2019.05.21
病院の中のアロマセラピー~ロイヤルフリー病院訪問4
キースさんは、16歳からロイヤルフリー病院のスポーツセンターで働き始め、
約50年に渡って、この病院に勤めている大ベテラン。
病院内で「キースを知らない人はいない」というほどの有名人です。
スポーツセンターのマネージャーをしていた26歳の時に
「患者さんのために何かできないか」と考え、クレア・マックスウェル・ハドソンスクールに入学。
たった一人でボランティア・マッサージを始めたのが、この病院の補完療法サービスの始まりだったそうです。
現在は、病院スタッフとボランティアによって、年間25000人(つまり、1日約70人!)もの患者さんやその家族に、補完療法サービスを提供する大規模チームに発展しました。
キースさん、なんと毎朝4時半に起きて、5時半から仕事をしているのだそうです。
「5時半に職場に来て、一体何をしているのですか?」
と訊くと、
病院では、朝7時15分から手術が行われるのですが、手術前の患者さんに5分~10分のミニ・マッサージを施しているのだそうです。
緊張している患者さんにマッサージをすることで、緊張が緩み、麻酔の効き目が全然違うのだそうですよ.
現在のキースさんのお仕事は、患者さんにマッサージをすることが半分、
残りの半分は、マネジメントの仕事だそうです。
特に、資金集めは重要な任務。
経費とスタッフの給与は病院のチャリティだけでは賄うことはできないため、キースさんが独自に様々な活動を行い、資金を集めているのだそうです。
誰よりもすごいハードスケジュールをこなしているキースさん。
そんな日々の中でも、患者さんのお葬式にはできるだけ顔をだしているそうで、
私が訪ねた日も、急に患者さんのお葬式にいくことになり、さっと黒いTシャツに着替えて(下はジャージーのまま)車で去って行きました。
キースさんは、約50年に渡って病院で働いている間、1度たりとも病気で仕事を休んだことがないのだそうです!
「その元気の秘訣は・・・?」とお聞きしたら、
「食事制限も、運動も、何もしていないけれど・・・、好きな仕事をすること。
何にでも興味を持つこと。そして、笑うこと!!」だそうです.
とっても素敵なキースさん。
温かいハートと情熱、明るさ、知性、行動力を兼ね揃えている、真のセラピスト!!!
日本でお会いできるのが、とっても楽しみです!