冨野学院長のブログ

2019.05.21

100歳まで元気でいられるアンチエイジングと自然療法

東洋医学のバイブルでもある、「黄帝内経(こうていだいけい)」。

2000年以上前に書かれた医学書の冒頭部分には、

このように書かれています。

「大昔の人々は、100歳になっても衰えることなかった。

それが、今どきの人々は、50歳にもなればヨボヨボではないか。

これは、どういうことだろう・・・?」

以降、問答形式で壮大な東洋医学の理論が繰り広げられていくのですが、

最初の質問=「100歳になっても元気でいること」が、

まさに東洋医学全体のテーマであり、

そのための、自然と調和した生き方・暮らし方、心の在り方、養生法、病気になってしまった時の対処法などが、

黄帝内経の伝えたいことなのです。

 

つまり、東洋医学そのものが「アンチエイジング」のための医学と言えるのですね。

 

東洋医学を、楽しく、分かりやすく、使いやすい形でお伝えしていくのが私の仕事ですが、

「アンチエイジングの方法をお伝えしている」と思うと、なんだかワクワクします。

「アンチエイジングに重要なことは・・・?」と訊かれたら、

「全ての臓腑を大事にする!」と答えたいところですが、

敢えて1つ選ぶとしたら、やっぱり「腎」でしょうか。

腎は、西洋医学で言うところの「腎臓」の働きだけでなく、

生命エネルギーの貯蔵庫です。

 

特に、両親からもらった遺伝的なエネルギーは、補充することが困難なため、

大切に保存していかなければならないものです。

腎の機能が低下し、生命エネルギーが減ってしまうと、

物忘れ、耳鳴り・難聴、骨粗鬆症、歯の問題、髪の毛の問題(白髪・抜け毛など)、

腰痛、血圧の問題、頻尿・尿漏れなど・・・、

様々な老化として現れます。

 

腎の経絡は子宮を通っていますので、女性であれば不妊症や子宮の病気の原因、

男性では前立腺の病気の原因にもなりますし、

腎の経絡の内枝(内側を通る経絡)は、心臓と肺を通っており、

腎の老化が進めば、寿命の終わりに近づいていくことになります。

 

では、その腎を元気にする方法は・・・?

冷やさない

働き過ぎない

夜は睡眠をタップリ取る

黒い食べ物(黒豆、黒ごま、海藻など)をよく摂る

質の良い塩を適度に摂る などなど。

現代では、「腎臓の悪い人は塩分を制限するべき」と言われていますが、

全てが天然塩であった古代では、「腎の健康には適度に塩分を取りましょう」と、

推奨されていたのですね。

 

塩だけでなく、味噌や醤油の質も、腎の健康にはとっても重要なのです。

「減塩」とラベルに書かれた醤油をスーパーで買うよりも、

天然塩が使われている昔ながらの醤油を使ってみてはどうでしょう?

もちろん、自然療法でも、腎のケアをすることは可能です。

腎の経絡(足裏~内くるぶし~脚の内側~腹部~胸部)、

顔の腎・膀胱の反射区(口角の外側~顎先)

足の腎臓の反射区(足裏の中央)の刺激は、どなたでも簡単に行うことが可能です。

ジンジャー、タイム、ジュニパー、パインなど、腎の強壮作用のある精油も並行して使うと、とても効果的です。

これらの精油には、血行促進作用や利尿作用があります。

腎が整うと、足の冷えやむくみがスッキリと改善され、身体が軽くなりますね。

 

IMSIで行われている英国のアロマセラピー南アフリカのリフレクソロジーベトナムの顔反射療法ディエンチャンのクラスでは、

東洋医学の理論に基づいた自然療法を、実践しやすい形でお伝えしています。

どこの自然療法から入っても、東洋医学の扉を開くことになるでしょう。

ご興味のある方、是非オープンキャンパスでお会いしましょう!

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