2019.05.21
眼精疲労と自然療法
東洋医学をベースとした自然療法を実践し、お伝えしていますが、
古典ばかり眺めていても、現代人を癒すことが難しい・・・ということもあるのです。
何故なら・・・、
古代の人と、現代人とでは、身体の使い方が違いすぎますね!
古代の人と比べて、現代人が酷使し過ぎている部位と言えば・・・、
脳、膵臓、副腎、肝臓、胃etc・・・、色々とあり、
この辺りも追ってお話していきたいとは思いますが、
今日は、誰もが分かりやすい、目のお話を。
セラピストになりたての頃、
フェイシャルでは「目の周りは優しく!」と習ったのでその通りにやったら、
クライアントに「目の周りをグイってやって~!」と言われ、
コワゴワ、眼窩の骨に沿ってしっかりと押すと、
「そうそう! それをやって欲しかったのよ~!」と言われたこともあります。
パソコン、スマホ、ゲーム、テレビetc・・・、
現代に生きる私たちは、本当に、一日中、目を酷使していますよね。
「お薬は嫌い」という方でも、目薬が手放せない方も・・・。
眼精疲労は、「見えにくい」「ショボショボして不快」といった問題だけではありません。
東洋医学では、目は「肝が開くところ」。
また、経絡を見てみると、
目の下には胃経、目頭の上は膀胱経、目尻には胆経と、重要な経絡が集まっています。
つまり、様々な臓器への気の流れにも影響するのです。
「妊婦さんは、目を酷使してはいけない」と言われていますよね?
スマホもゲームも、目を酷使することを何もしていない優良妊婦さんが「目が疲れる!」と言ったり、
長時間の分娩を経て出産した女性が「目が疲れた~!」なんて言ったりすることもあります。
ベトナム医道では、目は生殖器系と密接な関わりがあります。
現代人に月経不順や子宮や卵巣の病気が多いのは、眼精疲労と無関係ではありません。
目を酷使してはいけないのは、妊婦さんだけではないのです。
中学生、高校生でスマホとか、ほんとに良くないですね。
パソコン、スマホ、ゲーム、テレビなどで目を酷使しない、というのはもちろんですが、
普通に目を開けていても、目は働いているのです。
目が休んでいられるのは、寝ている時間。
睡眠は、質も重要ですが、やっぱり量も大切。
目がお疲れの現代人は、少しでも長く睡眠時間を確保すると良いですね!
それに、やっぱり定期的な自然療法のケアはとてもおすすめです。
私たちセラピストは、病気になった臓器を治すことはできませんが、
眼精疲労のケアは、比較的得意なのです!
アロマフェイシャルでは、目の周りの筋肉をほぐすことができますし、
目の反射区は、顔にも足にもあります。
もちろん、目の周りのツボを直接押しても良いのです。
こうして目を大切にケアすることは、内臓を大切にケアすることにもつながるのです。
不快な症状は、身体からのメッセ―ジ。
「パソコンのせい」「スマホのせい」「仕事だから仕方ない・・・」と言わずに、
目をいたわってあげましょう。