2019.05.21
東洋医学とアロマセラピーを融合させるメリットとは?1
「アロマセラピーは、世界を一つにしてくれる!」
私の大好きな、ガブリエル・モージェイ先生の言葉です。
鍼灸指圧の資格を持ち、東洋医学の専門家という印象が強いガブリエル・モージェイ先生ですが、
実は、東洋と西洋、伝統と現代、ココロと身体、局所と全体など・・・、
常に広い心を持ち、全体を見渡していて、
偏った所が1つもない、究極にバランスのとれた、スゴイ先生なのです!
世間には「アロマは危険!」という情報もあれば、
「妊婦や子どもにも原液で付けられる!」などの
色んな情報があり、混乱してしまうかもしれませんが、
このように総合的に物事を見て、本当に良いものを伝えてくださる先生に出逢えて、
良かったな~と、思うのです。
その私の恩師・ガブリエル・モージェイ先生のヒストリー、
そしてライフワークとしている東洋医学&アロマセラピーの融合について、
以前、授業の中で先生がおっしゃっていたことを元に紹介させて頂きますね。
●イギリス人のガブリエル・モージェイ先生は何故東洋医学を取り入れているのですか?
1977年頃、20歳くらいのとき、
パリで初めてマクロビオティックのお店で日本の久司道夫先生の本に出逢い、
食べ物に陰と陽があることに感銘を受けました。
その後、ロンドンで、ヨガや瞑想、アーユルヴェーダに出逢い、身体が楽になることを知ったのです。
クシインスティテュートにも通い、東洋医学や、陰陽の観点からの食事のアドバイスも習いました。
それまで、料理などしたことがなく、生まれて初めての料理は、なんと味噌汁でした(笑)。
80年代初頭に、指圧と鍼を学び、そこから、西洋ハーブを東洋医学的に見るということに興味を抱き、
自然とアロマセラピーの世界へ導かれました。
そして、ハーブショップで、精油やハーブの販売やアドバイスをしながら、
東洋医学のプラクティショナーとしての経験を積み、今の自分があるのです。
当時は、学んでも学んでも、興味が止まらない状態でした。
東洋医学とアロマセラピーの融合は、まさに人生を変えてくれたのです!
そして、その東洋医学の世界に私を導いてくれたのは、日本人だったのです!!
●東洋医学とアロマセラピーを融合させるメリットは?
なんといっても、「コンサルテーションで、症状の根本の原因を探ることができる」ということです。
植物が元気がない時に、土壌を見て判断するような目が養われます。
例えば、リウマチの患者さんがいたとしたら、
通常は抗リウマチ作用のある精油を選びますが、これが山ほどあるのです。
東洋医学的に人を診立てることができれば、
その中から根本の原因である体質、例えば暑がりなのか、寒がりなのか、
むくみやすいのかなどを考慮して、
適切な精油を選ぶことが可能になります。
また、東洋医学を知ることで、
「心と身体のつながり」をより深く理解することができます。
「肝」が気分と関係する、「心」が落ち着かないと不安になるように、
東洋医学では心と内臓はつながっています。
西洋医学では、比較的新しい考え方ですが、東洋では数千年前からこの考え方が根付いています。
どんな精油も心と身体に働きかけますので、
そういう意味でもアロマセラピーと東洋医学はよく似ていると言えます。
また、施術にも東洋医学を組み込むことができます。
経絡は、鍼を刺すためのものだけではありません。
アロマセラピートリートメントに経絡を組み込むことで、
鍼を刺したり漢方薬を使わなくても、
内臓や心に、的確にアプローチをすることが可能になるのです。
まさに、東洋医学とアロマセラピーの融合により、
アロマセラピートリートメントの効果を最大限にまで引き上げることができると言えるのです。