2019.05.21
痛くなければ、効果ない!? セラピーの「丁度良い圧」ってどんな圧?
セラピストの方から、
「痛くなければ、効果ないのでしょうか?」
「‟痛みを与えてはいけない”って、習ったんですが・・・?」
というご質問をたくさんいただきます。
あるスクールでは「優しくしましょう!」と教えられ、
またあるスクールでは「力強く刺激しましょう!」と教えられると、
混乱してしまう方もいるかもしれませんね。
一体、どのくらいが、「丁度良い圧」なのでしょうか?
正解は、
「施術者は同じ圧(それほど強くない)で行っているのに、
痛い所(圧痛点)と痛くない所のコントラストを感じやすい圧」が、
効果の面でいえば、丁度良い圧ではないかと思います。
「どこもかしこも痛い」のであれば、「その人にとっては強すぎる圧」、
「どこも痛くない」のであれば、「その人にとっては弱すぎる圧」ということになります。
痛みの感受性はそれぞれなので、受け手によって調整する必要がありますね。
東洋医学では、
痛みは「気血の滞りの現れ」であり、それが反射区や経絡上に現れるのです。
押して痛みのある部位を調べることで、
「滞りのある部位を知る」ことができますし、
その部位を入念に刺激することで、「滞りを解消する」ことが可能になります。
東洋医学では、まさに、診断点 = 治療点。
診断と治療が同時にできるのです。
私のリフレクソロジーの師である南アフリカのインガ・ドーガン先生の著書には、
こんな記述があります。
『1893年、ドイツのコーネリウス博士は、ある療法師の施術がとても効果があることに気づきました。
その手法は、押して痛みのある所(圧痛点)を集中的に刺激するのです。
ある時博士は、事前に自分で押して痛みのある部位を調べておき、
療法師にその部位のみ施術するように頼みました。
すると、痛みはすぐに消え、博士はまもなく回復したのです。
このことから、博士は、この圧痛点を集中的に刺激する手法を自分の施術にも活用しました。』
このように、圧痛点を探して刺激するだけでも、効果は得られます。
でも、経絡や反射学を学べば、
それが身体のどの部分(内臓)からのメッセージなのか、
そのメッセージをどう読み取るのかが分かり、
身体の声によーく耳を傾けることにつながります。
これを、フットリフレクソロジーに応用したのが、
南アフリカでは国家資格であるセラピューティック・リフレクソロジーです。
↓ このように、しっかりしたグリップで、反射区と経絡を刺激しますと・・・、
↓ 滞りのある部位にヒットした時だけ、笑っちゃうくらい、痛い!
「痛いの嫌い!」と言う方は、受けたくなくなるかもしれませんが・・・、
「痛い」というより、「刺激的なイタ気持ちよさ」とでも言いましょうか。
殆どの方は、病みつきになって「もっとやって~!」ということになります(笑)。
これは、顔のリフレクソロジーであるベトナム医道ディエンチャン顔反射療法にも言えることですし
(ディエンチャンでは、圧痛点のことを「生きたツボ」と呼びます)、
アロマセラピーの中に経絡を取り入れた英国ITHMA認定アロマティックメリディアンコースでも、
この「生きたツボ」原理を使っています。
もちろん、日本では、法律上、国家資格でもないし、治療でもありませんが、
リフレクソロジーやアロマセラピーに、こういった東洋医学の手法を活用すれば、
リラクセーションに留まらず、クライアントの健康状態を回復させるようなサポートは十分可能なのです。
セラピストの皆さん、もっともっと腕を上げて、健康な人を増やしていきましょうね!
セルフケアや家族のケアをされたい方も、東洋医学を学んでいただけると、サポートできることが各段広がりますよ♪
ご興味のある方には、オープンキャンパスでお話させていただいています。
お気軽にいらしてください。