2021.06.12
適応障がいとアロマセラピー
最近、ある俳優さんが適応障がいを理由に活動を休止されたことから、メディアで「適応障がい」という言葉をよく聞くようになりました。
適応障害とは、ある状況が本人にとって耐え難いストレスとなり、症状が心身や行動面に表れ、日々の生活が困難になる状態のことを指します。
(ストレスから離れると症状が軽減することから、うつ病とは区別されます)
現れる症状としては、頭痛、腹痛、めまい、動悸、食欲不振のような身体的なものや、不眠、不安、緊張、意欲や集中力の低下など精神的なものがあります。
人によっては、過食やアルコールの過剰摂取、ギャンブル依存などに走ることもあり、それが他の病気の引き金になることもあり得ます。
競争社会における仕事や学業のプレッシャー、IT化に伴う情報量の急増、希薄になった人間関係、そしてコロナ禍における様々な生活様式や価値観の変化によって、現代人のストレスが増大していることは、言うまでもありません。
更に、進学、昇進、結婚、出産など、ポジティブだと思われる出来事であっても、想像以上のストレスとなって適応障がいにつながってしまうこともあります。
適応障がいとは、誰にとっても他人事ではないのです。
アロマセラピーをはじめとする自然療法は、様々なストレスと共に生きる現代人の心を癒し、健やかに保つためのメンタルヘルスケアに最適なツールと言えるでしょう。
これまでセラピストとして、適応障がいと診断された方や、診断は受けていないけれども明らかにストレスで気持ちが沈んでいるクライアントに多くお会いしてきました。
コンサルテーションではあまりお話をしたがらない方も多いのですが、そのような時、私は先に香りの好みのチェックをしてみます。
アロマセラピーの良いところは、「好きな香りは、どれかな?」と、色々な香りを試している時から、もう癒しが始まっていまるということです。
精油の香りを嗅ぐだけでも、脳がリラックスして、呼吸が深くなり、過剰な緊張が緩みます。
すると、いつの間にか笑顔が戻り、自分のお話をし始めるという方も多くいらっしゃいます。
家庭でアロマセラピーを行う場合、プロのアロマセラピストのように何十種類も精油を常備しておく必要はありません。
精油の種類はお好みですが、スイートオレンジ、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘系と、ラベンダー、カモミールローマン、イランイランなどのフローラル系と、シダーウッド、サンダルウッド、フランキンセンスなどのウッディ系の精油があると便利です。
好きな香りであればシングルでもお使いいただけますが、ブレンディングをすることで、益々香りに深みが生まれます。
柑橘+フローラル+ウッディの3種類のブレンディングは、大切な人のために学ぶアロマセラピー3Dayコースでお伝えしているブレンディングの基本です。
例えば・・・、
レモン + イランイラン + シダーウッド
スイートオレンジ + カモミールローマン + サンダルウッド
グレープフルーツ + ラベンダー + フランキンセンス など。
組合せは色々とあります。
ブレンディングは、イメージ力やクリエイティビティを使うので、脳の活性化にもつながります。
ブレンドした香りは、カードやディッシュペーパーなどに垂らして、身の回りに置いておくだけでも良いのです。
アロマセラピー以外では、手軽にできる方法として、顔や身体におけるツボ押しがおすすめです。
ツボとは、脳や内臓をつながっている皮膚のポイントで、心身のケアには大変効果的です。
プロに頼らなくても、セルフケアで使えるツボもありますし、メイクをしたままでも、服を着たままでも、いつでも何処でも使えるツボも沢山あります。
私は、仕事中や勉強中、電車やバスでの移動中、お料理中にも、さりげなくツボ押しをしていますよ(笑)。
わざわざセルフケアタイムを取らなくても、隙間時間でできることが沢山あるのです。
IMSIのクラスでは、心身のケアに有効なアロマやツボをタップリとお伝えしていきます。
多くの方に自然療法を知っていただくことで「不調が起きたら、なんでもかんでも、すぐに病院!」という人が減ると良いなと思っています。
ご興味ある方は、是非オープンキャンパスにご参加くださいね。
8月10日(火)、8月17日(火)、9月7日(火)、9月14日(火)東洋医学とアロマセラピー<オンラインコース>
9月4日(土)開講 ベトナム医道ディエンチャンディプロマ基礎コース<オンラインコース>