嵯峨副学院長のブログ

2011.12.08

ナチュロパシー 検査機関

少し時間があきましたが、引き続き、2011年秋にIMSI講師、嵯峨が「世界の自然療法を体験する旅」として、オーストラリアを訪れた時の様子をブログに書いています。

・・・・

今日はナチュロパシーの検査機関についてのお話です。

オーストラリア出張の準備をしている時、

「豪州では自然療法の専門家が利用できる特別な検査機関がある」

という情報を得ました。

健康状態をより、科学的に見て行くために、ナチュロパスなどの専門家が、クライアントをリファー(紹介)をして、健康状態をより科学的にみていくことでセラピーの効果を分かりやすくするというもの。

具体的には、体内に蓄積した物質の状態を見たり、微量血液から、赤血球や白血球の状態ををみる、バランスの崩れている臓器を客観的みていくことができるのだそうです。

・・・え? 検査機関?

日本のアロマセラピストやリフレクソロジストの活動では、
あまり聞かれないような言葉だなぁ。

なんだか、すごいな。

(オーストラリアの自然療法について調べていた私は既に、いろいろなことで、日本とは違うなー。。。とか、何~!?こんなこともしているのか?驚いていましたが、この検査機関も同じ。。。)

特に活用されていると言われる検査機関のサイトを見てみました。

FOOD INTOLERANCE SENSITIVITY
DNA
HAIR ANALYSIS
CRT
LBAなど、いろいろな英語が書かれています。

普通のメディカルチェックとは何が違うのかな?などと考えたりしながら、その他、ちょこちょことその他のリサーチも進めます。

へーえ、興味深々、、

でも。。。英語は難し。。。

日頃の生活の中で、解読にするには、私には、少々難題。。。。

ときどき仕事も育児もそして、夜中に勉強もしているとかいうママさんの話を聞きますが、いやぁ本当にすごいですねぇ。私は仕事から帰って息子を寝かせるだけで、ヘトヘト。私も一緒に爆睡。。。

昔から、とにかく、よく眠る子供だったと、母には聞いていますが、こういうときは苦労します(笑)

。。。

しかしながら、同時進行で自然懐妊とナチュロパシーの情報を調べていたところ、やはりこの検査機関の話がでてくるのですね。

うーん。。。。よし。これは、頑張って計画に入れてみよう!

と、頭に入れなおし、結果的に、今回の豪州滞在中に機関を検査コンサルの予約、訪問することができました。

さて、場所は、シドニーのど真ん中。

向かった先は 「AUSTRALIAN BIOLOGICS」

基本的には、この検査機関の利用方法はドクターやプラクショナー(ナチュロパスやハーバルメディスン、鍼灸師などの自然代替医療の専門家)の紹介で検査を受ける流れ。

今回は、現地ナチュロパスの前田さんからリファーをもらって検査予約をとりました。

入口をはいってみると、いろいろなパネルが。

ハーブをつかった症例やガンケアなどのテーマも。

レセプションで名前を書いたところで、スタッフがきて、検査室に入ります。

これから「LIVE BLOOD ANALYSIS」を行います。

こちらは、当日担当してくれたMOYAさん。

最初に少し両手から微量の血液をとり、プレートにのせます。

とっても微量なので、痛みは全くなし。ちくっとも感じるか感じないくらい。

それから、テレビの画面に私の血液の中の状態が映し出されます。

MOYAさんから、説明があります。

「これはバクテリア」

「これは死んだ細胞」

「これはちょっと、変な形になってしまった血球」

などと、いろいろな解説があります。

画面ではっきり見せられると、自分の体の中を嫌でも意識させられますね!

