2014.01.16
学力向上と個性豊かな成長を両立する教育法「アートワーク」体験レポ①
冬休み、仕事をせず、たっぷり休んだので
多忙な仕事初めとなりました(笑)
本年2回目の投稿です。
アート脳について区立小学校の先生から学んだことを体験レポートを書きましたので、何回かにわけて投稿致します。
区立小学校の先生ですから、その学校に通わなければ
この先生の指導をうけることができない。
ましては、大人となると出会う機会がない。
アートと教育という点から海外の事例に詳しく、
実践面でも続けていらっしゃる国内でも貴重な先生だけに、
ひとりでも多くの方が檜森先生から直接学べるチャンスがあったらいいな、
と思いで活動していることがあります。
先日のイベントで講演に参加された皆様から
「アートの話が面白かった。あーいう先生のいる学校に子供を通わせたい!」
というコメントをたくさん頂いています。
アートが??の方でも
自称芸術系センスゼロの方でも
初心者が体験すると何が起こるかレポートをまとめましたので、
脳の成長や進化、教育にご興味ある方、子育てママ、パパさんなど
ご興味のある方は是非ご覧ください。
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○ 表現アートワークとの出会い
2013年の初夏、パートナーの夫が
「今日はアートセラピーをしている団体の人とあったよ。話を聞いてみたけれど海外の学校で取り入れられているらしく、算数をアートで教えるとか、なかなか面白そうな人だったんだよね。脳の話をしていたからブレインジムみたいなものじゃないのかな。興味ある?あってみますか?」
と声をかけてきました。
さて、もちろんのこと「脳・教育・海外に事例・アートセラピー」という言葉に
「そりゃー面白そう~~~~!会いたい!」と感じた私。
その2週間後、表現アートセラピーについてお話を伺う機会を頂きました。
NPO法人表現アートワーク・ジャパンHP
http://www.artworkjapan.com/index.html
お会いしたNPO法人アートワーク・ジャパンの理事、檜森先生のお話では、カナダの公立学校ではアートを使って算数や理科を学ぶ学校が500校以上もあり、米国でも教育プログラムとして導入があり、実績を出しているとのこと。
また、アートを取り入れることによって、アート脳とも呼ばれる従来の一般教育ではなかなか学ぶ事ができない多種類の知能を高めたり、研究では生徒の学力だけでなく、情緒的、社会的能力で向上が見られることや生活指導的問題のスコアが100から8まで減るくらい効果があるという話をお聞きしました。
私自身はブレインジムや原始反射など、動きの発達や五感が学力やスポーツ力に関係していること研究し続けていることもあって、これらの特長を重ねもつだろうと想像できる「アート」について俄然興味が湧いてきました。
「学んでみたいな」と思う反面、ひとつ気になることもありました。
前回のイベント講演でもお話しましたが、私は実は図工とか絵とかは超苦手なのです(汗)
40になるまで、避けていた分野でもあったのでメンタルブロックがかかり(笑)。。。
先生にそのことを質問してみました。
私の質問を聞いた檜森先生は開口一番
「全然、問題ないですよ。大丈夫ですよ~!むしろ、そういう人の方が上手くいくのです。美大の学生とかだと、常に上手く作ろうとする癖があってワーク自体の効果が減ってしまうことがあるほどです!脳を刺激したり、個性をつくっていくという観点からみると美的センスも器用さもゼロと思っている人に特におススメですよ!」
という言葉が、にっこりスマイルと共にかえってきたのです。
○ 親子でアートワークを学ぶ
8月の夏休み、私は6歳の息子を連れて檜森先生が務める区立小学校へと向かいました。
夏休みということで子ども達の姿はなく、静かな学校でした。
息子を連れていったのは、小学校低学年の子どもがどのくらい興味を持つか、影響があるか?知りたかったし、私も息子も決して器用ともいえないタイプ。
親子でできるものはあるのか?ということも、トライアルしてみたかったのです。
温かく迎えてくれた檜森先生。
3年生から6年生までが使う図工室はとっても楽しいことが起こりそうな雰囲気が漂っています。
檜森先生は区立小学校で3年生から6年生までの生徒の図工の授業を全て担当しています。
教員歴25年以上、当然、担任を持っていた時期もありますが、現在は区立小学校では校内で一人しかおかれないという図工教諭として多くの生徒を見るだけでなく、学校になじめない生徒の親子相談をしていたり、都内の発達支援に関わる教員への指導などで出張も多い、とても忙しい先生です。
早速、親子ワークが先生リードのもと始まりました。
ウォーミングアップでは「○○を見て、身体で表現する」というようなワークから。息子は“ティッシュになる”というのを楽しんでいるようでした。
私は「こんなことで、こんなにはまるのー!」と思いながら、自分も“ティッシュ”になってみました(笑)。
いや。。。子どものようにはいかないけれど、結構面白いですよ!
それから、いかにも“アートっぽい”内容も体験。
ママと子どもが30秒ずつ、画用紙にクレヨンでカラフルな線を描きいれながら、二人で何かの形をつくっていくというワーク。線だけでなく2人で人の顔をつくる、というような共同ワークも体験しました。
親子ワークでは共に行うことで「待つ」「応援する」「認める」「発見する」などいろいろな力を使う感覚がありました。
その後は、子どもが楽しめるアートワークを。
もちろん大人にも良いそうなので私も体験。
粘土のような感覚で触覚を刺激するスライムや、どんな風に使ってもダイナミックな作品になる粉絵具でのワークなどを行いました。
どれも難しくなく、色や形、立体や平面、そして身体を動かすなど様々な感覚が刺激され、いままで体験したことがないような感覚。
言語では言い表せない世界のですが、新しい感覚が自分の脳につくられている実感があります。
子どものワーク後の変化は素早いものでした。
第一に檜森先生との体験が
「すごく面白かった!また行きたい!」となり、
先生からもらった紙やスライムを使って自分で実験を考えたり、工作をしてみたり、遊びの中で色や形を使って考えたりするという行動面での変化が見られました。
それが翌日だけでなく、共に生活していることで親ならではの気づきですが、1か月後も、2か月後も影響しているのが分かるのです。
たった1回の体験なのに、驚きます。。。
さて、親子ワークを体験した私は、大人のワークも学んでみることにしました。
続けて半年ですが、
それが、決して器用とも言えない自分がこんなにもアートワークが面白く感じ、
仕事にも子育てにも、活用してくいなんて、思ってもみない時を過ごしています。
ははは。この写真は、今見るとめちゃめちゃ寒そうですね。
お盆のあつい日だったなー。
続く。。。。