2023.04.26
健康になりたい方におすすめの超ロングセラー健康本
私がセラピストに転身したのは20代の頃。
若さ故に元気いっぱいだった私は、授業で「更年期」「老化肌」「腰痛」などいった用語が出てきてもピンと来ませんでしたが、そのような年齢のクライアントのために、知識を一生懸命に詰め込んでいました。
50代に突入した今、「あの時学んでいて、本当に良かったな~」と思うことがたくさんあります。仕事のために学んだ知識が、今の自分や周りの人たちを助けてくれているのです。「セラピストの学びは、いつかは身を助ける!」というのが、私の教訓です。
今でも本を読んだり、健康法をよく学んだりしているのですが、私が迷ったときによく考えるのが「古代東洋では、どうしていたんだろう?」ということです。私たちとほぼ同じDNAを持つ古代東洋の人々の生き方、暮らし方、心の在り方、そして病に陥ったときにどのように考え、どのように対処していたのか……?そんなことに思いを巡らせると、健康に生きるヒントが見えてくるような気がします。
そういう訳で、世の中に様々な健康本が溢れていますが、私がIMSIでの東洋医学の授業で、セラピストを志す皆様におすすめしているのは、超ロングセラーの健康本です。
1つは約2千年前に書かれた「黄帝内経(こうていだいけい)」。これは、現存する中国最古の古典医学書で、あらゆる東洋医学のルーツとなっています。
「昔の人は、100歳まで衰えることはなかったが、何故今の人は50歳を過ぎたら衰えてしまうのだろう……?」という疑問形で始まっており、その答えとして、壮大な東洋医学理論が繰り広げられます。古代漢語で書かれ、様々な日本語訳が出ています。初心者にはやや難解なので、はじめて読む方は「まんが」で良いと思いますよ。
2つ目は、約300年前、江戸時代に書かれた「養生訓(ようじょうくん)」。先述の黄帝内経に比べると、比較的新しい時代で、一般庶民向けに書かれているので、読みやすく、私たちが実践しやすい内容もたくさん書かれています。
著者の貝原益軒(かいばらえきけん)は、生まれつき病弱で、周りからは長生きしないと思われていましたが、様々な養生、つまりセルフケアを実践することによって、85歳まで生きたそうです(江戸時代の平均寿命は30~40歳と言われています!)。彼は、シニアになってからも精力的に旅行をしては手記を残し、60過ぎてから数十冊の本を執筆したそうです。養生訓は、まさに貝原益軒の人生の集大成とも言える本で、83歳の時に書かれました。
まさに、健康長寿のバイブルですね!
他にも、様々な江戸時代の養生法が解説されている本がありますよ。
健康になりたい方、人の健康をサポートしたいセラピストの方、昔の東洋の人々の養生の智恵を参考にしてみては如何でしょう?
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