2019.08.24
急な体重増加と自然療法(甲状腺のはなし)
セラピストとは、クライアントの「お悩み」をお聞きするのが仕事というようなもの。
これまで、とても多くのクライアントから「痩せたいんです~!」というお悩みを伺ってきました。
これは、女性にとっての永遠の悩みなのでしょうか!?
もちろん、みるみる痩せる秘密の魔法はありません(あったらコワイですね~)。
でも、健康的に美しい体型をキープするのに役立つ自然療法のケアは、たくさんありますよ!
今日は、ちょっと違った観点でのお話です。
「理由が思い当たらないのに、急に体重が増えた!」
「運動をしているのに、どんどん太っていく!」
そんな声を聞くがあります。
確かに、ストレスや更年期、運動不足など、太りやすくなる原因は様々ですが、
1週間に数キロなどの急激な体重増加であれば、
他の要因を考える必要があるかもしれません。
理由も分からない急激な体重増加の場合、
私はまず首の後ろをチェックします。
野牛肩(baffalo hamp)と言われる、首の後ろがお肉で盛り上がるような症状であったり、
そうでなくても、首の後ろが異常に冷えていたり、異常に固かったりする方がとても多いのです。
喉(ノドボトケの下くらい)には「甲状腺」という臓器があり、全身の代謝を司る「甲状腺モルモン」を分泌しています。
甲状腺の問題があると、慢性疲労や無気力、そして肥満などの症状が現れることがあります。
甲状腺の問題は女性に多く、「更年期」や「年齢のせい」と勘違いされてしまうこともよくあるのです。
胃が調子悪い時に、背中の中央が張ったりすることがあるのと同じように、
野牛肩(baffalo hamp)、首の後ろの冷えやコリなどは、
まさに甲状腺の不調を表しているのかもしれません。
何故なら、甲状腺のすぐ後ろが、まさに首の後ろなのですから。
病院での検査や治療が必要な場合もあるかもしれません。
必要な時は、現代医学のお世話になるのも良いでしょう。
(絶対に病院に行かない!というのがエライ、スゴイという訳ではありませんネ)
自然療法は、現代医学の治療の代わりにはなりませんが、
病院で検査しても数値には現れないような「未病」の場合(←こういう人、たくさんいます!)や、
必要な現代医学の治療と並行して行うことで、
素晴らしいサポートになることがたくさんありますよ!!
自然療法では、甲状腺に対して直接どうこうする訳にはいかないのですが、
まず、「首周りの気血の流れを良くすること」を目的にセラピーを行うことが勧められます。
アロマセラピーであれば、血行を促進し、代謝をサポートする精油を使いながら、
デコルテやネック&ショルダー周りをしっかりとほぐしてケアするのも良いでしょう。
ディエンチャンでしたら、諸々の道具を使って首の後ろを直接ほぐしたり、
首の反射区を利用するのも良いですね!
セラピューティック・リフレクソロジーでは、経絡を重視します。
何と言っても「首の後ろ」ですから「膀胱経」、
そして、甲状腺の問題に最重要なのは「胃経」と「脾経」!
これらの経絡をしっかりとケアしておくのがとても重要です。
足指であれば、第一趾(脾経)、第二趾(胃経)、第五趾(膀胱経)となります。
反射区を考えると、第一趾は首の反射区であり、第一中足趾節関節は甲状腺の反射区。
外反母趾がある方は、甲状腺からのメッセージかもしれません!
胃経や脾経が関わっているということは、
逆に言うと、食生活を工夫することだけで、随分と改善できる可能性があるのです。
定期的なセラピーと食生活の改善で、未病の内に解決できると良いですよね!
セラピストの皆様、クライアントさんの美と健康に貢献できるよう、しっかりと学びましょう♪