冨野学院長のブログ

2022.03.23

うつと不安のためのアロマセラピー開催レポート

先日、国際オンラインセミナー「うつと不安のためのアロマセラピー」が開催されました。

ヨーロッパの中でも統合医療が進んでいる国・オランダで、心理学者が現場でうつの患者さんに実際に使い、実績を挙げているアロマセラピーのテクニックが、日本で初めて伝授されました。

香りを嗅ぎながら、服を着たままでできる柔らかいタッチングや、セラピストによるイメージ誘導など・・・、医療現場は勿論のこと、家庭や学校など、いつでも何処でもできる、シンプルながら奥深い素晴らしいアロマセラピーのテクニックでした。

参加者は心理の専門家もいれば、アロマセラピストの方も。

ご自身やご家族がメンタルの疾患を持つという方もいらっしゃいましたが、どんな方にとっても素晴らしい講座でしたので、内容の一部をご紹介します。

「何の問題もなく普通に道を歩いていたのに……、突然、深い穴にスポッと落ちてしまった」

人がうつに陥るときは、こんな感じなのだそうです。

そして、穴に落ちた多くの人は、下しか見ていないため、更に深いところに入り込もうとしてしまいます。

うつのケアで行うアロマセラピーは、そんな人に対して「上を向いてみて!」と促すことが目的です。

上を向けば光が見えて、出口があるのが分かります。

この闇が永遠ではないことに気付き、他人に助けを求めることや、出口に向かって歩き始めるきっかけにもなるのです。

アロマセラピーは、落ちた穴から無理やり地上へ引き上げるようなパワフルな方法ではありませんが、その人自身が、自分の力で穴から出てくるのをそっとサポートしてくれるのです。

アロマセラピーは、自分や周りの人が「うつかな?」と思ったとき、つまり、受診前であっても、

医療機関でカウンセリングなどコミュニケーションを使った治療を受けているときにも、

そして、抗うつ剤などの薬物療法中であっても、

どのタイミングでも、必要なサポートをしてくれます。

特に、抗うつ剤を服用しはじめる最初の2週間については、週に2~3回のアロマケアと組み合わせ、患者さんに「気分が良い」と感じていただくことは、薬が効果を発揮する上でも大変重要なのだそうです。

オランダの大学病院で長年に渡って活動しているジョナサン先生は、「薬はダメ、アロマが良い」というスタンスではありません。

「できれば薬に頼らずに治したい」と思う患者さんが多いのですが、特定の神経伝達物質が著しく低下している場合や、産後うつの場合は、薬とアロマを併用することで、最も早い回復を見せるのだそうです。

セミナーでは、特定の神経伝達物質が低下していると見られるときに使う精油を詳しく学んでいきました。

例えばアドレナリンの低下にはブラックスプルースやパインなどの針葉樹、ドーパミンの低下にはローズやイランイラン、γアミノ酪酸(GABA)の低下には、フランキンセンス、エンドルフィンの低下にはバニラ、アセチルコリンの低下にはジンジャーリリーで、これはアルツハイマーの薬と同じ作用が知られているのだそうです。

生理学的にも精油が助けになる一方で、感情面においてもアロマセラピーは素晴らしいサポートになります。

ジョナサン先生が、実際に心理の現場で使っているのが、「香りを使ったイメージセラピー」。

患者さんに一枚の写真を見ていただいてから、目を閉じていただき、香りを嗅ぎながら、自然の中を散歩しているようにイメージ誘導します。

心地よい感覚を覚えた患者さんは、しばらくすると、アロマやイメージ誘導に頼らなくても、その香りを思い浮かべるだけで、心地よい感覚を感じることができるようになるのです。

心の問題は、ときに身体に「痛み」としてメッセージを発することもあります。

例えば、肩の痛みには「心配事やストレス」が関連し、胸部や背中の痛みには「愛されていないという感覚」が関連し、足首の痛みには「罪悪感」が関連しています。

痛みを、良くないものとして抑えるのではなく、「身体の声」として耳を傾け、向き合って感じて、その部位に優しく触れることがおすすめなのです。

感情面のケアについての精油選択は、クライアントの好きな香りを優先することが大切です。

でも、クライアントが選んだ香りをそのままブレンドして使うのではなく、そこにセラピストが心のケアに最適な精油をいくつか加えて、セラピューティックなブレンディングを完成させていきます。

セミナーでは、アマゾンでシャーマンが使っている特別なコパイバ精油を使ったアロマのケアが紹介されました。

ジョナサン先生がシャーマンから仕入れているコパイバ精油は、強力な抗炎症作用をもち、一般的には関節炎や皮膚疾患、筋肉の痛み、膀胱炎などの炎症の緩和に使われているのですが、ジョナサン先生によると、「トラウマやうつは脳の炎症」だそうで、コパイバ精油が大変な助けになるのだそうです。

これは、うつではない人が試してみると、眠りの質を劇的に改善させるそうで、早速オランダに注文してみました!

ご受講の皆様、ありがとうございました!

うつは、誰にでも起こり得る身近なテーマですが、オープンに語られることが少ないのが現状です。

アロマセラピーが少しでも多くの方の助けになるよう、身近なところから役立てていけたらと思います。

そして、この領域でアロマセラピーがもっと活用されて、メンタル面の不調をお持ちの方が、アロマセラピーを選択肢の1つに加えてくださると嬉しく思います。

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