2015.08.30
スポーツブレインジム&原始反射、高校生という時期に
夏休みももう終わり、新学期ですね。
7月、8月は夏休みシーズン。幼稚園から中学生までのお子さま向けのレッスンが続きました。
海外からのテニス留学帰りの中学生、野球少年など、
スポーツブレインジムや原始反射について、お母さまが独自にリサーチされ「子どもに学ばせてあげたい!」と、船や新幹線に乗り、はるばる、私の提供するワークを見つけていただき、ありがたい思いです。
世には、様々なことに対して、○○ができるようになるテクニックはたくさんありますが、「学ぶための土台に働きかける」のメソッドはそう多くもないものです。
日頃、「誰でも、可能性がある」とお伝えしているメッセージが広がり、セラピストやお母さま、スポーツ指導者の方からの嬉しい報告が増えるようになり、笑顔がこぼれます。
さて、昨日は公立高校の運動部へ行ってまいりました。
<セッションの記録> 2015年8月
・対象 埼玉県公立高校生ラグビー部2、3年、合計15名+先生 (総部員数は70名程度)
・時間 約2時間15分(まとめ、挨拶まで)
・同高校への訪問回数 8回目
・場所、剣道場(床がフローリング、ミニ体育館の大きさ)
・使用道具 テニスボール一人1つ、ラグビーボール数個、タオル、練習ノート
その他
※ 毎回対象となる選手は学年、ポジション等から監督が決め、各回30人―60人程度で変化している。
<事前依頼>
監督から
- 試合中や練習中にミスをしたり、プレッシャー等で上手く試合が運ばない時等に、いかに平常心?ニュートラル?な状態でいられるのか?
ということや、
- 点数が負けている時に焦らずに自分達の強みを発揮して思い切り良くプレーするか?
について、お願いします。
時間は好きなように自由に使ってください!
とありました。
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今回は試合を多く経験している上級生が主。
初回のアンケートでの選手からのリクエスト(緊張へ対応)及び、指導者の方からの依頼に共通の部分があったり、時間が2時間だったこともあり、このようなテーマで行いました。
<セッション時間のテーマ>
「考える、気づく、体感する」
○ 自分について考える時間をとる、考えるきっかけを持つ
○ 気づきの意味と価値の確認
○ 実際に体感していく
<主な内容>
? 監督からの課題に対して、今現在、選手が意識していることについて個人の練習ノートに書く
? ノートを全て読み(嵯峨)同じような内容をまとめ、整理をする
? 選手が試みていること、意識していることについて学びを深める
「深呼吸をする」「落ち着く」「切り替える」「次を考える」
「身体を張ったプレーをするなど」「焦らず」「丁寧に」などについて取り上げる。
これらをどのように得ているか? 得るか?
? 緊張を知る
? 気づきの意味
? なぜスポーツをしている人に気づきが必要か?
?「気づき」の練習をする、ビジョンと運動感覚を使って
? スポーツ原始反射や動きの土台のワーク
? 本日のまとめ
<経過と振り返り>
○人数が今までよりも少なかったために、各選手の動きの様子が観察しやすい状況であった。
○利き目の確
認と、その反対の目の同調の確認、目と手の動きの確認、ミスをしたときの気持ちや思考について、ヒヤリングも時間内にできた。
今後、個々に選手から質問を受けた場合での、その人の強みとのびしろの理解に役立つリソースとなった。
○「考える」「思う」に関して、幅をさらに広げていく潜在力を感じる。
○「他人をサポートする際にどうするか?」という部分では全員が「声をかける(優しく声をかける、ドンマイと声をかける、を含む)」とノートに書いていた。
「大変な時に、自分に声をかけて入れる人がいる」というのは、人が社会の中で生き続けるために、最も大切なことのひとつとして、多種の専門家が話すことでもある。選手の皆様さすが!、既にリソースになっているので、今回はリソースの追加として「声をかける」以外のメニューを紹介した。
○今まで、何となくしてきたブレインジムなどの動きの意味と、行う理由について説明を追加した。
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<感想>
今日は、高校生のスポーツ選手にワークを紹介することについて、書きたいと思います。
卒業後に就職する場合でも、大学生で選手を続ける場合でも、
親元を離れたり、自立する前の時期が高校の3年間、
私自身は、スポーツをしている人は次に成長にむけた重要な時期ではないかと感じています。
なぜなら小中学生のように、何も考えなくても!人によっては、たとえ練習をさぼっても!勝手に成長していく時期を過ぎ、練習の量も負荷も増えていく時期。
卒業後は肉体的もですが、いろいろな環境の変化に、気持ちや思考など、メンタル面での充実がさらに必要な時期がやってきます。
気力も体力も充実させるときに必要なのは、自分の内側が安定し、整っていること。
内側を整えて、安定し、強くしていくための作業は、1日で成り立つものではなく、
この時期に、将来につながる準備時期として、土台を確認し、強化するのは、価値が大きいと感じます。
(もちろん、幼少期も大切だし、たとえ、この時期を逃して、何歳になったとしても、成長できるわけですが、)
私自身の日頃の仕事では赤ちゃんから中学生くらいまでの年齢と、大人が多く、高校生はあまりありません。
幼少期に作った土台を鍛えて、上に積み重ねする時期。
学校が、成長という役割をサポートをしてくれる場になっていますね。
そういうこともあり、監督やコーチの皆様、そして、毎回素直に話してくれる選手の皆様から頂く時間に感謝します。
私の年齢では選手の母親くらいでも十分おかしくないですね。
シーズンを前にして、選手の皆様の気力と体力の充実を、
親戚のおばちゃんのような気持ちで、心から応援しております。
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