2020.06.27
発達障害に運動アプローチ?!
発達障害と運動療法について、
問い合わせがよくありますので、
なぜ、身体アプローチが必要と考えているかなど、
このブログにも少し投稿します。
個人の活動としては、発達障害の人、
というように対象をしぼって手法を提供したり、
活動することは今も、過去もしていません。
ですが、発達に身体アプローチは、子どもにも、大人にも、いい手法だということを
自分やこれまでの活動で縁があって出会ってきた方との時間で実感しています。
また、障害と名の付くものを持っていない人でも、
発達って、意識して取り組まないと、人生の中でストップしやすいなって思っています。
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「発達障害に運動アプローチ?!」
発達障害は生まれつき脳の発達が通常と違っているために、成長するにつれ、自分自身のもつ苦手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあります。
幼児、学童期だけの問題としてとらわれがちですが、大人でも現在までの発達の仕方が異なることで、社会生活がスムーズに送れないなど、生きにくさを感じることがあります。
(上記の表現は厚生労働省のこちらのページを参考にしています。みんなのメンタルヘルス 発達障害について
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html)
大人になってから気づくという方も多いようです。
発達障害という言葉が一般に認知されるようになったことで、それに対する様々なアプローチが伝えられています。
なかでも、感覚、運動を伴う身体の発達は、五感の発達と共に私たちの認知や行動力を支える重要な土台として考えられています。
ここで、発達の話題。
私の師でもある米国の教育者 キャロルアン・エリクソン先生から2013年に資料としていただいた
学習のピラミッドの図をを紹介したいと思います。
図 学習のピラミッド
「[Pyramid of Learning] Williams & Shellenberger」
もともとの英語の方がいい、という方もいるでしょうが、
日本語でないと興味すらわかないという方もいらっしゃると思いますので、
日本語訳(おおよその意味)&デザインを一部修正したものも参考としてお付けしてみます。
【動きが発達と学習をサポートする】
この図をみていただくと、発達について、様々な要素が深く土台として関係していることを
イメージしていただけると思います。
私たちが学習や活動をしていくためには、中枢神経と連携して
平衡や嗅覚、視覚、聴覚、触覚など感覚システムの発達が必要です。
また、反射の成熟など感覚運動の発達、目と手の協調や姿勢調整の発達など、感覚、運動のシステムの発達も必要です。
ピラミッドの頂点に、学習というのがありますが、
これは分かりやすく言うと、
義務教育がはじまって学ぶような
文字をかく、
文字を読む、
話を聞く
記憶する
表現する、
身体を動かす
などがあげられます。
また日常動作を進める上での重要な
基本的な態度などもピラミッドの頂点に近いところにあります。
一方、ピラミッドの底辺の方を見ていただくと、
五感のことや目のこと、姿勢など、身体に関係する言葉で
うめつくされていることが発見されるでしょう。
このようなことから、
「学習」がスムーズにすすまないとき、
また、いろいろな方法をためしても、進化しにくいとき、
その下層(発達でいうと発達段階を少し前にもどす)にあたる部分の発達はどのように進んでいるのか?
という風にみていくことがあります。
そしてこの初期の発達を促す材料として、
「身体を動かす」ことがあります。
そこで運動が推奨されるのですが、近年は運動を気軽にできる場所が減っていたり、デジタル機器の普及で、運動よりもタブレットをみて楽しむ生活スタイルが好まれていたりで、なかなか実践の機会が取れないケースが多いようです。
このような状況から、このブログでは「運動習慣がない」というケースで、
実際に相談が多い「機会があればやる」、「した方がいいのは分かっているけれど、何をしたらいかわからないので、していない」という人に対して、どのようなことを意識して導入したらよいかを書きたいと思います。
続く
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