ところで、私達が、面白そうに話を聞いたり、一方では、写真撮影の許可を聞いたりすので、MOYAさんから、「今日は何のために来たの?」と質問がありました。

そこで、オーストラリアの自然療法の取材をしているのだけど、

「自然療法のプロが使う検査機関って?どんなところ?って、とても興味があって、それで来たのよ」
と伝えました。

すると「へぇ、そうなの。OK。」なるほどと言いような感じで、ますます説明をしてくれました。

それから、もし、基本的な健康全体のチェックであれば、CRTのもオススメとのこと。

こちらはサービスで、デモンストレーションして下さることに。

CRTは、「CLOT RETRACTION TEST」の略。

先に紹介したLBAと組み合わせると良いようなのですが、同じく指先から微量の血液をとって、調べます。フリーラジカルの状態や、腎臓、心臓、消化器系、リンパ系、内分泌系などの状態から全体的な健康度を予測するようなテストです。

ポイントを見ていくと、疲労感、糖尿病、消化不良、ストレス、酵素不足、解毒不足、関節炎、ミネラルのアンバランス、ホルモンのアンバランス、臓器の炎症、リンパ循環の状態、貧血、腸の活動など、、、数多くのコンディションについて、この検査から推定できるようです。

「リンパ系は特に問題ないわね」
「副腎の状態はいい」
「脂肪の消化、肝臓に負担が少しかかっている」

・・・
「これは、水銀レベルが高いわね」
(日本人は多くの人で基準値を超えるそうですが、、、)

などなどMOYAさんが、ビシビシとフィードバックがあります。

病気をみつけるというよりも、重金属が体内に蓄積する過程のことだったり、
消化器系の内臓についてコメントする時には

食事の時に良く噛んでいないかもしれない、、、

肝臓でのデトックス、特に脂肪が消化に問題があるかも、というような日常生活の行動レベルで変化を促すようなコメントが多くでてきます。

他にも、

「抗生物質を飲んだ時は、他の元気な細胞での変化がおき、それが改善されるまでに3カ月かかる!」

など、なかなかインパクトのある言葉も。

日頃から、細胞の様子を見ているからならではの発言なのでしょう。

検査の結果は、ナチュロパスなどの専門家に送られ、クライアントへは、そこで結果を踏まえてながら、「では実際に、どんなアプローチがあるのか?」など、具体的な処方の案内、相談などが、続いて行われます。

利用する側のナチュロパスの方にお話を伺ってみると、

「通常のコンサルテーションで、ほぼクライアントのコンディションについては、例えば、どこにウィークポイントがあるのか?など想定できるので、どのクライアントでも使うというわけではない。また、問診から予測される結果と検査結果は、面白いように重なることが多い。

だったら、このような検査は必要ないかと言うとそうでなくて、専門家として、科学的なアプローチとして選択肢を持つということは、クライアントの信頼関係を構築する上でも、大切なファクターになる」

検査機関にリファーするのは、このような時に有効だそうです。

● 不調な原因が、いろいろな要素が絡み合って、より細かな情報を確認したい時
● 他人にナチュロパシーを勧められたが、言葉ではなかなか納得しないようなクライアント
● もともと健康に関心があって、自らの状態をみてみたいという好奇心のあるクライアント

少し、追加情報ですが、先のブログで紹介した自然解任や不妊の専門家のナチュロパス、メラニーコーマンさんから伺った話の中に

「自然懐妊のプログラムを行いうにあたって、並行して(場合に応じて)、メディカルチェックやナチュロパシー的検査をすることがある」

という話がありました。そんなこともあって、この検査機関のことは気になっていました。

一般的なメディカルチェックだけではなく、体内の重金属の蓄積、ミネラルのバランスをみていくこともあるのだそう。よく使われるのが、ヘアミネラル検査。

髪の毛を調べることによって、ミネラルのアンバランス、重金属の蓄積などをみていきます。

妊娠・胎児の発育について関係した健康状態について、いろいろなリサーチが行われていて、その中には重金属や代謝の状況、食生活の影響も関係が示唆されていることもあるので、自然懐妊のプログラムに、使われうことがあるのだとか。

自然療法と言うと、セラピストの知識・感覚をベースに判断、状況が分析されることが多い中で、豪州では、きちっとした数値をみたりしていく選択肢も専門家に与えられていて、それが実際に活用されていることを知りました。

MOYAさんと。

このMOYOさん。スラリ長身。美しい姿勢。はきはきとした解説。そして何よりも健康そうで、生まれてこの方、抗生物質が含まれた薬を飲んだのは、今までの人生で3回だけだそうです。。。。

お母様がこの機関のディレクターだけのことはありそうです。

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