2020.07.03
発達障害に運動アプローチ ⑥ 教室型と家庭型、家庭でできること
前回の続きです。
これまで
発達に運動アプローチと題して
・なぜ運動や身体アプローチが必要か。
・運動が苦手の場合が多い→なぜか、どうしたらよか?
・運動の種類、
・導入の仕方
・応用、
・運動プログラムの順序
について投稿してきました。
今回は、プログラムの実践で、現実的によく直面する課題などをあげていきます。
それは、子どもが、やりたがらない。ということです。
大人だと、気が進まない。疲れる。面倒。
特に、学童のお子様がいて、お子様の将来のために、
発達を促す運動アプローチしたい場合
保護者がどんな知恵と知識、場合によっては経験をもっていても、
「自分のこどもに指導」はうまくいかないことが多いのです。
↓
ホームケアと教室型による働きかけの違い】
保護者が子のために家庭で取り組む場合と、施設などで指導者が行う教室型では、参加するときの子供の意識やモチベーションが違います。
指導型の場合は、「動く機会」を経験ある専門家から提供してもらうことで、新たな刺激をうけ、他者との関係をつくる教育機会になります。
グループワークなどで効率的に脳と身体を刺激するチャンスに恵まれます。
それに対して、家庭でのケアの場合は指導型ではなく、遊びや触覚刺激を中心とした原始反射統合のタッチセラピーなどのサポート型の方が子どもは喜び、また、やりたいという気持ちがでるようです。
【自然療法を運動プログラムに統合する】
子どもだけでなく大人にも言えることですが、やらされる運動プログラムだけだと、そもそも楽しく感じなかったり
飽きてしまうことがあるようです。
そんなときは、自然療法を活用していくのもおススメです。
先に紹介した学習のピラミッドからも、発達には五感へのアプローチも役立つことが分かっています。
例えば
・嗅覚を刺激するアロマセラピー、
・視覚や創造性を高めるアートワーク、
・聴覚(音楽、音楽療法)からリズム感覚を刺激することもできます。
私のこれまでの活動の中では、その中でもアロマセラピーやアートワークを組み合わせて運動を提供していますが、
運動が気持ちよくなったり、発達そのものの過程がスムーズで加速していることを感じています。
【この投稿のおわりに】
これまで6回にわけて 運動アプローチについてお伝えしてきましたが、
自分の困難さを解消する目的のためにだけに行動するのは、どこかで息切れをしてしまいます。
「できないこと」に意識がいき、個性や強みを見つけていくチャンスを失ってしまうかもしれません。
身体を動かすことそのものが楽しく感じたり、心地よいと感じたりというのがないと、継続的に取り組むのは難しくなります。
運動プログラムを取り入れる際には、対象となる人に合わせて自発的に行えるように創造性豊かにメニューをつくっていくことが大切です。
神経学的にも人間は一生、発達していくチャンスがあると言われています。
子どもも大人も、自分らしく個性を磨きながら発達し、のびのびと力を発揮する感動をひとりでも多くの方に知っていただけたらと思っています。
【自然療法の国際総合学院 IMSI 嵯峨慈子】
IMSI副学院長 健康運動指導士 英国IFPA認定アロマセラピスト・プリンシパルテューター 順天堂大学体育学部卒。
運動と自然療法による心身の調整、発達を促すサポートを行う。未就学児から小中高大学、社会人、シニアなど様々な年齢層を対象に教育や心理、スポーツ、アートの専門家と共同で指導するなど、枠を超えた活動を多く実践。
夢はいつまでもイキイキと暮らす環境を東京につくること。70歳以上の女性が、子育てや同性代を健康をサポートし、自分らしく社会に貢献しながら明るく暮らす場「MIMOSA APARTMENT」の創設。
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学院での学びのご案内
〇 自然療法の国際総合学院IMSI 脳のカラダの学び各種☆
https://www.imsi.co.jp/course/capacity/usa.html
〇 8月、リクエストを受け、
原始反射統合ワークショップを8月の夏休みに特別開催することになりました。
今年度最後の会になる予定です。
https://www.imsi.co.jp/course/capacity/adult.html
〇 無料体験説明会 オープンキャンパス 月に一度開催中(再開しました)