2025.05.06
胞宮の癒し~東洋医学とアロマセラピー~開催報告
GW最終日はあいにくのお天気にも関わらず、たくさんのお客様にセラピーフェスティバルにご来場いただきました。
お客様より「癒された!」「身体が楽になった!」「セラピストの方が素敵だった!」などの喜びの声を多数お聞きすることができました。
ご来場の皆様、サポートしてくださった皆様、セラピストや関係者の皆様、ありがとうございます!
今後とも、卒業生さん・在校生さん達との交流を大切にしながら、お客様に喜んでいただけるような企画を続けていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ガブリエル・モージェイ先生による来日セミナー「Healing the Jade Pool~胞宮の癒し~」が終了しました。
全国からご参加くださった皆様、ありがとうございました。
私は、ガブリエル先生と出逢っていなかったら、アロマの講師になることも、東洋医学に興味を持つこともなかったでしょう……。
そんな恩師のガブリエル先生、25年前にロンドンで講義を受けていた時は、「雲の上の人!」という感じで、殆どお話をしたこともなかったのです。
帰国後、日本でアロマ講師となった私は、IFPA認定校のスクール会議に参加するために再び渡英してガブリエル先生に再会。
この時もまた、緊張のあまり全く会話もできなかったのですが……、会議が解散になった後、ナント、駅の構内でバッタリ再会!
「わ、私のことなんて、覚えていないですよねぇ~……」と、シドロモドロに話しかけると、「覚えているに決まっているじゃないか!Reikoはとっても優秀な成績だったよね!」と笑顔で仰ってくださって、そこから交流が始まりました。

在学中は知らなかったことですが、聞けばなんと久司道夫先生より学んだこともあり、日本食が大好き。「前世は日本人だったかも」と仰るくらい日本が大好きなガブリエル先生。
2010年から何度も日本に来てくださったのですが、さまざまな理由により来日が叶わなくなり……、気が付けば、今回、なんと8年ぶりの来日となりました!

今回の来日セミナーは「女性の健康」がテーマ。
2000年に初版が発行された「スピリットとアロマテラピー」を読んでアロマセラピストになった方々も、さまざまなライフステージを経験されているであろうということから、2人で考えて選んだテーマです。
「自分の身体には子宮はないけれど、そこから産まれて来た。だから女性の身体に敬意を払い、女性の健康ためのアロマセラピーを伝えたい」というガブリエル先生の冒頭の挨拶が、印象的でした。

講座では、特に月経困難症と更年期障害に焦点を当てながら、東洋医学的な診断に基づくアロマセラピーのアプローチを詳しく学びました。
ガブリエル先生が一貫して伝えてくださるのは「原因に対する根本的なアプローチ」です。
例えば、月経痛が酷い方で、身体に冷えがあるのであれば、子宮の痛みは氷山の一角に過ぎず、根本的には冷えを取り除くことが必要になってきます。
最も適している精油のひとつがジンジャーです。
そして、冷えのある月経困難症のトリートメントにおいては、陽をパワフルに強壮するジンジャーに、気血を動かすクラリセージ、更にサポート役として気を調整して筋の緊張を和らげるスイートマジョラムをブレンド……というように考えていきます。
気滞、血瘀、気虚、陰虚、陽虚など……、ガブリエル先生が教えてくださる東洋医学的なアロマセラピーは、婦人科系疾患に限らず、すべての人に応用が可能なアプローチです。

ガブリエル先生の精油の解説には、必ず古代と科学の両方の視点が入っています。
古代と科学は、決して相反するものではなく、むしろ古代の人々による植物の活用方法が正しかったことを現代科学が証明してくれているのです。
例えば、昔から「心臓を強壮して生命力を高める」と言われてきたメリッサは、現代科学においては、さまざまなリサーチにより素晴らしい抗酸化作用が確認されています。
「熱を冷まし、リフレッシュさせる」と伝えられてきたローズは、現代科学においては鎮静作用や抗不安作用があることが証明されています。

薬用芳香植物の歴史、語源、分類学、薬理学、占星術、そしてガブリエル先生ご自身が撮りためたたくさんの植物の写真など、約400ページにも及ぶ壮大なハンドアウトをカバーし、盛りだくさんで頭フル回転の2日間。
でも、”浜松町”に行くつもりが間違えて”浜松”で下車して思いがけず和精油に出逢ったエピソードや、京都で出逢ったカフェオーナーに東洋医学の「神」が輝いていたお話など、ほっこりした笑いの中にガブリエル先生のお人柄が伺えるエピソードもたくさんあり、楽しい2日間となりました!

ご参加くださいました皆様、ありがとうございました!
今回ご受講くださった方々から「オープンハートでエネルギッシュで、アロマ愛溢れるガブリエル先生から、これからも学びたい!」そんな嬉しい声がたくさん聞こえてきましたよ。
早速、ガブリエル先生と来年の来日セミナーについて、日程やテーマを話し合い始めています。