嵯峨副学院長のブログ

2011.10.09

Essential Therapeutics  ロン グーバさんに会いに

オーストラリア出張の時の様子をブログに書いています。

メルボルンセントラル駅からメトロにのって約1時間の電車の旅。

エッセンシャルセラピューティクスのロングーバさんに会いに行きました。

ロンさんは日本にも来日して講演をされたこともありますが、そのときの通訳が、IMSI国際部の絢子ちゃんでしたので、私は「AYAKOの同僚、、、」ということでお会いすることに。

最寄駅のHallamにつきました。

ロンさんは、とてもお優しい方。私が迷わないように事前のメールで電車の時刻表を添付して下さったのですが、さらに、私の乗るべき電車に赤で、まる印をつけて下さったのです。

ということで、私は全く迷うことなく、目的地に到着。

車で駅まで迎えに来て下さり、ロン先生のオフィイスに到着しました。

オフィスの門を入ると、事業紹介をイメージするパネルと共に免状がズラリと壁に並んでいました。

オーストラリアで、自然療法のプロダクトを製造・販売するには、レギュレーションがあり、数多くのテストや証明、ドキュメントが必要なのだそうです。また、いくつかの植物由来のもの(精油も含む)はセラピューティックグレイドのものとして、政府が管理がする制度のもと、リストにのせることもできる仕組みとなっています。

そういえば、アロマティークの中村さんも、「オーストラリアといえば、世界の中でも、自然療法グッズ、化粧品などでも特に厳しい基準があり、ドキュメントも、驚くほど沢山あるのだ」と言っていたことを思い出しました。

ロン先生は、ホリスティックセラピーの技術者としてのバックグランドを持ちながら、香りの世界に魅力を感じ、アロマセラピーで著名なドクター・ペノエルから直接学ばれました。

そして、今から20年以上前に、エッセンシャルセラピューティクスという会社設立され、アロマセラピーやそれに関わる基材、商品の輸入・生産・販売と同時に、精油のリサーチと臨床を続けています。

また、すでに豪州でスタンダードになっていた「ハーバルメディスン」と同じように精油を扱う手法を、アロマティックメディスンとして提唱し、その効能を伝える活動も地道に続けられています。

↑ 植物のプランテーションから精油ができ、販売されるまでの過程を、賞状類に目を通しながら分かりやすく紹介ししてくれました。

実は、このシーンは、ビデオにもとってあるのですが、ご自身でお話された後、
「はい。では、ここでカットー!」と、ニッコリして、声をかけ、笑わせてくれたりしたのですよ。

私も、お会いしてばかりですし、お仕事でもあるのでちょっと緊張していたかもしれません。
ホッとした瞬間でしたよ。

近年のハーバルメディスン協会のカンファレンスや、他国でもセミナーを開催するなどスピーカーや講師としての顔もありますが、ロン先生の日頃の姿は、毎日、オフィス、検査室、工場などを行き来しながら、実に、様々な角度から精油と向き合っている人でもあります。

この日は、朝から夕方までお世話になったのですが、すっかり、ロン先生ワールドの奥深さに引き込まれた1日となりました。

では、少しずつご紹介していきますね。

最初に、ファクトリーを紹介しよう!ということで、全体のガイドツアーをして下さることに。
オフィスの斜めにある工場に案内され、見学をしました。

商品化される前の原料が置いてある倉庫です。

スタッフの方が何やらグリーンのシールを貼っています。

アクセプトと書いてあります。

このシールは、隣の棟にある試験検査棟でチェックをうけて、合格したものだけに貼られます。
もしも、品質や成分に問題があった場合は、「リジェクト」ということになり、生産者に返品したりするのが一般的だそうです。

いくつものドラム缶が並んでいて、その数の多さだけでも圧倒されました。

そして、ロン先生が、となりにある検査棟へも、案内して下さいました。

中に入ると、スタッフの机が全部で10つくらい、そして、いろいろな検査器もみえています。

質量をはかったり、PHを測ったりする機械から、このようなものまで!

沸点、圧力というような空輸の条件に適しているかを調べるものまで。
9.11テロの後は特に、空輸での条件が厳しくなったとか。

そして、IFPAなどプロのアロマセラピストの人ならば、その名前は必ずしも聞いたことがある検査機。ガスクロマトグラフィーの検査機もおいてありました。成分などを検出でき、精油の質をチェックするのに欠かせないものです。

私も実物を見るのは初めてです。教科書などでは、中の仕組みが書かれているものが多くて、一体、外見はどんなものなのでしょうと思っていましたが、、、、

その他、精油の一成分の屈折率をみるものなど、たくさんの機器がおいてありました。

写真は、ブログではこのくらいにしておきますね。

この時も、片手にバックとメモ、反対の手にビデオ、首にカメラをぶら下げながら歩いていたのですが、ビデオを優先しようと、カメラの分まで手が足りませんでした(笑)。。。。

この棟では、人の嗅覚、視覚など五感を使ったチェックも行なわれますが、機械をつかって、人の感覚では分からないようなことまでも、数値や名前で科学的に調査を進めるスタッフがいます。

ロン先生が、この方に、「前回、チェック(返品)がはいったのはいつ?」と聞くと、
「1週間前ですね」と答えていました。

ロン先生によると、

「例えば、インドネシアの生産者。いつもはオーガニックの品質の良いものを送ってきてくれる所も、突然、シンセティック合成成分を混ぜたりしてきたりすることもあるんだよ。『どうしたのっ』て理由を聞くと、『山火事があって、うまく生産できなかったんだ。すみません。。。』といったこともある。気の毒な話だけれど、こんなこともあるんだ。でも精油を扱うものとしては、このようなものを出すわけにはいかないよね。だから、過去との取引で、一度よくても、それを信じてそのまま、ということはせず、必ず、どの生産物もこうして、毎回、毎回、人の感覚と、いくつもの検査機器でもって管理している。それから、合成物質の混入だけでなく、その、ひとつひとつの精油がどのような成分か?質の善し悪しなんかも見ていけるのが、この棟の仕事になっているんだ」

という話も。

その他、植物由来の保存剤の効果の測定などもしているそうで、ブドウ球菌でチェックした結果なども冷凍庫の中から見せてくれました。

・・・・

ロン先生は、「自身で、精油の効果、その香りのエネルギーが素晴らしいことを知っていて、それを伝えたいから、品質チェックにおいても、他人任せにするのではなく、自分で確認したいから、この会社作ったんだよー。今は大きくなったから、信頼あるスタッフが担当してくれていて、僕が全部するわけではないけれどね。。。」という話なども聞きながら、この棟を後にしました。

ここで紹介されたスタッフは、そのときデスクにいた5人ですが、皆、違う国がバックグラウンドの人達。

ここは、とてもインターナショナルな組織なんだよと教えてくれました。

ロン先生ことを、少し知るたびに、興味が深まりながら、ガイドツアーは次の場所へと進みます。

続く。

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