嵯峨副学院長のブログ

2014.08.17

スイミングに通っているけど、子どもが泳げるようにならない!親はどうしたらいい?

日本のスイミングクラブ・プールの数は世界でみても最も多い国のひとつでしょう。

幼少期のスクールへ通う率、これまた多い国ですね。

未就学時から小学生にかけての子どもで、特に「プールが好き、泳ぎが好き」という理由以外にも、「学校で泳げないと大変かも」という理由で、親がスイミングに入れることも多い。

泳げない場合、泳げと言われると苦しいから、親として、そう思うことは理解できるし、私自身も小さい時、なかなか泳げるようにならなくて、プールが怖かった記憶があるので、「とりあえず、スイミングはさせないと」という気持ち、わかるような感覚があります。

さて、今日の投稿はこちら。

日頃、水泳のことで、ママ友やIMSIの生徒さん、知り合いなどからよく受ける質問から。

「スイミングに通っているのに、なかなか進級できない、泳げるようにならない、子どもも、かわいそうだから、もう、やめさせた方がいいでしょうか?」

ブレインジムと原始反射についても質問を受けるので、その観点からも自分の意見を書いてみます。
特に幼稚園から、小学校低学年を対象に、なんとなくプールを始めた、
そして、自分の子供がなかなか泳ぎをマスターせず、何年も同じ級にいる、

親の迷い、という点についてフォーカスしています。

まず、子ども達が泳ぎを獲得するまでの流れについて。

今の大手のスイミングスクールは、30年前と比べて、かなりシステマティックになって、マニュアル化されています。基本は週に1日で、だいたい1時間。練習をみていると、初心者の時に1回の泳ぐ距離、1時間のうちに水に入ってい身体を動かしている時間が、かなり減っているのが特徴です。

これ自体が悪いといっているわけではないのですが、この条件ですと、早目に泳げるようになる子どもは

もともと、

先生の動きを見ること、指示を聞くことが得意な子

かつ、

見た動き、先生の指示を聞いて、頭で理解したことを、水の環境下で、早目に再現できる子

ということになります。

マニュアル化によって、細かく丁寧に教えてくれているのですが、
身体を試行錯誤して試す時間が少ないため、理解や身体感覚を得るのがスローな子には、ハンデとなります。

でも、進級テストは月に一度や、2か月に一度やってくる。。。
落ちると、親子でガッカリ。

励ますけれど、やっぱりなかなか進級できない。
そして親子でガッカリ。更衣室で、そういう姿をよく見かけました。
そういうスパイラルに入ってしまうのですね。

では、親はどのようなことができるか?

可能性と工夫について書いてみたいと思います。

(子どもがやめたくなっている場合は、別の角度から考えが必要&よりパーソナルな事例となるので、今回は省きます)

運動感覚、身体感覚を得られる機会をつくる(最も重要)

水泳は水の中で身体を動かすスポーツなので、非日常感が強いスポーツです。
水につかる時間と、本人が習ったことを自分のペースで試す機会をつくることは価値があります。

全く泳がない、泳げない親でも心配いりません。むしろ、この方が良かったりします。
一緒に行って、何のアドバイスもせず、安全だけ気をつけて、ニッコリ笑って、プールにつかっていればいいのです。

親が一緒に行ったときは、

ほめる、こと

スイミングでは「よーい、はい!」という言葉をコーチが言い続けなくては、集団指導が回りません。
泳いでいる途中は、苦手な子ほど、コーチの声は聞こえていません。

また、コーチが忙しいので、1本1本、よっぽどのことがない限り、ほめる時間はありません。
むしろ、時々の方が、言葉が響くなんてこともありますね。
ただ、親と一緒に行ったときは違います。

これは、英国留学している時に初めて気が付いたのですが、
親が子に「ブラボー!」「ワンダフル!」「エクセレント!」など、めちゃめちゃ、派手に言葉をかけています。

水の中の動きが楽しくなったり、嬉しくなると、もっと身体を動かしたくなります。
繰り返ししたくなります。動かす量が増えると、運動感覚が脳に伝わるので、学習回路がつくりやすくなります。

そうですね。日本語だったら、ぱっと顔をあげて立ったり、息継ぎ代わりに、途中で立った時に、「おーいいね!」と元気に声をかけてあげます。

本人の充実した表情が見えたときは、「スゴーイ!見てたよ!」と言ってあげます。

小さい子供なら、抱っこして、引っ張ったり、潜って、遊んでいてもいいです。
水の中でどんな動きが好きそうか、確認してみてください。

質問する、こと

アドバイスしないとなると、話すことが減ります。なので、声をかけます。

「先生(コーチ)って、どんなこと教えてくれるの?」
「水の中で、何するのが一番好き?」

言葉での答えは、簡単です。「そうなのー。そうなんだー」で十分です。

「あと10分くらいで出るよ。あと、何やりたい?」

と希望を聞きます。

苦手なことを聞いてもいいのですが、苦手を聞いたあとに、何を話すか???な、お母様、
アドバイスしか思いつかない場合は、本人が言ってこない限り、わざわざ聞かない方が得策です。

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機会をつくってみる、
ほめながら、楽しみを探して、待つ

が大切です。

また、本人がやる気があって、スイミングスクールが好きで、通える環境にあるなら、週に2回、3回コースは
いいかもしれません。

学びがスローなだけけなので、じっくり時間をかければいいのです。

もちろん、教えるのが天才的な指導者がいます。

そういう人に出会うと少ない時間で上達することは、水泳に限らず、あり得ますが、そういう人を探すよりも、
ゆっくり本人のペースで神経回路を開いていくのは、その経験回路を別の学習で使えますので、得があります。

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最後に、原始反射のことを少し。

原始反射が統合していないから水泳がダメなんです、と言われる方、質問される方がいるのですが、個人的には、あまりダイレクトにつなげて、考えていませんし、重要視していません。

確かに、TLR、STNR、ATNRなどが統合されていないと、身体を自由に動かしにくいということもありますが、、、、。

しかし、浮力と上半身下半身のコーディネーションの中で獲得していく水泳は、原始反射のみで見るより、水の中で遊んでいたり、動いていたりすることで、突然、ぎこちない動きが、スムーズになったりと、身体の動き方を得ることがあります。

陸上で統合エクササイズをしても、残存のレベルが高い場合は、なんらかの変化があるかと思いますが、水の中での感覚は重力下とは違います。

水の中で、きょろきょろ首を動かす、思いっきり手を回す遊びとかは、優しい統合エクササイズとなりますので、水泳の上達にかぎらず、遊びにいれてもいいかもしれません。

機会(学びを統合する時間)をつくって、待つ、

ほめる、

質問する、

親が水が怖くないようでしたら、遊びのリクエストあったら、一緒に遊んであげましょう!

残りの夏休み、海もプール、泳げるようになるが目標になるだけでなくなく、親子で大きな声出しながら、
楽しんで過ごしてくださいね。



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