと痛みのケア、そして新たなテーマとして「トラウマリリース」や「うつ」に関するジョナサン先生のコースを開講していきたいと思います。
これからも、海外の第一人者から、直接学びを深めることができる機会を創っていきたいと思っています。
10月2日(土)英国発祥のストーリーマッサージ・ポジティブタッチセラピー日本初開講!