2023.05.27
「宣伝が苦手!」と思っているセラピストの方へ
「サロン開業」「イベント出店」「ワークショップ開催」etc……、セラピストとして「いざ、アウトプット!」というときに、多くの方が遭遇する悩みが「宣伝が苦手」ということかもしれません。
ホームページ、ブログ、SNS、チラシ、広告など、世の中には便利なプロモーションのツールがあるのに、宣伝に対して苦手意識を持っていて、活用しきれていないセラピストがとても多いのです。
しかし「宣伝が苦手」と思っている方の多くが、本当はそうではなく、「文章が書けない」というのがお悩みであることが多いようです。つまり、「お客様に伝えたい!」「多くの人に知ってもらいたい!」という熱い想いはあるのに、それを文章化することに慣れていないだけなのです。
それは少々もったいないなぁ~と思います。
「文章が苦手」と仰る方たちの文章を拝見すると、2つのパターンに分かれることに気づきます。
1つ目は、ズバリ、文章力がないパターン。勢いはあるのに、何が言いたいか分かりにくい文章です。
これは、「一文に詰め込み過ぎる」「思ったことをそのまま書いてしまう」「主語と述語がバラバラ」「てにをはが合っていない」「句読点がない」「構成がバラバラ」といった問題点が挙げられます。
感嘆符(!)を連発してしまう方も、このタイプ。感嘆符(!)は上手に使えば効果的ですが、全ての文に付けてしまうと、どれが強調したい文なのか、分かりませんよネ。
このパターンは、「お客様へのトークは得意だけれども、文章は苦手」という方によく見られます。
書き始める前に落ち着いて、要点を整理すれば、かなり分かりやすくなります。また、一度文章力のある人に添削してもらって自分の問題点を把握すれば、見違えるような良い文章になることが多いです。
2つ目は、表現力が無いパターン。文法的には間違っていないのですが、魅力が無く、面白味のない文章です。
このパターンは、「昔は勉強が得意だった」という方にも多く見られます。テストは丸暗記、レポートは丸写しで切り抜けてきたため、自由な発想や表現に欠けてしまっているのかもしれません。
一見上手に書けたと思われる文章でも、お客様に読んでもらえない、リアクションがもらえないと、意味がありません。
このパターンの方が書いた文章は、難しい単語は簡単な単語に言い換える、読み手の立場に立って伝えるといった工夫が必要ですが、少しのアドバイスで、あっという間に良い文章になります。
それと、ボキャブラリーを増やしたり、オノマトペを上手に使ったりすることで、より良くなっていきます。オノマトペとは、私たちがよく日常会話に使っている擬音語、擬声語、擬態語のこと。(ちなみに、オノマトペには、「スッキリ」「スカッ」「ツヤツヤ」「シャキーン」「ホンワカ」「フワフワ」「ユルユル」「スヤスヤ」「ワクワク」など、セラピストが告知に使えそうなワードがたくさんありますね!)
文章表現はセラピーと同じで、基本があると思っています。基本ステップをしっかりと押さえれば、どなたでも想いを言語化して、人に伝えることができると思うのです。
私自身、セラピストとして駆け出しの頃から、自分のセラピーを文章で説明するのに苦労してきたものです。人から「何それ?」「分からない」とよく言われてきましたし、一生懸命にブログやメルマガを書いても、何の反応もない……という日も多々ありました。
でも、セラピストをやってきた年数分、セラピーを説明する文章を書いてきた今となっては、この文章表現のスキルも、どなたかのお役に立てたら良いなぁと思っています。
IMSIのディプロマコース卒業生、在校生向けですが、ワークショップを開催することにしましたので、ご興味のある方はご覧くださいね。