嵯峨副学院長のブログ

2013.10.28

スポーツとブレインジム、キャロルアン・エリックソンさんのセミナー

この一週間はブレインジムと原始反射、動きの教育を含めた国際セミナー出席中です。

運営するNPO法人日本教育キネシオロジー協会では、

毎年、世界で多くの人々に成果をだしてきている専門家を国内に呼び、普及活動やインストラクターの学びの場を提供しています。

今年の講師は、アメリカ人のキャロルアン・エリックソン女史。

キャロルアン先生は米国出身で現在はフロリダ州在住、教師、教育者として45年、加えて一般教育だけでなくスポーツコーチとしての経験と、自閉症や発達障がいのお子さんたちのサポートにブレインジムを導入して25年以上のご経験があります。

初日のセミナーは

「スポーツとブレインジム」

パフォーマンスを上げるための脳と身体の関係づくりにおいて
実践的な内容でデモンストレーションがありました。

解説ではストレスやプレッシャーがかかった時の
脳と身体の関係について説明が。

実際のデモンストレーションでは

サッカー、バスケットボール、スカッシュの選手にご協力いただきました。

常に向上することを目的として、日々練習に励んでいる
中学生から社会人までの選手の方に、

感情や思考、目の動きや身体の動き、感覚を確かめるワークを。

また、同時に影響をしている原始反射に対してもブレインジムを使って調整していきます。

原始反射は人間の赤ちゃんの発達段階に生じる身体の自然な動きです。
種類は10種類以上あります。

動物の自然な成長として、この反射は発達、統合という過程をくりかえしながら
さまざまは身体の動き、脳の発達をサポートしています。

原始反射へのアプローチは、一般的にはあまり意識されていない事柄ですが、発達障がいのアプローチをしている欧米の専門家を中心に活用されています。

実はオリンピック選手など、世界の一流アスリートでも、
この原始反射がパフォーマンスに影響していることが頻繁にあります。

キャロルアン先生はトップアスリートへの指導で、自閉症の子供たちから学んだことを活かされている、という話もされていました。

「えー!運動で日本一、世界一を目指している人でも
発達障がいをもつ人と同じようになっているの-?
そんなことないでしょ」

と、思う方も多いかもしれません。

でも事実として、多くのアスリートが原始反射が残っていることが観察されます。

この理由のひとつに、激しいトレーニングや慢性的になっている怪我の影響、
肉体的に加え、通常では考えられないようなプレッシャーなど、
思考や感情の使い方など脳の影響もある、ということも結びつけて考えられます。

この日のデモンストレーション。

スカッシュの選手の動きは、

ステップを踏むときの身体と足の方向転換、移動の敏捷性が高まり

動きが無酸素的に早くなってきたときの呼吸と肩、手の緊張感が軽減しました。

中学生でしたが、周りで見ていた大人が、ものすごく変化を感じるほどでした。
もちろん、ご本人もですが。

バスケットボール選手は、

ディフェンスの際のより素早い動きの能力アップをテーマとして設定。
終了後の選手のコメントでは、このような言葉もありました。

「動きが変化したのが分かる。例えばプレー中、80%のスピードで動くシーンがあるが、力をいれなくても80%が出せる感覚。頭と身体が追い付かないと負けてしまうスポーツ、脳の影響は大きい。日頃の準備として良いパフォーマンスが続けられること、これは選手としてとても重要」

キャロルアン氏からは、腕の動き、身体の動き、そして靴の中での重心の位置など、
ポジティブな変化についてフィードバックがありました。

そのほか、サッカー選手は負傷中でまだボールがけれない状態。

アスリートに怪我はつきものなので、怪我に対するアプローチをしていました。

このワークで、ひとつシェアしたいお話が。

スポーツ選手で怪我をしている選手の場合、

「怪我の前の状態に戻すということを目的にして、ワークをおこなわない」

「怪我が回復した後、怪我の前よりも良いパフォーマンスを設定してワークをする」

ということ。

野球、ソフトボール、バスケットボール、サッカーそのほかあらゆる種目のコーチやコーチに対する指導を長年してきている先生のお話は、国を超えても、心に響くことばかり。

私も異なるスポーツでしたが、選手生活をする中で、
また、自分以外の選手との時間の中で体験してきたことを
再確認する時間となっています。

スポーツ選手特有のけがや試合後半での動きのキレの悪さ、
ミスした後の身体の動きなど、好調の持続など、

単に、筋トレや持久力トレなど肉体的なトレーニング、
集中力や精神力など、

それぞれの独立して高めた能力とは別の次元で生じる

「脳(身体、感情、精神)のバランス力」の影響。

実際のパフォーマンスに変化がでるのは、

運動をしている人、してきた人なら、

また、指導者ならば、

身をもって体験している方も多いことでしょう。

これらを運や過去の自分に頼ることなく、

「今、ここ」に意識をむけながら、

実践と結果を自分のものとして所有し

必要とあれば、

「今、ここ」で調整し、前に進むこと。

これはスポーツに要求される要素ですが、

本当はすべての人でも大切なことかもしれません。

先生の心に響いた言葉やブレインジムに対するメモ書き、

ノートは自分の心の中にも残しておきたいと20ページにも。

こちらは、スポーツをしている

選手
コーチ、
トレーナー、

そして、

スポーツをしている人を家庭で支える人のために

形を変えて還元していきます。

スポーツが多くの人の間で楽しまれ、

スポーツをする人がパフォーマンスの向上に加え、

身体を動かしていた、その経験が

将来にわたって豊かな人生に結びつくこと。

競技スポーツを経験し、動きの重要性をライフワークとしている

ひとりの人間として、

そんな世界が広がるといいな、を大切に 今後も努力していきたいと感じた1日でした。

最後に。

今回のデモンストレーションでは、 練習や指導で忙しいスケジュールの中、
参加してくださった選手の方に深い感謝をしたいと思います。

バスケの石塚さんは、私と同じ千葉県出身。

ちーばくんのトレーナーを着て来てくれました!

「somecity」という社会人バスケチームに所属し、少年育成ためのバスケクリニックなどでも活動されている超忙しサラリーマンアスリートです。

サッカーの沖田さんは昨年のエフィー氏来日後、ブレインジムを取り入れ、チームの子供たちは怪我が1年間全くないと話されていました。

今後も続きのワークでフォローアップする予定です。
 

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