2019.05.21
「あなたはロシア人ですか? 」と言われたときのこと
18歳で行った初めてのベトナム旅行で、
現地の方に、突然言われた言葉です。
「あなたはロシア人ですか? それともフランス人ですか?」
「え? えーーー!??」
↓ ちなみに、当時の私。金髪でもなければ、青い目でもありません。
(昭和な感じですね~。一応、平成でしたけど)。
よくよく考えれば、
当時、一般のベトナムの家にテレビもありませんし、
海外の情報を知っている訳ではありません。
みんな日本のことを知っていると思ったら大間違い。
日本人なんて、見たこともないのです。
この、ロシア人と間違われた衝撃的な体験をきっかけに、
私の海外への好奇心がムクムクと膨らみはじめました。
「日本の常識は、世界で通用しない」
「違うって、面白い!」
そして、時は移り、セラピストになるための勉強をする時も
「せっかくだから、世界のセラピーを見てみよう!」
という気持ちになれたのです。
海を渡ってみると、
やっぱり、日本で学んだ自然療法とは違いました。
たくさんの病気や症状に、自然療法が活用され、
情報もたくさんあることが分かったのです。
MS(多発性硬化症)や
パーキンソン病や、
もちろん、ダウン症の情報も!
いずれも、Healing Massage An A-Z for more than forty medical conditions (Lotus publishing)より
日本には、様々な精油のリサーチなど世界に発信できる情報も多いですが、
(東北大学のブラックペッパーの嚥下反射改善の研究や、
鳥取大学の認知症に対する精油の使用など、
世界に誇れる研究発表もあります)
病気の方への自然療法の活用例は、断然に海外の方が進んでいることが分かりました。
本当に大切なのは、広い視野を持つこと。
確かに、日本のことを知らなかったベトナムの若者は、
逆に、私たちが知らないことをたくさん経験し、知っていたのです。
そうそう、
例えば、ひとつのリフレクソロジーチャートしか知らなければ、
「ここは、●●の反射区!」と丸暗記するだけで、
万が一思うような結果が出なければ、応用がききませんよね。
でも、100種類のチャートを知っていれば・・・?
人体を全体的に見ることができ、様々な応用ができるのです。
世界を見ると、日本と違う理論、技術、応用方法が見えてきます。
まだまだ自分で勉強して、日本のセラピストの皆さんに役立つ情報をお届けしていきたいと思います。
「あなたはロシア人ですか?」に感動した、ピュアな気持ちを忘れずに・・・。