2021.11.27
アロマを医療に活用するための科学的解明
「アロマは効果があるのに、なぜもっと医療現場使われないのだろう…」という疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。
「アロマは、効果がある!」と多くのアロマ愛好家(私もです!)は感じていると思いますが、それが「精油の効用」なのか「タッチングやトリートメント技術」によるものなのか、それとも「プラセボ効果」なのかを科学的に検証することは実は難しいのです。
アロマセラピーの現場では「様々な相乗効果がある」といった解釈で問題ないのですが、医療現場では明確なエビデンスが無いと活用が難しいとされています。
国際医療福祉大学の佐藤忠章先生は、まさに「アロマセラピーが医療分野で積極的に治療として用いられるようになるための科学的な解明」を研究目的としている精油研究者。
「純粋な」精油の効用を解明するために、様々な実験装置を駆使して素晴らしい精油研究を行っています。
そして西洋医学の医療従事者や研究者たちも納得するような精油の効用に関するエビデンスを多数蓄積していらっしゃいます。
この度、アロマセラピストが知っていると役立つ最先端のアロマセラピー研究について、佐藤先生にオンライン授業をお願いできることになりました!
佐藤先生の講義は、3部構成となっています。
◆第一部:精油の成分分析(ガスクロマトグラフィー)について
「ラベンダーは不眠に良い!」と言っても、医学界では通用しません。
南フランス産なのか、富良野産なのかで成分が違いますし、自然の産物ですから、産地が同じでも収穫時期や年によって変わるのは当然。
学会や論文などで科学的に効果を述べるには、成分を明確にする必要があります。
佐藤先生は、研究に使う精油については、ご自身でガスクロマトグラフィーで成分分析を行っています。
アロマセラピストがあまり馴染みのない成分分析について、まずは解説していただきます。
因みに・・・、「漢方薬」も自然の産物ですが、アロマと違ってなぜ「成分分析が重要!」と突っ込まれにくいのでしょうか・・・!?
元々は漢方ご専門で、薬学部で漢方を教えている佐藤先生から、そんな裏話も聞けるかもしれません!
◆第二部:精油の効用(抗不安作用、抗疲労作用)
「プラセボ効果」を排除し、純粋な精油の効果を測る実験とは、どういう実験なのか?
そして、ラベンダー、サンダルウッド、月桃、北海道モミ、ユズ、ヒノキ等・・・、様々な精油を用いた抗不安作用、抗疲労作用を解明した実験結果について解説いただきます。
◆第三部:精油成分の脳内移行性
「精油の分子は、嗅上皮から嗅神経が刺激され、電気信号となって脳へ伝わる・・・」という神経学的伝達経路がよく知られていますが、これでは脳内に精油がどのくらい移行したたのかを測ることはできません。
そこで佐藤先生は、アロマセラピストに殆ど知られていない「薬学的伝達経路」に注目しました。
これは、精油を嗅いだ後、精油の分子が血流に入り、脳のどの部位に、どのくらいの量が運ばれてしていくのか・・・?を詳しく調べた実験です。
精油の種類や成分にもよりますが、嗅いだ精油の成分は(電気信号ではなく分子そのものが)、確実に脳の様々な部位に移行していることが分かりました。
佐藤先生は、大学の講義レベルのお話を、アロマセラピスト向けに分かりやすく、丁寧に解説してくれます。
セミナーには、「もうエビデンスが無いとは言わせない!」と言えるような、ボリュームたっぷりの研究データも配布資料(PDF)として付いてきます。
メディカルアロマセラピーにご興味のある方、是非ご参加ください。
「嗅ぐこと」によるアロマセラピーの脳への作用<オンライン>
2021年12月22日(水)
14:00~15:30 セミナー
15:30~16:00 質問・交流タイム
※ 当日ご都合が合わない方は、12月29日まで録画を視聴できるURLを後日お送りします。
自然療法の国際総合学院IMSIにご興味がある、もっと知りたいという方は、是非資料請求をしてみてください。オープンキャンパスのご予約(来校・オンライン)も随時承っています。
魅力的な国際オンラインセミナーも続々と開講します!