2016.03.13
頭痛のケア~アロマセラピーと反射学と東洋医学の観点から~
アロマのケーススタディを取られているIFPA受講生さんから、
こんな質問を頂きました。
「主訴が頭痛で、
目の周り(眉の骨のところ、頬骨のところ)
と訴える方について、
“頭痛のもとがたまっているような気がする”なんて、
とっても敏感なクライアントさんですね!
人の身体を見る時、
「頭痛にはペパーミント!」と、知識からすぐに精油選びに飛びつかず、
クライアントさん自身のこういった感覚、
そして、それに耳を傾けるセラピストの姿勢、
とっても大切だと思うのです。
私の場合は、
アロマセラピーとリフレクソロジー・東洋医学は、
切っても切れない、お互いを補い合う、
陰と陽のような関係だと思っていますので、
アロマのトリートメントであっても、常に人体を反射学・経絡の観点からも見ています。
例えば、ディエンチャン顔反射療法では、
目は生殖器系、
また、肩や腕の反射もあります。
こういった身体の不具合が、
頭痛を引き起こしているということは十分考えられるのです。
ただ、セラピストは「あなたはここが悪い」
考察を断言せず、
「心当たりはありませんか・・・?」
(勿論、頭痛の原因は色々ありますので、
至急受診が必要な場合は、そのように勧めるのもセラピストの責任です)
後日、この受講生さんが、
このクライアントさんにフルボディトリートメントを施したところ、
足の小指と体幹の側面がすごく痛がると教えて下さり、
「なるほど~! スゴイ!」と思いました。
なぜなら、
セラピューティック・リフレクソロジーでは、常に足の反射区と経絡をセットで見ていくのですが、
足の小指を通る「膀胱経」の経絡は、
腰、背中、首筋を通り、後頭部、頭頂部、前頭部、
(「膀胱経」とペアで働く「腎経」は、生殖器、肺にも深く関連します。)
(写真は、「セラピューティック・リフレクソロジー」より)
また、体の側面が張っているとのことですが、
足の第四指から股関節、体の側面を通る「胆経」の経絡で、
肩、首の横、側頭部を通り、眉まで繋がっています。
どちらも、頭痛や目の違和感に関係する経絡です。
そうなると、
東洋医学とアロマセラピーの観点からおすすめの精油を挙げると、
膀胱経、腎経など水の要素に関連する、シダーウッドやジュニパーなど、
胆経など木の要素に関連する、ベルガモットやグレープフルーツなどとなります。
このように、アロマセラピートリートメントに
反射学・東洋医学の考えを組み合わせることで、
表面に出ている症状の根本の原因を探ることができ、
具体的な精油選びやトリートメントアプローチにつながります。
そして、アドバイスも、セルフマッサージはもちろん、食べ物や心の在り方なども含め、
幅が広がってきます。
IFPAコースも、終盤になると、
受講生の皆さんから、実践に基づいた興味深い質問が続々とやってきます。
このようなご質問大歓迎です。
クラスでも、また色々とお伝えしていきたいと思います。
英国IFPA認定アロマセラピーディプロマコース 2016年4月23日、5月9日開講
南アフリカDI認定セラピューティック・リフレクソロジーディプロマコース 2016年4月13日開講
ベトナム医道認定ディエンチャン顔反射療法ディプロマ基礎コース 2016年4月17日、5月31日開講
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