2012.08.14
ブレインジムカンファレンス③ ボールエクササイズ 子供からのデモ
コロラド州立大学で行われてブレインジムカンファレンス2012は4日間。
ポストカンファレンスセミナーが3日間。
カンファレンスの参加者は、約100人から200人。
アメリカ全土、カナダ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアから参加が集まってきました。
大部分がブレインジムインストラクターです。
カンファレンスでは「脳」「セラピー」「発達」などの関連領域から専門家を招いた全体講演とブレインジムのインストラクターが行うワークショップが毎日行われます。
それぞれ、約90分程度の時間。
ブレインジムのインストラクターが行うワークショップは4-5人の中から一つを選ぶ選択式です。つまり、どのインストラクターのワークショップに出るか、とっても迷うのです！
対象は、子供から高齢者まで、エリアは、学校教育の現場から、特別支援の子供たちへの教育、ベビー、スポーツ、アート、ビジネス、心理学など様々な範囲がカバーされています。
カンファレンスの参加者とは、朝食、ランチ、ディナーの時には、声をかけあって、テーブルを共有、本当に色々な方と自然に交流するのですが、
「次は何をとる？」
「うん。私、まだ決まっていないの、、、」
「私は、直感で決めようかな」
という会話から、
「あー。全部でたいー！」
という風になることも多く、、、。
プレゼンターの先生でさえ、
「あー、わたしこのワークショップ出たかった。でも、自分の担当と重なっていて残念」
みたいなことも。
このブログでは自身が参加したワークショップや全体講演など、印象に残ったお話、体験談などを少しずつ紹介していきたいと思います。
最初は、Bal-A-Vis-Xのデモをして下さったビル・ハバートさんの全体講演を。
このプログラムは主にボールやビーンバック（日本で言うお手玉）を使って
○ バランス
○ 聴覚
○ 視覚
のエクササイズをすることで脳と身体の統合を図っていくメソッド。
創始者のビルさんは、長年の間、学校教育の現場にて教師として、子供たちの発達の状態を見守るなか、子供たちの「学習」「動きのスムーズ性」など様々な課題に直面されます。
それが形になって、このエクササイズが生み出されています。
ビルさんのお話の中には
子供が勉強する時、動く時、他者とコミュニケーションをする時の
リズムの重要性について、語られています。
「リズムが大切、そしてこのリズムは内側から作られるものである」
リズムと言っても、特定の
音楽を聞く、
メトロノームのようなリズムに合わせる、
というような外的なものではなく、
「内側から生まれるものでしか得られない」
という表現は、新鮮で、そして思い返しても、思い当たることがあり、
とても印象的でした。
少し画像で紹介します。
子供のアシスタントがエクササイズのデモンストレーションを行います。
そのうえで、ビルさんが解説していきます。
音、目の動き（ビジュアル）、身体の感覚と運動が、同時に刺激されながらも、反復を繰り返すことで、一定のリズムが生まれています。
会場からは、6，7歳くらいのお子さんでしょうか？デモンストレーションに参加して下さいました。アシスタントのお姉さんにリードをとってもらいながら、エクササイズが進みます。
最後には、両手から同時にパスされる2個のボールをキャッチするワークなどに進みました。
短い時間に、恐ろしいほどコーディネーション力が高まっていて、会場の皆が本当に驚いていたのです。
このワークで特に注目すべき点は、言語に頼らない指導法を用いることです。
言葉は確かに大切。
しかし、「親がほめると子は育つ」という言葉が、ひとつのキャッチフレーズのようになり、とにかく、ほめちぎる光景は、日本だけでなく、世界でも共通しているようなのですが
ビルの話す、
「このエクササイズではセルフエスティーム、自己肯定感を高める上で、他人の過剰な言葉がけはいらない。何よりも、行っている本人が、身体ですごく感じているのだから」
という言葉には、なるほど、と感じました。
デモに参加されているお子さんは2人いたのですが、
お一人は、発達にチャレンジがありそうな男の子でしたが、
たった20分程度の動きで、動きに大変な変化が、
相手に呼吸を合わせるタイミングの取り方、
そして、動きのペースがつかめてきた時の
表情と言ったら、忘れられません。感動的でした。
リズム、ペース、距離感
コーディネーション、
達成感など
多くのメッセージと共に、貴重な学びを得ました。
Bill 先生、ありがとうございました。
Bill, Thank you for wonderful presentation!!
自然療法の国際総合学院 IMSI
