2011.11.03
オーストラリアの自然療法 いざ「不妊」というテーマへ!
このブログでは、引き続き、2011年秋にIMSI講師、嵯峨が「世界の自然療法の実際を知る旅」として、オーストラリアを訪れた時の様子をブログに書いています。
今日のテーマは「不妊」について、
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「世界の自然療法の様子を、日本に伝えていく」というIMSIチームの目標のもと、「今度はオーストラリアに目をむけてみよう!」となったこと、そして、サブテーマとして「女性と子供のための自然療法」を見つけていこう、、という話は、以前のブログで書きましたね。
さて、オーストラリア開拓をすることとなった私が、調査をし始めて、初期の頃に分ったこと、
それは、
「オーストラリアには、自然療法(ナチュロパシー)で不妊をサポートプログラムがあり、それが、熱心に行なわれ、海外からも注目されている」
ということでした。
プログラム名では、ネガティブな要素を意識したり、病名と感じられる「不妊(infertility)」という言葉を用いず、「Natural Fertility Management(自然懐妊マネジメント)」という表現が使われています。
環境汚染、食生活、ストレス、既往・体質など、いろいろな要素をみながら、質の良い卵子、妊娠しやすい身体作り、妊娠、出産、産後までのサポート、、、これらを「自然な方法で導いていく」というシステムですが、内容を覗いてみると、心理的ストレスにとどまらず、重金属の影響や、食品添加物など「環境と妊娠」「環境と胎児」「環境と子供」といった研究が、その裏づけになっている様子。
・・・それを知って、「むむむ。。。。なるほど、オーストラリアらしいな」と感じました。
● 環境に対する意識
● オーガニック、農産物、食の安全に対する厳しい目、
● そして、肥満大国、、、
これらは、ニュースや本、そして豪州に住む日本人や、別のところからも、よく耳にしているからです。
さて、この「不妊」という言葉、IMSIでも、フェイシャルリフレクソロジーの講習会などでも、時々テーマにしたことがある言葉です。
しかしながら、この不妊というテーマですが、少し、気になることもありました。
何事もOPENしたりせず、隠したり、内緒にしたりと、閉鎖社会とも言われる日本では、どうなのだろう?という気持ちもありました。
「情報を得たとしても、受け入れられるかな?」
また、こんなことも頭に浮かびました。
「不妊治療の専門家でないが、私が、できるかな?」
そんなこともあり、ディレクターも含めて、日頃、共に働くIMSIスタッフにも報告・相談をしたのです。
すると、
「不妊というテーマは確かに、表に出ていない部分もある。しかし、日本でも「なかなか妊娠しない」とか、、不妊という問題が増えているのは事実。デリケートの問題でもあるから、難しいとは思うが、自然療法に関するプログラムがあるならば、そういうものにこそ、チャレンジしてみるものもいいのではないか」
という、答えが返ってきたのです。
私の中で、
「楽しく、簡単なテーマではない。私自身が何年も不妊に苦しんだわけでもない。でも、知りたい人がいるかもしれない。。。。ならば、チャレンジしてみよう!」
という考えが浮かびました。と同時に、肩の力をぬいて、シンプルに自分のスタイルに戻ることを意識したのです。
「私は、いろいろな角度から自然療法を知ること・試すことが好き。これが一番!、こうでなければ!という考え方よりも、柔軟な考え方をもっているはず、、、これには、頭をクリアーにして、まずは、情報を吸収していこう!」と。
その後は、仕事が終わってから、英語のサイトを読んだり、検索したり、日本語の本を読んだり、出来る範囲で、いろいろなことを始めました。
そして、専門家へのコンタクトをとりはじめたのです。
それが、、、
最初に関門が、、、!
何回かメールをしても、また、待てども待てども「返事がこない・・・」のです。
・・・おかしいなぁ。。。。文章は国際部の絢子ちゃんに助けてもらった英語だし、英語が変、ということはないはずだし、、、と思いながら、
外国人は、ビジネスメールでも短め、要点だけを書くと言われていますが、日本人的には「せめて、返事をしてくれてもなー!」という感じで、現地のナチュロパス、前田さんに聞いてみると、
「相手にとっては、用件が、ずいぶん先過ぎて、『そんな先のこと分からないよ!』」という感じかも知れませんね。豪州は、日本と比べて、とてもスロー。決まる時は早いのですがね。。メールだと、見ない人もいるし、いつまで経っても返事が、こないかもしれませんから、電話してみましょうか?それから、豪州では、コネ社会、、リファーラルといって、●●さんからの紹介というのもが、結構大切なのですよ」と声をかけて下さりました。
・・・
それから、、、時は過ぎ、
幸運なことに、自然懐妊で著名なナチュロパス、「Sydney Helth & Fertility」のメラニー・コーマンさんから返事がきたのです。
電話をかけて下さり、先に、このブログで紹介したキラ先生の紹介も、取り次いで下さった前田さんも、この返事には驚かれ、
「おおっ!嵯峨さん、メラニーさんから返事がきました!これは凄い。幸運だ。何せ、メラニー・コーマンといえば、自然懐妊のナチュロパスで、とにかく有名。小さな子供もいるし、自分自身のクリニックも持っているから、多忙なはず、、、よし、早めに、スケジュールをフィックスしてしまいましょう!」
とのことでした。
その国ならではの慣習・手法を取り入れながらの国際交流。流れに任せるように動いた私の原点は、イギリス留学時代に、色々な国の人と一緒に仕事をした経験が、きっかけになっているかも知れません。
前田アンヌさんと知り合えたことも大きなこと。これは、IMSIがリーダとなって昨年開催したIFPAアロマセラピスト・カンファレンスのおかげでもあるのです。
IMSIが作り出す活動の中で、また、自然療法を通じて、いろいろな世界の人と知り合える、とても素敵な職場に感謝
した体験でもありました。
オーストラリアのリファーラルシステムを取り入れながら、無事、「不妊」というテーマへと進んでいきます。
そして、メラニーさんに会う日が来るのです。
続く、、、