2023.07.14
家族を癒すアロマセラピー(高齢者ケアについて)
先日、IMSI事務局長の矢野さんと一緒にインスタライブを開催しました。
テーマは「家族を癒すアロマセラピー」。
矢野さんは、「高齢のお婆ちゃんのために、何かしてあげたい!」と思って調べていた頃にIMSIと出逢い、自然療法を手あたり次第学んだのだそうです。
アロマを学んだお陰で、山など自然が好きで、香水も好きだったお婆ちゃんに、晩年はウッディな和精油の香りなど、アロマセラピーを楽しんでもらえたのだそうです。
私は、20代で深く考えずにアロマセラピーの世界に飛び込みました。
当時は、祖母も元気で練習台やケーススタディのモデルにもなってくれましたが、矢野さんと同じように、祖母が喜んでくれるのが学びのモチベーションでした。
その後、20年以上に渡り、家族のケアをアロマセラピーやさまざまな自然療法で行っていました。
祖母はだんだん年を取ってきて、事故に遭って骨折したり、病気になったりして、弱っていきました。
だから、祖母に会うときは、いつもオイルやセラピーグッズ持参で行き、たくさんセラピーをしてあげていました。
あるとき、足のむくみが気になるので、私がセルフで行うリンパドレナージュを教えてあげたところ、次に会った時にはスッキリとよくなっていました。
なんと、私が教えたリンパドレナージュのストロークを、毎晩片脚100回、両脚200回行っていたのだそうです!
「定期的なプロによるケアに加えて、日々のセルフケアをすることで効果を上げられる!」そんなことも、祖母が教えてくれました。
いよいよ最期のときが近づいてきたとき、私にはイギリスのロイヤルフリー病院での研修が迫っていました。
イギリス行きをキャンセルしようかとも思いましたが、「セラピストの仕事を誰よりも応援してくれていたお婆ちゃんのためにも、絶対に行った方が良い!」という家族の勧めもあり、泣く泣く病院を後にして、イギリスに旅立ちました。
現地では、がんケアセンターや透析ルーム、高齢者・認知症医療、緩和ケアなど、さまざまな現場において患者さんに行うアロマセラピートリートメントを見学させていただき、アロマセラピスト達と交流する中で、多くのことを学ばせていただき、素晴らしい日々を過ごしました。
帰国後、危篤状態にありながらも、1週間以上頑張ってくれたお婆ちゃんと対面し、ロイヤルフリー病院で学んできたセラピーをやってあげることができました。
これまで、たくさんのセラピーを学んだけれども、ターミナルケアの現場で一番役立ったのは、素手で素肌に対して行うタッチング、笑顔とアイコンタクト(本人からは見えているか分からないけど)、声掛け、そして香りの吸入でした。
香りの吸入は、見守っている家族にも役立つことは言うまでもありません。
「自分は20代で何も考えずにアロマセラピーの世界に飛び込み、夢中で仕事をしてきたけれども、このため(家族を癒すため)に、アロマセラピーを学んだのだ!」と確信しました。
たくさんセラピーをしてあげて、悔いはないつもりでしたが、後々考えると「あれをやってあげたら良かったな・・・」と思うことがあります。
続編の家族を癒すアロマセラピー(緩和ケアについて)も是非お読みください!