久々の投稿です。
本日は、運動会シーズンですし、ワールドカップも開催されたことから、
運動と原始反射の話について。
本日のまとめ ↓
運動の目的によっては、原始反射の統合を最優先とせず、
「自分の体が今、自由に、ラクに動く方法は何か?ということを最優先に探したい」
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運動する人には目的があります。
主に
○ 義務教育の範囲 学校体育だから、
○ ただ、楽しむ、健康や美容のために
○ 競技として 大会で結果を求めている
いやもっとあるだろうでけれど、本日は6歳から12歳、小学校、学校教育の枠の中で書きます。
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昨日は小学校の2年の息子の運動会が。
私が、この運動会をとても楽しみにしている大きな理由のひとつに、6歳から12歳までの育ちざかりの子どもたちが、どのような動きをするのかを「観察する」というのがあります。
仕事やプライベートでは、選手、チームの子供たち、お子様の運動能力、学力を心配され(お母様と一緒にくる)ケースが大部分。
自分自身が携わっていることについて、限定的な思考にならないためにも、
今の子供たちの全体的な様子が観察して、発想力をつけることは
とても大切な学びです。
学年の違う、500人近い子どもを動きを一度に見るのは、1年のうち、そうそう体験できるものではありません。
ですので、万全を期して予備日となっている日までOFFをとっています(笑)
昨日は炎天の中、ほとんど全てのプログラムをみました。
プログラムだけでなくても、団体で入退場してくるシーンの動きまでも。
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さて、私は原始反射という、胎児の時から2歳くらいまので無意識的な動きや、発達運動パターンが脳や人の発達成長に深く関係しているという考えをもとにした、欧米初の教育プログラムを実践してます。
本来2歳くらいまでに、なくなるような、赤ちゃんがするような身体の使い方を
一般小学生のお子さんたちが、どのくらい保持しているのか?
運動会では、ここをみています。
この、赤ちゃんがするような無意識的な動きを保持し続けていると、よりスムーズな発達、運動能力や勉強など、学ぶ力で不利になるとされています。
よって、このような動きのくせに頼らなくてもいいように強化していくプログラムなどが開発されています。
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もちろん、それは一つの方法ですが、私自身は、
いつでもこの考えだけを採用しているわけでもありません。
「くせ」をもっていないことが良くて、「くせ」をもっていることが悪いわけではないのです。
例えば昨日の運動会、徒競走からみた例。
彼らは今、世界のトップを目指しているわけでもないですよね。
この時期は、運動が気持ちいな、楽しいな、もっとやりたいな、と感じたり、
運動が「楽しければ」「いやじゃなければ」と思っている子ども、親が多いです。(ママ友&仕事でかかわるお母様の声)
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昨日の観察では、徒競走で一番の子、リレーの選手を全学年みてきましたが、
小学生の走り方は十人十色。
○首を横にまげて走る
○両手、もしくは手を片手だけ伸ばして走る
○舌を出して走る
○あごをぐーっと出して振り回しながら走る
沢山の癖があります。リレー戦に選ばれている子も、たくさん、特徴のある走りをしています。
多くの子供が自分に残る原始反射の動きを上手く使って、
自分の今できる長所を生かして走っているわけです。
観察していると
「多分、この子は現時点で、こちら側の腕をのばすことで、バランスがいいのだな?」
そんなことが分かります。
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無理に「くせ」を直す理由もありません。 「くせ」はりようしてやろうか!!くらいの気持ちが大切です。
後に、成長して「スポーツの大会で優勝したいな」
と、なったときに、困ったことがあれば、
その時でもいくらでもできることはあります。
でも、こういう「くせ」を持っている人は
実は、小さい頃、苦労もしていることがあって、身体感覚的に達成を理解しやすかったり、
努力がラクにできたり、前に進むメンタリティが育っていることがあります。
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正しい、教科書通りの発達を意識することも時に大切ですが、
どの動物より 「大きな脳をもつ」
人間ほど、不思議な生き物はないし
人の脳力開花と個性の発揮ほど、マニュアルどおりでないことも
常に意識しておきたいものです。
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たっぷりアイデアと発想力をくれた500人近い子ども達と
運動会の準備をしてくださる先生方に感謝したいです。
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スポーツのための脳トレーニング(ブレインジムや原始反射のエクササイズ)のプログラムですが、
今後は近郊や個人の方だけでなく、チームの方で興味をもち、取り入れたい方と
つながれるような活動・体制づくりをしていく予定です。
整いましたら、HPにアップします。
明日は高校ラグビー部でコーチをされている方と、打ち合わせ会議を予定しています。
3週間ぶりですのでとても楽しみにしています。
本日のまとめ
○ 動きの発達、脳の発達の土台となっている赤ちゃんの動きで「原始反射」と呼ばれるものがある。
○ この反射を保持していると、学ぶことがスムーズにいかないことがあると言われている。
○ 原始反射的な動きのくせは小学生の大部分にみられる。
○ 運動が得意そうな子が決して、原始反射の統合が完璧なわけではない。
○ まだまだ、発達段階にいる子どもなら、「今、自由にラクに動くのはどんなことか」を優先したい。
※ 本日の投稿は小学生、学校体育、運動に親しむ成長期、をとりあげています。
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自然療法の国際総合学院IMSI