冨野学院長のブログ

2019.07.04

病院の中のホリスティックケア報告3 ロイヤルフリー病院で使うオイルについて、ICUや隔離病棟でのケア

キース・ハント先生のワークショップ報告の続きです。

その1はこちらから

その2はこちらから

イギリスでのがん患者への精油使用のガイドラインは1%濃度であり、

ロイヤルフリー病院ではそのガイドラインに従い、全ての患者さんに1%濃度のアロマオイルを使用しています。

Tranquility(静寂)と、 Baby&Toddler(乳幼児)という名前の付いた2種のブレンドアロマオイルがあり、

セラピストが選んで使用するのです。

どちらも、良い香り~!

 

もちろん、患者さんが望んだ時や状況に応じてドライハンドでも行うし、

患者さんの私物のオイルをお借りして施術を行うこともあるのだそうです。

新生児は、アロマよりもお母さんのにおいのほうが重要なので、アロマは使用しません。

 

ロイヤルフリーで使用されているアロマオイルを使って、実習が始まりました!

まずは、ICU(集中治療室)で行われているケアから。

掌や顔は、比較的触れやすい部位。

圧はかけずに、ゆったりとしたペースで、優しいストロークを行っていきます。

この技術で、異常に高かった心拍や血圧がスゥ~っと落ち着くことも多いのだそうです。

モニターに映し出された数値を見て、医療スタッフだけでなく、患者さん自身も安心することができます。

 

1つ1つのテーブルを回って、じっくりとご指導くださるキース先生。

 

アロマセラピストは、「治療」に直接関わる訳ではありませんが、このアロママッサージがあるのとないのとでは、

患者さんの回復力が断然変わってくるのだそうです。

 

セラピストの姿勢はとても重要。

病院のベッドは、自宅サロンのように、いつでも自分にピッタリの高さではないのです。

柵があったり、ベッドの片端が壁にくっついていたり、施術がし難い場合もあります。

腰を曲げるのではなく、膝を曲げることで、高さの調節を行っていきます。

 

色々なストロークのバリエーションも学びました。

例えば、肝生検を受けた患者は、24時間横向きの姿勢でいなければなりません。

とても辛いことですが、このような状況でも、セラピストのタッチが役立ちます。

 

こちらは、腹部の手術後すぐなど、横になることができない場合。

負担をかけない姿勢で、優しく、ゆったりと撫でていきます。

 

「●●だから、アロママッサージができない」ではなく、

「こうすればできる」ということを、工夫して見つけて行きます。

こちらは、猫のようなストローク。

ほとんどの患者さんが、眠りに落ちてしまいます。

 

感染症のある方には、医療用のグローブを着用して行います。

 

難しくはありませんが、オイルの量など、少々コツが必要。

 

皆さん、練習あるのみ!ですね。

参加者は、既にセラピストの方や、セラピー学習中の方が多く、実技はとてもお上手だったのですが、

病院の中のアロママッサージを想定しているため、

キース先生から「もっとゆっくり!」と指摘されている方がたくさんいました。

 

膝を曲げて、ゆっくりと動くとは、まるで太極拳のよう。

「セラピストは、仕事しながら良い運動ができる仕事だ!」とキース先生は笑って言いました。

キース先生による満面の笑みを浮かべてのデモンストレーションは、本当に美しく、見るだけでも癒されてしまいます。

 

まだまだ、つづきますヨ。

 

次回の来日セミナーは、南アフリカのインガ・ドーガン先生。是非ご参加ください!

インガ・ドーガン来日「セラピューティック・リフレクソロジー」

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