2026.08.08
私が南アフリカにまでリフレクソロジーを学びにいった理由
「どうして、わざわざ南アフリカまでリフレクソロジーを学びに行ったんですか?」時々、そんな質問をいただきます。
たしかに、リフレクソロジーを学べる学校は、イギリスやアメリカにもあります。
それなのに私は、2012年、地球の反対側にある南アフリカまで行き、2年間かけてリフレクソロジーを学びました。
そして今も、南アフリカのセラピューティック・リフレクソロジーを伝え続けています。

なぜ、南アフリカなのか……その原点には、1冊の本との出会いがありました。
アロマを学んでいたロンドンの書店で、たまたま手に取った一冊の本“The Complete Illustrated Guide to Reflexology”
そこには私がそれまで知っていた「リフレクソロジー」とは、ずいぶん違う世界が広がっていました。
「東洋医学がこんなに出てくる!」当時の私はものすごくワクワクしました。
著者は、南アフリカ在住のリフレクソロジストでした。
その後、英国のリフレクソロジー協会に所属して学びを深める中で、私はある話を耳にしました。
「南アフリカでは、リフレクソロジーが国家資格として認められている」
その制度化に大きく貢献した人物が、あの本の著者、インガ・ドーガン先生だったのです。
「南アフリカのリフレクソロジーって、一体どんなものなんだろう?」そう思い続けていた私は、2011年に思い切ってヨハネスブルグへ向かい、憧れていた先生についに直接会うことができたのです。

インガ先生の第一印象は……「すごい人!」(笑)
デンマークから南アフリカへ移住し、子育てをしながらスクールを開業し、一人で学校を切り盛りして多数のリフレクソロジストを育成してきたこと。
リフレクソロジーの国家資格化を目指して活動し、何度も困難に遭いながら、12年かけて南アフリカの法律を変えたこと。
そんな波瀾万丈な話を、豪快に語る先生でした。
でも、私が一番心に残ったのは、「大人になってから一度も病院に行っていない!健康保険にも入っていない!リフレクソロジーがあるから!」という言葉でした。
若い頃のインガ先生は、とても身体が弱く、母親に勧められて受けたリフレクソロジーで健康を取り戻し、人生が変わったのだそうです。
「自分を助けてくれたリフレクソロジーを、周りの人にも伝えたい」そんな思いから、セラピストの道へ進んだのだそうです。
「この人は単に技術を教えているのではない!」と感じ、その場でスクールに入学することを決めました。
実際に南アフリカのリフレクソロジースクールに入学してみると……驚きの連続でした。

生徒さんたちが「この経絡はどこを通る?」「この症状、東洋医学では、どう考える?」とディスカッションしているのです。
リフレクソロジーの授業なのに、教室では東洋医学の経絡やツボの話が飛び交っています。
しかも、ただ理論を覚えるだけではなく「人の身体を、どう全体的に見ていくか」という視点が徹底されていました。
日本でリフレクソロジーを学ぶと、「ここは胃の反射区」「ここは目の反射区」というように、足の場所と身体の部位を対応させて覚えることが多いと思います。
でも、南アフリカで学んだリフレクソロジーでは、反射区と経絡(ツボ)を常にセットで頭の中に描いているのです。
「ディエンチャンと一緒だ……!」と、衝撃を受けました!
ベトナムのディエンチャン顔反射療法でも、反射区とツボを一緒に使っていくことで、即効性と大きな効果を挙げると言われています。
●反射区は、面で捉え、身体の部位を反射する(大腸の反射区、子宮の反射区など)。
●ツボは、点で捉え、作用を持つ(気を上げる、気を下げるなど)。
この二つを同時に使うことで、相乗効果が生まれ、身体により深く、立体的にアプローチすることができると言われています。
ベトナムと南アフリカ……言葉も文化も、地理的にも離れている2つの国ですが、共通点は、「一般庶民が現代医療にアクセスできない時代が長かった」ということです。
だからこそ、「手」ひとつで誰でも効果を出せるセラピーが発展したのでしょう。

私がIMSIで南アフリカ式リフレクソロジーを伝え続けている理由は、「やっぱり、このリフレクソロジーは面白い!そして効果がある!」と思うことです。
リフレクソロジーは足に触れるセラピーですが、反射学と東洋医学を駆使すると見えてくるのは、身体全体を捉える視点。
ただ気持ちよく足を揉むだけではなく、反射区を暗記するだけでもなく、身体の声を読み取り、考え、身体に応えていく……そんな、奥深いリフレクソロジーなのです。
「南アフリカまで行った理由」を今振り返ると、私は南アフリカへ「リフレクソロジー」を学びに行ったというより、「セラピストとして、もっと身体を深く見る目、そして身体を変える力を身につけたかった」のだと思います。
そして、その学びを日本のセラピスト達にも伝えたかったのです。
「身体全体を見られるセラピストになりたい」「結果を出せるセラピストになりたい」
そんなふうに感じている方がいらっしゃったら、南アフリカで生まれたセラピューティック・リフレクソロジーは、きっと新しい世界を見せてくれると思います。
私が地球の反対側で感じた驚きとワクワクは、今も私の中にあります。
ワクワクを感じる技術と知識を、日本で皆さんと分かち合えたら嬉しいです。
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