2015.12.11
精油の禁忌
aromatopiaの最新号は、
「アロマテラピーにおける安全性~禁忌についての考察~」という特集です。
精油の禁忌について、
医師、セラピスト、化学者など、
様々な立場からの考察が紹介されていますので、
大変興味深い特集ですネ!
アロマセラピストの方は、是非お手に取って見られたら良いと思いますよ。
(IMSIの生徒さんは、スクールにもありますので、希望者はお声をおかけくださいね)
各協会の禁忌に対する考え方も紹介されておりまして、
私は、IFPAのページ作成に関わらせて頂きました。
受講生の中には、
「●●の精油は、●●(疾患や状態)の方には禁忌」
といったリストを欲しがる方もいらっしゃるのですが、
IFPAでは、そのような統一されたリストがあるわけではありません。
何故なら、「禁忌」とは、
精油を使用する側の知識、技術、経験と、
使用される側の理解、考え方、コンディション、
そして、
精油を使用する目的など、
様々な要因で変わってくるからです。
また、
「●●の精油は、●●(疾患や状態)の方には禁忌」
という覚え方をしてしまうと、
「では、それ以外の精油は、みんな●●(疾患や状態)に使っても良いのかな?」
と思ってしまう方もいて、
なかなか危険なのですよ。
IFPAの資格を持つアロマセラピストは、
様々な現場でプロとして活動するため、
解剖生理学や化学の知識を駆使して自ら考え、判断し、
対応していかなくてはなりません。
「●●(精油)は、●●(成分)が入っているから、●●(状態)の方に塗布するのはやめておいた方が良い」
という風に、
「精油の禁忌」ではなく、
「精油を構成する成分によって、どのような注意が必要か」を、
自分で考えられるようにならなくてはならないのです。
以前、
IFPA初代会長のガブリエル・モージェイ先生のワークショップの中で、
「カモミールは通経作用があるから、妊娠中は禁忌と習ったんですけど・・・」
という質問があり、
先生が、「初めて聞いた!」と、
大きな目を、更に大きくして驚かれたというシーンがありました。
「月経が遅れている方が、カモミールを嗅ぐことで、
自律神経と内分泌系が自然に整って、
月経が来るということはあると思うが、
だからと言って、”妊娠中に嗅ぐと流産を引き起こすから危険!”なんていうことはない!」
という訳です。
「へぇ~」と、驚いていた生徒さんも多くいらっしゃいました。
きちんとした知識があれば、
闇雲に怖がるのではなく、
精油をしっかり効果的に使いこなすことができるのですね。
特に、妊婦さんや高齢者、ご病気をお持ちの方などは、
安全にセラピーを取り入れることで、
気になる症状を防いだり、病気を予防したりして、
お薬を減らすこともできるのですから、
きちんとした知識を持って、安全で効果的なセラピーをしたいですね。
そうそう、
ガブリエル・モージェイ先生も、IFPA英国本部も、
精油の種類に関わらず、
原液塗布や内服など極端な使い方は、
行ったり、人に勧めたりするべきではないと考えています。
精油は、正しく使えば、高い濃度で使用しなくても、しっかり働いてくれるものなのです。
どなたでも安全に使えて、そして素晴らしく効果のあるアロマセラピー。
これからも追及していきたいと思います。
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