2020.05.27
子育て・大人育て「今のコラボレーションのレベルは?」アート脳コース体験レポート③
アート教育がご専門の檜森先生をお呼びしての『楽しいのに大変身!「女性の美しさと自信を引き出すアート脳コース」』クラス2が終わりました。このコースでは発達支援・人材育成に活用する7Cについてアートワークを使って学んでいきます。
コース2ヶ月目は7Cの中の「コラボレーション」「クリティカルシンキング」がテーマです。
この投稿では「コラボレーション」について学んだこと、体験したことをレポートしていきます。
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授業の冒頭で、コラボレーションは「学びや問題解決に対して本質的な役割をもっている」こと、
それから「コミュニティや社会をつくる重要な要素である」として、とりわけ、個人では足
りない力を生み出すためのソフトスキルであると伝えられました。
〇競争はひとり握りの勝者しか生まないが、コラボレーションだと多くの人が勝者になれる。
〇コラボレーションには、自己コントロール能力が必要で、これはコラボレーションをしていく中で育つ。
それから、コラボレーションに関する「よくある間違い」について説明がありました。
・コラボレーションの基本は「みんなが仲良く」ではない。
・個々人の意見の違いによって生まれるのであって、同質性、類似性を求めることではなく、誰と誰がコラボレーションすべきか、問われる必要がある。
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そして、コラボレーションの力は、生活の中で自然に育つとも言い切れない。⇒コラボレーションをする場を意識してデザンしていくことが必要だということです。
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私自身は「コラボレーション=いろんな人と仲良くする、社交性、他人との協調」という先入観をもっていたようです。幼い頃から、周りの人と同じ速度で理解することが難しく、皆と一緒にタイミングよく話し、行動するとか、皆と仲良くするのが不得手な自分は、「コラボレーションの力、あまりないだろうなっ」って思っていたので、
先生から、コラボレーション力は「コラボ―レーションをする場を意識してデザインしていくことで、生まれていく」と聞いたことで、すっかり明るい気分に★
「あら~っ。場を意識してデザインすれば、育つのね。なら、是非やってみたい!」みたいな((^^♪)
それから、私が特に興味深く感じたのは「コラボレーションの4つのレベル」の話。
レベル1 自分自身が全て仕切る。
レベル2 横並びで勝手に進める。
レベル3 一緒にやり取りする。
レベル4 共に作り上げる。
これは世界的教育学者のキャシー・ハーシュ=パセックによるものですが、レベル1から4にあがるにつれてコラボレーション力が強まるとされます。
まずは自分がどのレベルで多く行動しているか?と考えてみるだけでも面白い。
例えば、日常では職場・家族・夫婦(パートナー)、友人との関係性の中で、様々なコラボレーションレベルを体験していることに気づきました。
最近の自分を振り返ると、例えば、仕事でよいレベルで過ごしていても、家に帰って子どもを前にすると、レベルが、ガタ落ち(笑)で無駄口や指示が多いとか。
夫婦で役割分担して日々はまわせていても、単なる役割分担だけでは上手くいかなかったり、子育てのことや大きな決断や出来事がでてくると、ガツーンと課題にぶつかったり、というのは、よくあること。
もちろん、レベル1の「自分自身がすべて仕切る」というのがダメということではなくて、レベル1を丁寧に過ごすことも大切だろうという自分なりの確信もありますが、この4つのレベルを知っているだけでも、おトクだろうな、と感じるのでした!(^^)!。
「より真のコラボレーションに近づけて、大きな力を発揮しようとするときには、レベル4に駒を進めていく必要がある」
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そんなことを思いながら、レッスンでは実際にアートワークをつかって「コラボレーションする場を意識してデザイン」するための実技へと進んでいきました。
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〇〇△△☆☆・・・約1時間が過ぎる。
実技では 一緒に行った人とZOOMの画面を通し、トライ&エラー&笑いを繰り返し、相手に伝える、工夫する、共につくるという流れで、いつの間にか「モノ(アート)」が出来上がっていきました。
短時間でコラボレーションのレベル1からレベル4まで、ひと通りの体験ができる内容。
楽しく、お話しながら真のコラボレーション体験!!その感覚が実際につかめました。
早速、職場や家庭で翌日から活用してみました。
知識だけでなく、体験して学ぶと理解しやすく、何よりも、現実的に行動につながっていきます。
私の体験の一部をお話すると、3月初めから息子と取り組んでいる自宅の間取り変更DIY。説明書をあまりみず進める息子と、ネットで調べてから作業を始めたい母親の私。私の作業は仕事がオフの日ですが、平日学校のない中学生の息子はスケジュールが自由自在! いろいろ手をつけてくれて、ありがたいはずなのですが、仕事から帰ってみると、えーっという状態で作業が進行、途中停止していて、仰天して「なんだ、こりゃーっ!!”(-“”-)”」と、キレることも。
私とやり方が違うため、ついつい私の方が口うるさくなり、いつの間にか、息子から「棟梁さん、次どうしたらいいかね」「よしこオバサンが、また怒るからね。○○はしませんよ」って言われるようになっていました。
そうこうして、親子喧嘩を繰り返しながら、できたときには、やったね、と達成感を味わうという、コラボレーションのレベルにあてはめてみるとレベル1から3までを行き来しながら作業が進行している状態でした。
それが、自分(親)が意識してコラボレーションの場をデザインすることで、息子ともコラボレーションのレベル4の体験が、簡単につくりだされることを発見!!
コラボレベル4で共同して作業をすると、モノができるまでの、楽しさが全然違います。
2人で、その工程を振り返って、その時の様子を話すときの言語表現も違いました。
「本棚を作成した」「壁紙を張った」「ドアのデザインを変えた」など箇条書きすると一緒でも、それをどのようにしたか、というプロセスの部分、そこに紐づいた思考や感情が異なるので、結果として、「記憶(思い出)」も全然違うものになるのです。
子どもの考えや好み、そして作業の質が変わるので、魅力も観察でき、面白いっ。
そんな、これからの人生に役立つ経験を得られた発見でした。
今は身体ワークやセラピスト活動でも、今までなんとなく決めていたことも、あえてプログラム的にあてはめる応用をしています。
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クラス2では、他にもクリティカルシンキングを学びました。
コースでは、参加者の方が様々なフィードバックをグループLINEでシェアされています。
それぞれに仕事や家庭で活かされている様子が伝わって、私も元気と癒しをもらっています。
3か月目はコミュニケーションと認知特性について学びます。
女性の自信と美しさを引き出すアート脳コースではありますが、それだけでなくて、人間の可能性をどんどん広げてくれるコースだと感じています。
グループでも進化がみられ、自分も進化して、モノも仕組みも自然につくられていくので、次の一か月も楽しみで、ワクワクします。
【お知らせ】
※このコースが定員になってしまったので、今期は途中入校をお断りしていましたが、リクエストにお応えして、
新しくオンラインコースを作りました。このような学びをされたい時期の方、こちらもご覧くださいね。
https://www.imsi.co.jp/course/capacity/art_7c.html