嵯峨副学院長のブログ

2011.05.05

ベビーマッサージは、妊娠中に基礎を学んでおこう!

今日は6月に出産予定の妊婦さんへがIMSIに。
ベビーマッサージを学びにいらっしゃいました。

タッチやマッサージが赤ちゃんの成長や発達に大変よいということは
アメリカのマイアミ大学の研究や、イギリスのバースセンターなど、
数々の医療・研究者がその効果を伝えています。

そのようなこともあり、近頃は児童館や子育てサロンなどでは、
ベビーマッサージの教室が開かれています。

また、ベビー関係の情報が豊富なサイトでも、
その手法が紹介されていますね。

私も子供が赤ちゃんの時には、指導者向けの講習会や、
子連れで自治体や民間が行う講習も受けてみました。

確かに、私自身も育児を通じて、ベビーマッサージは赤ちゃんの発達を促す、感情が安定する、脳への刺激、賢く育つ、ママのストレスを緩和するなど、数多くの素晴らしい効果を実感しているわけなのですが、

世に言われる「ベビーマッサージ=◎◎に良い」という図式には、両手をあげて、賛成はできないのです。

というのも、ベビーマッサージは、タッチを通じて、ママやパパとの絆を構築し、やすらぎと安心感を与えてこそ、その効果があるからです。

単に、マッサージの手法を真似するだけでは、本来の効果が発揮できるどころか、その反対のマイナス方向へ進むママの姿も、見てきています。

・・・

「マッサージをすることに、意味があると思っている」
「子供の動きを観察していない・子供のペースを感じていない」
「子供の表情をみていない・欲求を無視している」

このような要素が重なると、ベビーマッサージは、快から不快に、
ママが一生懸命努力しても、努力が水の泡に、、、

赤ちゃんにとっては、「嫌~な」時間になってしまうのです。

赤ちゃんが自分では動けませんから、
ママの行動は止められないですしね。

ですから、ベビーマッサージを行う際は、

① 何のために、ベビーマッサージを行うか?
→ 赤ちゃんの動きが、脳や身体の発達にどのように関係しているかを知っておこう!

② どのような優先順位でプログラムを行うか?
→ 赤ちゃん特有の動きと発達段階を知っておこう!

③ 自分の子供にピッタリの心地よさが引き出せるか?
→ 赤ちゃんの表情や変化を観察する力を磨くこと。

このようなことが大切です。

そこでなのですが、①、②の基礎理論について、産前、妊娠中に準備していた方が、とても便利で効果的です。

いざ、生まれてしまうと、時間がないし、余裕もない、
本来は、新生児から行うと理想的ですが、育児に、少し余裕が出てきた頃には、もう半年が過ぎていた、ということも多くあります。

私も、20人以上の赤ちゃん連れママへ、レッスンをしたことがありますが、現場では、赤ちゃんを優先しますし、ママの耳には言葉が入りにくい、というか、ママの脳が、意外に飽和状態で、新しいことが上手く脳にインプットされないようです。(私も脳みそが固まっている時期ありました。笑)

とはいっても、皆さん喜んで帰えられますが、

お伝えする側としては、「ママがリラックスして落ち着いている時に、もっと、いろいろな赤ちゃんの素晴らしいこと、知っておいて欲しいな」と思うのですね。

この部分は、私が学生時代競技スポーツを行っていたことや、ブレインジムを学んでいるということがあって「運動、神経、発達、学習力」について、ちょっと欲張りな気持ちがあるのかもしれませんが。。。

いずれにしても、自分が学び経験したことを、ひとりでも多くの方に伝えて、子供の成長、能力の開花を楽しみに待つ、というママを増やしていきたいのですね。

長くなりました。

日頃は、職業としてのセラピストの育成、技術指導という仕事が主となり、妊婦さんや子供など、自然療法を普及する時間は少なめでしたが、過日のボランティア活動での子供達との時間、今日も妊婦さんに会えて、とても幸せな気持ちになりました。

今年は、TOUCH FOR WORLD International Weekの新しいプロジェクトも始まるし、いろいろな活動を実践していきたいなと計画しています。

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