2017.09.12
芳香の知識が学べる、仏・香水博物館「グラン・ミュゼ・ドゥ・パルファン」
国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟IFPA ジャーナル「In Essence」。
この中で「芳香の知識」というコーナーで、「アロマセラピストにとって興味深い」と表現されていた香水博物館を訪ねました。
グラン・ミュゼ・ドゥ・パルファン「Le GrandMusee du Parfum」
昨年できた、まだ新しい博物館で、諮問機関には香料の専門家だけでなく、神経科学などの専門家もいらっしゃいます。
一緒に訪問したセラピストでディエンチャンインストラクターでもある Aikoさんのブログにて詳しい情報が掲載されています!
https://ameblo.jp/m1208a1022/entry-12309909638.html
私の方からは、アロマセラピストとしての楽しみ方をひとつ。
現代フランスらしい博物館。
入り口にて、無料で各国語のオーディオが借りられます(なんと無料!)
最初の訪問先は、香りの歴史コーナーで
エジプトのクレオパトラが使ったというキフィやイタリアから香りをもちこんだカトリーヌ、有名どころでは、マリーアントワネットが愛した香りなど、紀元前から20世紀までのことが。
そして、奥へ行くと、紀元前から徴用され、今もアロマセラピストが使う香り<ミルラ>や<フランキンセンス>が世界にどう分布していったかを表す映像など。
それから、エジプトの天然物から作り出された香料「キフィ」のレシピや歴史映像が流れる横で白く、大きなシンクが2つ。
ここから香りが微量に流れてくる仕組みになっています。
シンクは2つあって、2つとも香りを感じる人と、そうでない人がいるんだそう。
スタッフの方にお聞きすると、ひとつしか感じない人でも、嗅覚のトレーニングをすれば、香ることができるそう。
香水博物館といって、デパートの1Fみたいに強いのかと思っていたらそんなことはなく。
さて、階上には、香料として使われたネロリ、ラベンダー、パチュリ、チュベローズ、ローズ、サンダルウッド、など様々な香りが、面白い方法で試し、説明を聞くことができます。
ここに釣り下がっているのは、見えにくいのですがゴールドの機械。
ボールをとり、鼻にあてると、ほのかな香りがし、耳にあてると、植物の話が各国の言語で聞けます(ハイテク!)私が選んだのは迷わず、日本語。
そして、こちらの映像では嗅覚の仕組みがわかりやすく表現されています。
こちらは、ローズが好きな人には、特に面白い体験が。
ローズの中の特徴成分にはいくつかがありますが、特にどれを大きく感じとっているか、個性があるといわれます。ここでは3つの単一成分を試すことができます。
単一成分 フェニルエチルアルコール
三角フラスコからパフをつかって香りをだすのが、いかにもフランスという感じで楽しくなります。
その他にも、書籍や実際に香水のコーナーも。
日頃、香水をもつことのない私も、瓶やパッケージのデザイン、文字の時代などには興味があります。パッケージはゲランの優しい感じが気に入りました。
その他、この日は行われていませんでしたが、
香りをクリエーションするワークショップも行われています。
建物の内装は近代的で、中庭から緑もみられ、美しい場所に。言語の心配もありませんし、パリに行かれる際には、訪問されてもよいかもしれません。
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〇IFPAカンファレンス 医療、教育、災害支援、精油の安全性など
〇活躍される卒業生とパリ訪問、薬局では精油の入った製品がありました。