2019.05.21
ガブリエル先生と下川町での北海道モミ蒸留体験
ガブリエル・モージェイ先生が無事に日本に到着しました。
旅好きのガブリエル先生は、これまでも日本の伝統的な場所や、
自然豊かな土地をプライベートで訪れていますが、
私が、どうしても、ガブリエル先生をお連れしたい場所があったのです。
それは、北海道・下川町です!
↓ イギリスから羽田経由で、深夜に下川町に到着したガブリエル先生歓迎の図
私は、これまでに6回くらい?下川町を訪れていますが、
アロマセラピストだったら絶対に訪れてほしい場所なのです!
下川町とは:
旭川の北方100Km に位置する下川町は、面積は東京23区とほぼ同じ大きさで、
町の約90%を森林が占めています。
この森林を活かした林業が町の基幹産業となっているのですが、
そのゼロエミッション(廃棄物ゼロ)の木質資源活用、
FSC(Forest Stewardship Council)取得などで、
全国でも注目を集めている場所なのです。
2000年より下川町森林組合が、それまで使われていなかったモミ(トドマツ)の葉から精油を抽出し始めました。
現在は、精油の抽出と販売はフプの森の引き継がれていて、
良質の国産北海道モミ精油を全国のアロマセラピーサロンやクリニックなどに届けています。
さて、今回はフプの森の皆さまのご協力をいただき、
ガブリエル・モージェイ先生特別森のアロマツアーが実現しました。
まずは、フプの森の森へ。
ここは、植林されたトドマツではなく、野生のトドマツが生きています。
森に入るだけで、既に芳香が漂っています。
ガブリエル先生、我を忘れてずーっと写真を撮っていました。
林業では売ることのできない生え方をしている木を選び、伐倒します。
香りをお届け出来ないのが残念ですが・・・、
フレッシュなコニファー調で、甘さと辛さと爽やかさが素晴らしいハーモニーを奏でているトドマツの葉です。
切り口からにじみ出る松脂は、また違った芳香エネルギーで、本当に良い香りでした。
丁寧に葉っぱを取って、袋に詰めます。
トドマツの蒸留は、新鮮さが重要!
すぐさま、車で蒸留工場へ運びます。
こんな素晴らしい景色を見ながらお仕事されているなんて、ほんとに羨ましいですネ!
さて、工場に着いたら、休む間もなく、葉っぱの計量。
これは、認証を取る上で重要なのだそうです。
籠にたくさんトドマツの葉を詰めて、籠ごと蒸留釜へ。
これが、フプの森の蒸留装置!
なんと、森林組合で蒸留を始めた頃に、オリジナルの設計で創ったのだそうです!!
手前の4つが蒸留釜、左に見える装置がボイラーです。
ボイラーからの蒸気が蒸留釜の中に入り、
トドマツのエッセンスと蒸気の混合が奥のタンクの中の冷却コイルで冷やされて
精油と芳香蒸留水になります。
2時間後・・・。
釜を空けて、ホッカホッカのトドマツの葉を取り出します。
なんと、こんな嬉しいサービスをしていただきました!!
通常は、このトドマツの葉は枕の中身として使われるのだそうです。
実は、2004年に購入したモミの葉枕、まだ持っているのですよ。
そして、タンクから、愛する精油ちゃんを丁寧にすくいます。
上に浮いているのが精油で、下が芳香蒸留水。美しく輝いていました!
スポイトで、瓶に詰めて・・・、
できあがり!!!
「トドマツの精油には、五行の全てが詰まっている!」と、ガブリエル先生も大絶賛でした。
精油と芳香蒸留水、大切に使わせていただきます!
今回、トドマツの採取から精油の抽出までの全てを見せてくださいました、
フプの森の皆さん、ありがとうございました!
皆さんの、トドマツを愛する気持ち、誇りを持ったお仕事っぷり、
温かいホスピタリティーに感激しました!!!
北海道モミの精油、使いまくります!